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リアクション
■
「少し、風に当たってまいりますわ……」
スッと、マレーナは席を立つ。
その際お茶を注いだ湯のみを盆に載せ、廊下へ出て行った。
外では、麻羅が浴場と井戸の方を交互に行きつ戻りつ、日曜大工にいそしんでいる。
つぎはぎだらけの、不格好な代物であったが。
「これで、風呂に水を入れる手間も省けることじゃろう」
仕上げに、浴場側に大きな桶を置く。
そこに井戸から水が流れるように竹で繋ぎ、小さな水路を完成させた。
「これで、よしっ!」
額の汗を拭って、建物を見る。
窓からマレーナの姿が見えた。
彼女はゆっくりと玄関に向かっている……。
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