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【特別シナリオ】全学最強決定戦!

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■幕間 2

葦原明倫館のハイナ・ウィルソン(はいな・うぃるそん)の元を、
元・葦原生のラルウァ 朱鷺(らるうぁ・とき)が訪れていた。

「朱鷺の心は、今でも葦原明倫館です。
昔ちょっと友の協力をしたら、
葦原にちょっと迷惑掛けましたけれども、そろそろ、葦原に帰っていいですよね?
だって、パラ実はHENTAIばかりなんです。
朱鷺の【純粋】な心には刺激が強すぎます。
これ以上は、一日だって無理です。
朱鷺は、実家に帰らさせていただきます」

「で、葦原島に帰ってきたというわけでありんすな?」

「はい。
それに、朱鷺が居た方が、この大会盛り上がると思うんですよね。
なので、放校を解除にしていただいて、
また、葦原の生徒に……」

ぱちん。

ハイナが指を鳴らすと、朱鷺の周囲を、サムライとニンジャたちが取り囲んでいた。

「え? これは、葦原に朱鷺を歓迎するための……」
「行くでありんすよ」
「あ、はい、試合会場に行くんですよね。
……って、あっちはパラ実の方向ですよ?」

朱鷺はハイナと和風SPによって、葦原の会場をつまみ出され、
葦原島の端まで連れて来られた。
「ここでいいでありんす」
「え、ちょ、ここ雲海なんですけど、飛空艇とかないんですか?
……というか、もう、朱鷺の出番は終わりなんですか?」
「大荒野まで行くのは、雲海を渡らないといけなくて面倒でありんす」

朱鷺は、そのまま、雲海に捨てられた。

「もっと、もっと出番下さいよぉぉぉぉぉ」

太平洋に落下していった朱鷺の様子を覗き込み、ハイナが言った。

「契約者ですごく強いから、
海に激突したくらいではたぶん死なないでありんす」