リアクション
■□■ 「はあ〜素敵なオジサマが 素敵なドワーフサマになっちゃったわよね。 残念〜」 白銀 司(しろがね・つかさ)はこのバーの常連客にして数少ない女性客であった。 彼女が通ってきている理由は30代以上の男性と知り合うため、 というのが主な理由であったのだが。 「新作のカクテルでも飲んでおくか?」 「飲む、飲むよ!」 バーテンもつもめるアレフが作った新作カクテルを司は美味しそうに飲む。 そして次にススメられた強酒も飲み、すっかり酔い潰れてしまった。 「女性にはキツすぎたかな」 心配するアレフだったが、司は気持ちよさそうに寝ていた。 司は寝言を話し出した。 「う〜ん。やっぱ“オジサマ化ウィルス”の突然変異かなあ。 ドワーフだらけって……私の“人類オジサマ化計画”があ〜」 とブツブツ話し始めた。 (……そういえば) エールヴァントは司が魔法の研究をしていて ウィルスがどうのこうのと言っていたのを聞いたことがあった。 つまり、 「「司(さん)のせいか!」」 ということで司は警察に連行された。 30代以上のオジサマ好きだが婚活に失敗した司は、 研究の末、男性を“オジサマ化”するウィルスを作り上げたのだった。 しかし司の研究成果を応用することで、 オジサマ/ドワーフ化ウィルスの特効薬も完成した。 そして『リバティ・ベル』も元の落ち着いたお店に戻った。 しかし、それはさらなる混乱の始まりであった。 |
||