校長室
【蒼フロ2周年記念】ちっぱい教の野望
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「ちっぱい教が何だか派手な行動を起こしている様ですが、胸……胸……他に見るべき所があるでしょう……」 ザカコ・グーメル(ざかこ・ぐーめる)は先程空京の公園でジュレールから手渡されたビラに書かれている住所の場所へ来ていた。 幸い、最近意識し始めているアーデルハイトは鉄の掟によりちっぱい教のネ申の対象から外れていて一安心だが、ザカコは彼らの萌えに一言文句を言いに来ていた。 丁度垂や陣達冥弩08小隊の隊員が乗り込むところだったので、協力を申し出て、彼は【光学迷彩】で1人騒ぎに乗じて突入することが決まった。 「ちっぱいは良い、確かに良い! だがしかし、だからといって胸の大きい存在を狩ろうとするのは間違ってるぞ! 考えてもみろよ……外見・体格・身長に似合わず胸だけ大きいなんて、見た目的にも逆に可哀想だろ……自分達の好みを崇めるのは構わない……が、相対する存在に手を出したのがお前達の失態だ。暫く反省する事だな!!」 垂が突入の指示を出すと、陣を先頭にリーズと冥弩08小隊の隊員がちっぱい教の本部へ突入していった。 たちまち中で戦いが起こる。 ザカコはその合間を縫って本部の奥へ、教祖の部屋へ入った。その手にはリビングに飾られていたセイニィのフィギュアが握られていた。 「胸なんて飾りですよ! エロい人にはそれが分からんのですよ! 胸なんかより、まず二の腕を見るべきでしょう!」 ザカコの力説に、牙竜を始め、ちっぱい教の同志達は唖然となった。 「え? だって二の腕がしなやかだと色々と映えますし……武器も効率的に使えますし……胸より現実的でしょう。自分、おかしな事言ってます?」 周りに確認を取ると、陣も垂も微苦笑を浮かべるだけだった。 「何にせよ、これ以上きょぬー狩りを続けるようなら、このセイニィのフィギュアの胸をパテ盛りして大きくしますよ!」 「そ、それだけは……」 「いつまでバカな事やってんのよ、このばかちんがぁぁぁぁぁ!! アタシがアンタにおっぱい摘まれると本気で言ってんの!?」 「そ、それは言葉のあやであって……」 ザカコは咳払いを1つ、ちっぱいセイニィフィギュアを手に取り、牙竜を脅迫する。 狼狽える彼に向かって、突入のタイミングを計っていたセイニィが躍り掛かると、掌底で頬を張った。ぐーパンチや平手打ち、まして星双剣グレートキャッツでないところは、彼女の優しさかも知れない。 教祖である牙竜が降伏したため、ちっぱい教はここに瓦解した。