リアクション
●●● エンドゲーム
こうして徳川家康がすべての戦いを制し、頂点に立った。
ただの一日。
しかしそれは、人類の数千年にも及ぶ歴史が一点に集約し、爆発するかのごとき一日だった。
傷つき、敗北し、恥辱を受けたものもいる。
だが英霊たちの鮮烈な生きざまは、きっと見る者に何かを残したはずだ。
英霊は自らの生きた証を後の世に伝えようとする。
現代に生きる人は、自らのルーツや道しるべを過去に求めて、英霊の物語に触れる。
そして英霊もまた過去にルーツを持ち、現代人も未来へと進んでいる。
それは時間さえ超える絆であった。
戦いが終わり、英霊たちは現世で戻るべき場所に帰っていく。
しかしなかにはまだしばらく空京に留まるものもいた。
だって今日の空京は、あまりにきれいに飾り付けられていたから。