マスターコメントが説教臭いと評判?の秋山です。そうですか、ならばごりごり行きましょう、説教師秋山、今回も参ります。ゆるくて地獄な地雷原シナリオ「着ぐるみ大戦争」、今回は本格的な戦いとなりました。それにしても、半数近くのPCが教導団じゃない……。第3師団はすでに混成化してますな。蒼空、イルミンスールはいいとして百合園にパラ実までいる。いないのは薔薇学生徒のみ。各学校との親和性がわかりますね。
今回の感想としては、なんか、敵を倒すことにこだわってますね。今回は砲兵は敵を足止めする。騎兵は突破して混乱させるのが第一義です。極論、敵を倒すのは歩兵だけでいい。砲兵に多かった「敵を少しでも倒して歩兵を支援する」ってのは実は自分が敵を直接攻撃する言い訳であって、実質支援になっていないです。このあたりを統制の乱れと見なします。
で、割と良かった人。
比島さん、「定員割れしている第3歩兵連隊は特に敵からの攻撃が厳しくなると予想される」のでここでがんばると言うのは合理的判断かつ、あえて不利なところでがんばる、その心意気や良し!苦戦しそうな所ほど見せ場があるものです。他に部隊指定している人はほとんど第2歩兵連隊なんですよね。確かに連隊三つで一番楽なのは第2でしょう。しかし、大勢集中した結果、お互いが埋もれてしまっているんですよね。そう言う意味で比島さんのアクションが無茶苦茶目立つ!
緋桜さん、むやみに魔法を使うのではなく、射撃と連携しつつ、ここぞというところで使う。大変に結構です。魔法使いの人は全般的に何かと魔法に頼る傾向が強いですが、ただ魔法を撃ちまくるだけでは銃器と変わらないわけで魔法の意味がない。優秀な魔法使いとは強力な魔法を使う人ではなく、魔法の使い方がうまい人のことでしょう。そのあたりが理解できているのはさすがです。それでこそ魔導擲弾兵でしょう。
いまいちだったのは砲兵部隊と飛空艇。
メルヴィンさん、グリーンフィールさん、あなた方の「敵の攻勢をねじ曲げる」というのは正しいのです。しかし、ではどこに撃つかと言う点で具体的なものが何もなかったので結局何も言っていないのと同じになってます。これが惜しい。志賀の策は唯一解ではありません。たとえば中央から左に砲撃を集中させて敵を右に寄せて、しかる後に第2歩兵連隊を前進させて徐々に包囲していくというのでも良いのです。要するに「敵の平押し全面攻勢を阻止する」「敵を誘引・密集させて遊兵を作り出す」この二点が解って砲撃するのであればいいのです。もし、この二点を考慮して砲撃地点を指示していれば大幅に状況は変化してお二人は大金星だったはずです。
飛空艇の皆さん。飛空艇の能力を過信しすぎでしょう。小型飛空艇は空は飛べるけど要するにスクーターですから。「冒険」には向いてるんです。扱いやすいから。しかし「戦争」には向かないと考えた方がいいです。でなければ教導団が「戦闘」バイクを支給しているのはなぜだと思いますか?
あと、欲張りすぎ。二兎を追う者は一兎をも得ずになってます。ぶっちゃけ、飛空艇は囮に徹した方が遥かにきれいな結果になったと思います。「高々度」はこの場合あまり意味ありません。却って撃墜された時、死傷率を高めます。
ちょっと判断が?の人。
ダンボールロボことあーる華野さん。このシナリオではこういう設定は瞬没でしょうが、今回、状況にぴったりはまっちゃいました。しかし、次回以降ここに来るならばよほど上手くはまらないと厳しいので注意してください。
同様なのが宇宙刑事シャンバランの神代さん。但し、神代さんの場合ひと味違います。キャラクターが馬鹿っぽいとのことですが、これはうまく使えばかなり美味しいでしょう。
皆さん、格好良く活躍したいでしょう。ではそのためにはどんなキャラクターを作ればいいかと言えば、実は「格好悪いキャラクター」なのです。マスターは有り体に言ってドラマを描きます。そう考えればわかると思います。つまり、「普段格好悪いキャラクターがここぞと言うときに格好良いことをする」から「格好良い」のです。普段から格好良いキャラクターは格好良いのが「当たり前」なので格好良く見えないんです。格好良いキャラクターと格好悪いキャラクターが同じアクションを掛けたらクローズアップされるのは概ね格好悪い方です。その方がストーリーが「面白い」からです。普段赤点ばっかり、という生徒といつも満点の「優秀な」生徒が同じ80点を取ったらどうでしょう。赤点生徒は「今回がんばったじゃないか」となります。一方優秀な生徒の方は「何だ口ばっかりか」と周りは見ます。
つまり格好良すぎる設定を作ってしまうといつも百点のアクションを掛けないとキャラクターが維持できなくなるわけで自分の首を絞める場合が出て来ます。(パーフェクトなキャラクターを作ってしまうとストーリー的なキャラ成長がないので見ている他のプレイヤーからはつまらないキャラに見えるのです)
神代さんの場合、たとえば、表向き笑いのオブラートに包み、周りを笑わせつつ、やるときはやる!的なキャラを作っていくようにすると実は「格好良く」なる可能性を秘めていると思います。正直難しい面もありますが、もし、今後、ここに来るならよく考えてみてください。ただシャンバランでは厳しい。
さて、これで「着ぐるみ大戦争〜明日へ向かって走れ!」は終了です。しかし、このシナリオはこのままキャンペーンシナリオ「着ぐるみ大戦争〜扉を開く者」(全6回予定)に続きます。今後は外交やら経済やらの考えも加わりますのでよろしく。航空部隊の皆さん、いよいよ航空部隊設立へ向けて動きます。
次回は少し間が開く予定です。シナリオガイドは8月末くらいになると思います。
それではまた!