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【架空大戦】絶対無敵! 僕らが奇跡!

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【架空大戦】絶対無敵! 僕らが奇跡!

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08:要塞撃破 立ちふさがるクロノス

 要塞の奥深くに立ち居った時、後方から一つの機体が急速に接近してきた。フレイたちが警戒をしていると、通信が入る。
『スーパーエースのミレリア様、推して参ったわよ!』
 それは、ミレリアだった。
『なにそれ?』
『フレイのお馬鹿さんはまだ目が冷めてないのねぇ。でもいいわぁ、敵を全部倒せば、みんな目が覚めるでしょうしぃ』
 フレイのツッコミを華麗にスルーしてそう言うと、『さぁ、いくわよぅ』と言ってブースターを全開にして奥へと進んだ。
 そしてそこには、オリュンポス首領のクロノス、副首領の玉藻御前、親衛隊長のセリス・ファーランド(せりす・ふぁーらんど)がいた。魔鎧のアルテミス・カリスト(あるてみす・かりすと)はフルフェイスの兜と全身鎧としてクロノスに纏われ、聖剣勇者 カリバーン(せいけんゆうしゃ・かりばーん)
は剣としてクロノスの手にあった。
「ようこそ、勇者諸君。余がオリュンポスの大首領、魔王クロノスである」
『さて、年貢の納め時だぜ、クロノス』
 と、フレイ。
『覚悟しなさいよね』
 とは、美羽。
『チェック、ね』
 朋美が告げる。
『幻想の中に生まれた愚かで哀れな魔王様、このあたしが倒して差し上げるわぁ』
 ミレリアがそう行って銃を構える。
『さてさて、ミレリア・ファウェイのスペシャルメドレー、迦楼羅夢想! リズムに乗って、レッツロックンロール♪』
 ミレリアは自分の音源をソニックブラスターで流し始める。
 ミサイルを放出しつつ銃撃。そして近づいて斬撃。
 その斬撃をセリスが双龍刀で受け止める。
『やるわねぇ……』
 ミレリアがうれしそうに微笑む。
『わらわの焔を受けるが良い』
 玉藻がそう行って扇から焔を飛ばす。
 その焔はフレイの機体の装甲を焼いて熱する。
「内部気温上昇中。緊急回避をするよ」
 アポロンがそう言って機体を操り、玉藻の焔から離れる。
『それじゃ、私達も行くわよ!』
『ええ!』
 美羽と朋美が、2機がかりでクロノスに向かう。
 二人の攻撃を、鎧で、剣で防ぐクロノス。
「はぁっ!」
 ビームが飛ぶ。緊急回避でそれを避ける美羽と友美。
 更に剣を振るい、強力な剣圧でグラディウスとウィンダムを弾き飛ばす。
『やるわね……』
 朋美はそうつぶやくと、氷を纏った二振りの剣を抜く。
『抜けば玉散る氷の刃……なんてのが昔あったわね』
『ネタが古くないか?』
 朋美の台詞にシマックが突っ込みを入れる。
『気にしないの。さて、クロノス! キミはボクが倒す!!』
 裂帛の気合とともに、朋美が振るった剣は、クロノスを両断した……かに思えた。
『ハッハッハッハッハ……ハッハッハッハッハ……ハッハッハッハッハ……』
 だが、クロノスは要塞の外に転移すると、巨大化を始めた。
『なっ!』
 フレイが息を呑む。
「さて、そろそろオリュンポスも終わりじゃのう。じゃが、これもまた首領の計算通り。次への布石じゃ。さてセリス、そろそろ引くぞ」
「了解」
 そして、セリスと玉藻が姿を消す。同時に要塞の中にカウントダウンの声が響き始めた。
『あらぁ……自爆するつもりのようねぇ……急いで脱出しましょ』
 ミレリアの額に汗が流れる。そして機体を反転させると、今きた道を急いで戻り始めた。
 
『さて、勇者諸君、そろそろ決着をつけようか』
 クロノスの声に
『望むところよ!』
 美羽が真正面から答える。
『いいわよぅ。あたしとフレイで援護するから、ちゃっちゃと片付けちゃいなさぁぃ』
 そして、ミレリアとフレイがツインレーザーライフルを構える。
『さあ、セッション開始よ! リズムに合わせていくわよぅ!』
『了解!』
 そして、ミレリアとフレイが動き回りながらレーザーライフルを交互に発射する。
 ビームの弾幕が降り注ぐ中、美羽はリミッターを解除する。
『リミッター解除。メインドライブフルバースト! 美羽さん、いつでも行けます!』
 ベアトリーチェの声とともに美羽が気合を入れる。
 ビームサーベルの刀身が伸び、超巨大ビームサーベルになる。
『良かろう、勝負だ勇者よ。ダーク・カリバーンスラッシュ
 クロノスも剣を振るう。
 刀身と刀身がぶつかり合い、鍔迫り合いが始まる。
『ぐおおおおおおおおおおおおおお!』
『はああああああああああああああ!』
 クロノスが、美羽が、気合とともに全力を振り絞る。
 火花が散り、熱気が渦巻く。
 両者の攻撃は伯仲しているかに見えたが、ミレリアとフレイの援護で次第にクロノスが押し負け始めた。
『いっけえええええええええええええええええええええええ!』
 全力を振り絞った一撃。それはクロノスを切り裂く。
 クロノスがゆっくりと崩れ落ちる。そんな中で、クロノスの声が響いた。
『クハハハ! 余など所詮は『あのお方』の配下の一人にすぎん! いずれ第二第三の……』
 そこまで言いかけた時、要塞が自爆をした。
 クロノスはその爆発に巻き込まれ、消滅する。
『やった!』
 美羽がガッツポーズを取る。それとど同時にエネルギーが突きたグラディウスは粒子と化して消え、美羽とベアトリーチェは教室へと転送される。
 そして、ミレリアはソニックブラスターの音量を最大にすると、鍛え上げた声量全開で叫んだ。
『いい加減起きなさいよ、コリマ校長!』
 その言葉とともに、世界が消滅した。
 そして、全員が目を覚ます。
「ふう……まったく、とんでもない夢に巻き込まれたわねぇ……」
 現実の世界で、ミレリアは一人そう呟いた。
 
 END……


担当マスターより

▼担当マスター

樹 和寿

▼マスターコメント

 おわったああああああああああ! と書き終わった後絶叫しました。樹です。
 ほとんどの方がお約束を踏まえてアクションをかけて下さったおかげもあり、想定していた以上に話が膨らみました。
 続編の希望と続編に向けた伏線を敷いてくるアクションが多かったこともありましたので、このお話はシリーズ化してしばらく続きます。
 星座シナリオの方は別のマスターの手で続編が展開されることになりましたのであわせてご報告いたします。
 スーパーロボット系のシナリオにするはずだったのに国軍希望者が多かったのでやけに戦闘描写が増えました。ですが、勇者の人数と敵の人数がちょうどよかったので、シナリオが進むごとに一人ずつ減っていくという展開が出来ました。リアル系とスーパー系が程よく交じり合った気がします。
 あと、国軍のアクションの方は機体名がほぼデフォルトのままで、勇者のアクションの方はユニークネームをイコンにつけているという結果になって、アクションを整理していた時に驚きました。
 
 続編についてですが、招待システムは使用しておりません。ですので次回はまったく別の役柄でアクションをかけてくださって全然問題ありません。
 それでは、またお会いしましょう。