校長室
【十二の星の華】ゴアドー島を襲うもの
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第5章 これにて一件落着 地下へと潜った6人が地上に戻ってくる頃には、地上へと出てきていたゴーレムたちもすっかり倒されていた。 「そのような部屋があったのですかーーー」 ミューレリアと司から報告を受けたエメネアは、驚きの声をあげる。 「でも、そのような部屋でしたら、バーゲンで買い込んだものを置いておくわけにはいきませんよね……」 よほど、私室が埋まってしまっているのだろうか、残念そうにエメネアは肩を落とした。 「置き場所に困るほど買い込んでいるのですか〜?」 神代 明日香(かみしろ・あすか)が訊ねる。 「そ、それは、ですね……」 「環菜さんにバーゲン禁止令執行してもらっちゃいますよ〜?」 怪しいものでも隠しているのではないか、と疑いの視線を向けながら、脅迫するような明日香の言葉に、エメネアは仕方なく、彼女を私室へと案内することにした。 詩穂もそれに続く。 「……部屋が汚いです、エメネアちゃーん!!」 扉を開くと、片付いていない部屋が広がっていた。 「はううう……」 思わず上げられた詩穂の声に、エメネアは「だから隠したかったんですよーーぅ」と嘆く。 詩穂と明日香は金品財宝の場所を感じたり、さまざまなことに対する深い知識で、変わったものなどがないか探しながら、エメネアの私室を片付けていった。 「それくらいでいいですよーー」 「そういうわけにはいきません。これ済んだらお説教ですよ〜♪」 止めようとするエメネアに、明日香は応える。 詩穂は片付けながらも今後、ゴーレムが誤作動したときに止めれるよう、スイッチがないか探した。 それらしきものは見つからないまま、エメネアの私室は片付いていく。 結局、怪しいものもなく、片付いていない部屋はすっきりと片付いた部屋に変身したのであった。 「ま、迷惑かけてくれたし。少しは上乗せしてほしいね」 「それは出来ません。皆さん同じだけのお礼ですー」 洋の言葉に、エメネアは眉を寄せて答える。 「上乗せ分、と言っては何ですが……お茶でもいかがですかー?」 「それは是非いただきたいどすなぁ」 イルマの返事を聞いて、エメネアはでは早速淹れますよ、と微笑んでキッチンスペースへと向かうのであった。
▼担当マスター
朝緋あきら
▼マスターコメント
朝緋あきらです。 ゴーレム退治、お疲れ様でした&ありがとうございました。 通路の先には謎の部屋が広がっていました。 けれど、それが一体、何をするための部屋なのかは、今のところ秘密です。 それでは、またお会いしましょう。