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友達が欲しいメデューサ

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友達が欲しいメデューサ

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「これは……」
 メンバーが到着したときには御守達は石の状態だった。
「みんな! 周囲に気をつけろ!」
 正悟の言葉に全員が戦闘態勢を取りあたりを警戒する。
「……何もないみたいね」
 しばらく全員が警戒していたが、何もなく、武器を下ろす。
「石化していますね……」
「そうだね。おや……どうやら向こう側にも」
 エースが他にも石化した人を見つけ、行ってみる。
「これは!」
「美緒さん達じゃないか」
 そこには先に遺跡へと向かったはずの美緒達が石の状態で見つかった。
「見つかってよかったです……」
 絵梨奈がほっと胸をなでおろす。
「この周囲を探してみようぜ。他にも石化している生徒がいるかもしれない」
 総司の言葉に全員が周辺を探すと、他にも美緒と来ていたであろう百合園生とマッシュが石の状態で見つかった。
「これで全員か?」
「このあたりにはこれで全部ですね」
「石化を解除できる人は手伝ってくれ」
「こっちのほうは私達がやりましょう。シオンくん手伝って」
「しょうがないなぁ。手伝ってあげるよ」
 見えない司とシオンは石化した御守や歩、マッシュと百合園生達に『石化解除薬』を使っていく。
「ありがとうございますわ」
「ふぅ、ありがとうございます……」
「……っとと、お、戻してくれて、ありがとー。隙を見てみんなを石化させようとしたら、まさか自分が石化しちゃうなんてね」
「あなたという人は……」
 元に戻ったマッシュの言葉を聞いて呆れる司だった。
「さてこちらも……」
「あ、待って!」
 正悟は『石化解除薬』を取り出し美緒へと使おうとするがそれを明が止める。
「ん? どうした?」
「おっぱいハンターとしてこの乳を揉まずにはいられない!」
 石化した美緒の後ろへとすばやくまわる。
「おっぱいハンターは二度同じ乳は揉まない、だが石化中はノーカンだ!」
 と、美緒の乳を揉む明。
「ふぅ……さぁ、良いわよ」
「あ、あぁ」
「さて、あたしも」
 明はスキル『石を肉に』で美緒の近くで石になっていた周を元に戻す。
「お、おおっ! 戻してくれてサンキュー! 助かったぜ!」
「いえいえ、無事で何より。さてあたしは次の目標に……」
 明の一連の行動を見た後、正悟は薬を美緒に使う。
「……あ、あれ。わたくしは……。あ、正悟様」
「大丈夫だったか?」
「はい。わたくしは大丈夫ですわ」
「ふぅ、それなら良かった」
「ありがとうございますわ。正悟様」
「このぐらいお安い御用さ」
「さて、その素晴らしい乳をもませてもらいましょうか!」
 いつの間にか美緒の後ろへとまわっていた明は美緒の乳へと手を伸ばす。
「きゃっ! な、何を!?」
「おぉ! これは素晴らしいわ!」
「い、いやっ……。ぁ、ちょ、ちょっと明様……!」
「ふぅ、堪能したわ」
 しばらく美緒の乳を揉んだ明はすっきりした笑顔で手を離した。
「はぁ、はぁ……」
「みーおー……」
 ゴゴゴゴ……
 と、疲弊している美緒の元へゆらりと近づく総司。ビクッとして後ろを振り返る美緒。
「そ、総司様……?」
「少し前に助けたばかりだってのにオメーはっ!」
 そのまま美緒へとヘッドロックを決める総司。
「い、痛いですわ! 総司様!」
「オメーには少しお仕置きが必要だ!」
「嫌ですわー! 助けてくださいませ正悟様ー!」
「ダメだ! 逃がさないぞ!」
「お、落ち着いてください二人とも!」
 追い掛け回す総司とヘッドロックを抜けて逃げ回る美緒をなだめる絵梨奈。
「何してんだか……」
 それを見て呆れる正悟。
「正悟君、それよりもこれからどうしますか?」
「ん? あぁ、そうだな」
「俺達はこのお嬢さん達を連れて脱出するよ」
「私達はそれが目的でここに来ているからね。後のことは任せるよ」
「そうか。なら百合園生の護衛はエースさん達に任せるよ」
「それではまた。さぁ、お嬢さん方。皆さんを無事に送り届けますので俺達について来てください」
 エース達は百合園生達を集め遺跡の出口へと向かって行った。
「俺はこれ以上被害が増える前に石化の原因であるモンスターを探すか」
「あ、そうですわ! そのことなのですけど――」
 今まで逃げ回っていた美緒が戻ってくる。そして、今までの経緯をみんなに話した。

「――ということなんですの」
「なるほど、メデューサが友達を……」
「ということで俺は早速行くぜ! 待っていろよメデューサちゃーん!」
 周は早速メデューサを探しに走り去っていった。
「行動早いな……」
「さて、俺は……」
「あたし達についてきてもらうわよ」
 みんなの輪から外れようとしたマッシュの尻尾を掴んで止める明。
「ちょ! 尻尾はやめて! 何もしないから!」
「僕達がしっかりと見張っていますから」
「うぅ……」
 絵梨奈と明に挟まれしょんぼりするマッシュだった。
「噂によればシャンバラ貴族は狂い、モンスターを我が子のように可愛がっていたと……なら、この遺跡のどこかに貴族が使っていた石化対策の何かがあるはず。私達はそれについて調査しようと思います。良いよねシオン君」
「ワタシは良いよ。ミモリは?」
「わたくしも行きますわ」
「そうか。あそちらは司さん達に任せます。俺達はパッフェルさんと合流してこのことを伝えよう。美緒さんもそれで良いね?」
「もちろんですわ」
 正悟の提案に頷く美緒。
「よし、じゃあ行動開始だ」
「美緒! まだお仕置きは終わってないぞ! イスズスペシャルを食らうが良い!」
「い、いやですわーーー!!」
 無事に美緒達を救出し、どたばたしながらもそれぞれ行動を開始した。