シナリオガイド
次々と災いの降りかかる東野。その平和を守る事が出来るか?
シナリオ名:【四州島記 巻ノニ】 東野藩 ~擾乱編~ / 担当マスター:
神明寺一総
ここは、東野(とうや)藩の首府広城(こうじょう)に置かれた、四州開発調査団の本部。
この四州開発調査団は、「四州島(ししゅうとう)の経済開発のための事前調査を目的とした日本の民間調査団」という表向きの顔の他に、
もう一つ裏の顔があります。
調査団には、東野藩藩主広城 豊雄(こうじょう とよたけ)公の暗殺疑惑を始めとする四州島の暗部を暴くべく、
数多くの契約者たちが参加しているのです。
その「裏」の調査団の実質的なリーダー、 五十鈴宮 円華(いすずのみや・まどか)と御上 真之介(みかみ・しんのすけ)は
風舞衣(かぜのまい)村から戻ると、真っ先に海棠(かいどう)の元を訪れました。
五十鈴宮家の家宰(かさい)であった由比 景信(ゆい・かげのぶ)の死後も彼の影武者を勤め続けている海棠は、
円華たちが留守の間中ずっと、調査団からの報告をまとめる作業を続けていました。
「海棠さん、今戻りました」
「どんな様子ですか?」
「あぁ。お二人共、お疲れ様です。これを見て下さい」
海棠は、畳張りの和室の中で一際異彩を放つ大きなホワイトボードを、二人に指し示しました。
そこには、各地で調査を続けている調査員たちからの報告が、びっちりと書き込まれています。
「先程入ってきた情報ですが、守凪(もりなぎ)村と遠野御厩(とおのみくりや)で、正体不明の騎馬集団が確認されました。
調査員が襲われたとのことですが、被害は出ていません」
「正体不明――ですか」
「はい。ですが、手がかりは掴んでいますので、調査は可能です」
難しい顔をする御上を取りなすように、海棠が言います。
「城下での行方不明の件は?」
「人を出して探させていますが、手がかりは何も……」
「そうですか。早く見つかるといいのですけど……」
円華は、心配そうな顔をしています。
「大変です、お嬢様!」
その時、部屋の襖が「ガラッ!」と開いて、神狩 討魔(かがり・とうま)が部屋に駆け込んで来ました。
討魔は円華の幼馴染であり、彼の護衛を務めている青年です。
日頃冷静な彼にしては、かなり慌てた様子です。
「藩内の各地に、亡霊が出現しました!亡霊に襲われ負傷者が出ている他、中ヶ原(あたるがはら)古戦場では、現在調査員と交戦中です!」
「「亡霊!?」」
『亡霊』という言葉に、思わず御上と円華は顔を見合わせます。
二人の脳裏を、亡霊を下僕として操り、亡霊を吸っておのが力とする男、由比 景継(ゆい・かげつぐ)の姿がよぎります。
二人は二子島(ふたごじま)で景継操る亡霊たちに襲われ、危うく命を失うところだったのです。
「……御上先生。私、中ヶ原に行きます!」
「なら僕も一緒に――」
「た、たたた大変ですっ!」
そこに、今度はなずなが転がり込んで来ました。
討魔と同じく円華の幼馴染であるなずなは、海棠の娘であり、くの一として円華に仕えています。
「どうした、なずな!」
討魔が、なずなを一喝します。
「た、大変なんです!印田(いんでん)にある建設中の工場が、武装した農民に包囲されました!」
「な――!」
「そんな!!」
二人の報告に、御上と円華は思わず凍り付きました。
「御上殿、印田の工場と言えば――」
「アメリカの『オーバスクラフト』社のモノです」
海棠の言葉に、御上が厳しい表情で頷きました。
オーバスクラフト社は印田に、自動車部品の組立工場を建設中であり、そこではオーバスクラフト社の社員や、
工場建設に携わるアメリカ人がいるはずです。
「それはマズイな。下手すると『キャンプ・コートニー』の海兵隊が出動しかねん」
「た、宅美さん!?」
背後からの声に一同が振り返ると、そこにはやはり厳しい表情をした宅美 浩靖(たくみ・ひろやす)が立っていました。
元海兵隊員である宅美は、キャンプ・コートニーの基地司令マイク・カニンガム大佐とは旧知の間柄です。
「海兵隊はアメリカ人の保護を第一に行動する。もし工場にいる米国人に危害が及びそうになったら、間違いなく出動するだろう」
「もしそんな事になったら、四州の人々と外国との関係は、著しく悪化します。それだけは、防がなければなりません」
「……御上先生。先生はここに残って下さい。中ヶ原には、私一人で行きます」
黙って話を聞いていた円華は、
「円華さん、それは――」
「大丈夫です。向こうには討魔となずなも一緒に行ってもらいますから」
「例え相手が亡霊であれ「あの男」であれ、お嬢様は我々が必ずお守りします」
「ダイジョブですよ〜、せんせ〜い。もし景継にあったら、すぐに逃げますから〜」
討魔はいつも通り毅然として、そしてなずなもやはりいつも通りどこか間の抜けた口調で、御上に請け負います。
「……わかった。二人とも、よろしく頼む」
御上は討魔となずなに向かって、力強く頷きます。
「それに、東遊舞(とうゆうまい)の皆さんにも一緒に行ってもらえるよう、お願いしてみるつもりです」
「東遊舞――そうか!あの舞には、鎮魂の力がある!」
「はい。あの舞が、切り札になるかもしれません」
そう言う円華の目は、いつになく挑戦的な輝きを放っています。
「御上君。ワシは今から基地司令に連絡を取ってみる」
「お願いします、宅美さん。僕は筆頭家老の大倉 重綱(おおくら・しげつな)の所に行ってきます」
「わかった」
「お嬢様、我々も」
「わかりました。すぐに支度します」
急かす討魔の背中を追う円華。
その円華に、御上が声を掛けます。
「くれぐれも気をつけて下さい、円華さん」
「はい。先生も、お気をつけて――」
そう言って一瞬視線を交わらせた二人は、すぐに別々の方向へと部屋を出ていきました。
調査団が四州島に来てからわずかに四日――。
東野藩は早くも、擾乱の只中にありました。
担当マスターより
▼担当マスター
神明寺一総
▼マスターコメント
皆さん、初めましてorいつもお世話になっております。神明寺(じんみょうじ)です。
『【四州島記 巻ノ一】 東野藩 〜調査編〜』の続編、『擾乱(じょうらん)編』、いつもより少し早めの公開です。
前のシナリオガイドにもあった通り、当初タイトルは『解決編』だったのですが、「解決だけじゃなくて調査もするだろう」とか、
「今回で解決するとは限らないのでは?」とか色々ありまして、『擾乱編』となりました。
【新規参加について】
本シナリオは続きモノの第2回目(序章も含めれば3回目)ではありますが、以前のシナリオに参加していないキャラクターも問題なく
ご参加頂けます。
また学校の制限も一切ありませんし、特定の学校の生徒が有利になるという事もありません。
シナリオへの参加にあたっては、前作に一通り目を通して頂くのが望ましいのですが、「とてもそんな時間はない!」という方も多いと思います。
そんな忙しい人は、前作で判明した種々の問題をまとめた『ケイゾクリスト』を利用して下さい。
リストは、週明け6/11(月)までにマスターページに公開します。
こちらと、舞台となる四州島の情報をまとめた『四州島について』に目を通しておけば、なんとかなると思いますので、活用してください。
モチロン、調査中の案件とは関係なく、新たに独自の調査を進めて頂くことも可能です。
【継続参加の方へ】
継続参加の方は、基本的には前回自分が調査した案件を引き続き調査して頂く事になります。
ですが、強制という訳ではありません。
何か考えがあるのであれば、別の案件に途中参加しても構いませんし、新たに調査を始めても構いません。
【シナリオの目的】
本シナリオでは、キャラクター(以下PC)は『四州開発調査団』の一員となって、四州島の一角を占める東野藩に赴きます。
PCはここで問題の調査にあたったり、解決のために奮闘することになるのです(悪役志願の方はこの限りではありませんが)。
【アクションの記述について】
ではここから、アクションの記述方法について説明していきます。
記述方法が一般的なシナリオとは違いますので、初めての方は良く読んでアクションを作成して下さい。
また、前作とは一部変更になった箇所がありますので、継続参加の方も一応目を通しておいて下さい。
また、以下の説明はあくまで【新規】調査を対象したものですので、【継続】調査の場合、この方法に従うと
かえってアクションが書きづらい場合もあるかと思います。
その場合には適宜書きやすい方法で記述して頂いて構いませんが、最低限「継続案件名」だけは書き忘れの無いようにお願いします。
★☆★ A.調査案件の決定 ★☆★
まず最初は現在調査中の案件を【継続】調査するのか、それとも【新規】に調査するのかを選択します。
【継続】調査するのであれば、どの案件に参加するのかを記述して下さい。
【新規】に調査する場合は、空欄で構いません。
★☆★ B.調査分野の決定 ★☆★
キャラクターが、どういった分野について調査するのかを決定します。
この分野には【個人】【集団】【商品】【自然】【文物】の五分野があります。
1)【個人】調査
特定の個人について調査します。
藩主やその一族、重臣、豪商・豪農など、一定以上の社会的影響力を持つ人物が対象になる場合が多いでしょうが、
基本的には自由に選んで頂いて結構です。
また、特に名前やその他の設定などがない人物でも調査可能です(例えば「米を商っている藩の御用商人」とか)。
もし名前や設定を考えて頂けた場合には、積極的に採用させて頂きます。
なお、シナリオとは直接関係ない理由で調査しようとした場合には、アクション失敗、あるいは不採用となります。
また、対象が個人ではなく不特定多数であったり、組織である場合には、次の【集団】調査を選んで下さい。
「わずか数日では、情報の入手ルートを確立することすら不可能では?」と思われる方もいるしれませんが、
そこは「東野藩が培ってきた裏の諜報網」を利用させてもらっていると解釈して下さい。
ただし、これはあくまで調査を可能とするだけであって、調査自体の成功を保証するものではありません。
2)【集団】調査
「商人組合」のような【組織】や、町民や農民といった【不特定多数】の人々について調査します。
アクションの例を挙げるなら、「不正な取引が行われていないか商人組合を調査する」や、「現在市民が何について不満に思っているのか」
「犯罪組織や不審な外国人がいないか調査する」などです。
この【集団】調査には、「藩内の景気の良し悪しを調査する」や「城下の治安状況を確認する」といった
社会情勢全般についての調査も含まれます。
3)【商品】調査
日本企業が投資をするのに適した産物や産業を探します。
産物というのは農産物や海産物といった1次産品、産業は工芸品の製造や観光・小売業といった2次・3次産業になります。
もう少し具体的に言うと、「ごく少数しか作られていない珍しい食べ物に技術や機械を導入して生産量を増やす」とか
「観光地を整備したり日本の質の高いサービスのノウハウを導入して効率化する」など、お金や技術を投入すれば、
より多くの利潤が見込める【商品】を探しだすアクションになります。
また、「前回の調査で見つかったモノを商品として提案したい」という場合も、このアクションになります。
こうしてPCが見つけた商品は、それが投資に適しているかどうか、最終的にどの程度の利潤が見込めるかなどを調査団の専門のスタッフが
判断して、投資の可否を決定することになります。
調査するフィールドは「あくまで人の手の入っている場所(都市、街、農村、漁村など)」で、対象も
「既に現地の人々に知られているもの」に限られます。
まだ見つかっていないモノを発見したいのであれば、【自然】調査や【文物】調査を行なって下さい。
4)【自然】調査
四州島にだけしか存在しない、特殊な生物や地形などを探します。
人里だけではなく、あまり(あるいは全く)人の手が入っていない場所も調査対象になりますので、
ちょっとした(あるいは本格的な)探検をする事になるかもしれません。
5)【文物】調査
古い文物や遺(史)跡、建築物などの調査に当たります。無形文化財(歌、踊り、口承文学など)も調査対象になります。
調査分野を決めたら、次は具体的に
「何処で(=場所)」「誰を、あるい何を(=対象)」「どのように(=手法)」
調査するのかを決定します。
★☆★ C.場所の決定 ★☆★
最初に「場所」ですが、まずは大まかな「区分」を決めます。
例えば、「首府」「地方都市」「街」「村(農村、漁村など)」「平野」「大河」etc.などです。
なお、東野に存在しないような地形(密林や高山など)はNGです。
東野の地勢については、マスターページの『四州島設定』を参考にして下さい。
区分を決めたら、次はその具体的な「名称」を決めます。
現在首府『広城』に加えて、前回の調査でいくつかの名称が判明していますが、それ以外は皆さんの方で設定して頂くことが可能です。
ただし、四州島は現実の日本にニアヒアな文化を持っていますので、日本らしい名前にして下さい。
「〇〇ヒル」とか「シュバルツ〇〇」みたいな横文字は、明らかにNGです。
また特別な理由が無い限り、現実に存在する地名や、パラミタの何処かに存在するような地名もNGです。
また、前回の調査で新たに判明した場所に行きたい場合は、『ケイゾクリスト』を参照して下さい。
★☆★ D.対象の決定 ★☆★
次に「対象」を決めます。
ここでも、「場所」の時と同じように「区分」と「名称」を決めますが、以下の様な注意点があります。
1)【個人】調査の「名称」は、個人名を記して下さい。個人名が決まっていない場合には、「名称」はなしで、「区分」のみを決めて下さい。
区分は「藩主の一族」「重臣」「豪商・豪農」「アメリカ海兵隊(関係者)」の4つです。
また、本人に直接聴き込みをする場合には、何らかの「コネ」などがないと難しいかもしれません。
「力づくで」という方法もあるでしょうが、その場合には、のちのち面倒な事になるかもしれません。
2)【集団】調査も、もし決まっていれば「名称」と「区分」を、決まっていなければ「区分」のみを決めます。
区分は「一般市民」「不穏分子」「外国企業(関係者)」「社会情勢」の4つです。
不穏分子とは、地元の犯罪組織(地球で言うところのヤクザやマフィアのようなモノです)や、
テロリストや革命家といった反体制勢力などを指します。
外国企業には、日本やアメリカなどの地球の企業の他、ツァンダや葦原島、空京などのシャンバラの企業も含みます。
3)【商品】調査
4)【自然】調査
5)【文物】調査
以上の3分野では「区分」と「名称」、それに探している(あるいは発見した)ものがどのようなものかを具体的に記述して下さい。
「名称」については、思いつかなければ無しでも構いません(誰も名前を知らない新種という事になります)。
例えば経済調査なら、
「農産物/東野米『コガネヒカリ』:黄色味を帯びたコメ。炊き上がると光を反射して、まるで砂金のようにキラキラと輝いて見える。
味は普通のコメと遜色ない」
といったカンジです。
【商品】調査の区分の例としては、農産物、水産物、畜産物、工芸品、ご当地グルメ、観光スポット(温泉、門前町、遊郭など)が挙げられます。
【自然】調査の区分は、動物、植物、特異な地形(滝、山など)、自然現象(蜃気楼、虹、オーロラなど)、モンスターなどです。
特別天然記念物や絶滅危惧種、ユネスコの「世界自然遺産」を想像するとわかりやすいと思います。
【文物】調査なら、書物、(由緒ある)工芸品、寺院や神殿、古墳、古戦場、神話、儀式(神事やお祭り)、歌や踊りなどです。
現実世界でいうなら、国宝や重要文化財、重要無形民俗文化財、世界文化遺産などに該当するものです。
魔力を帯びたモノが見つかっても構いませんが、その効果はあくまでフレーバーに限定されます。
記述に具体性があればあるほど、見つかる可能性が高まります。
産物や動植物などは、マスターページの『四州島設定』や『ケイゾクリスト』などを参考にしながら、
いかにも東野にありそうなモノを設定して下さい。
(例として「コメ」を上げたのも、穀倉地帯である東野に相応しい産物だからです)。
四州島は日本とニアヒアな文化を持っていますので、日本や東洋のモノを参考にするとよろしいかと思います。
★☆★ E.手法の決定 ★☆★
最後に、実際にどのように調査を進めるのか、調査方法について記述します。
例えば【個人】調査であれば、本人と直接面会して話を訊くのか、周囲の人物(メイドや社員など)に金品を渡して情報を得ようとするのか、
脅迫して聴き出すのかといったコトです。
調査の際に使用するスキルやアイテム、特技などがあれば、それをどのように使うのかも記述して下さい。
調査方法に具体性があればあるほど、調査が成功する可能性が高まります。
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★☆★ 四州島におけるインフラについて ★☆★
四州島はつい最近まで数千年に渡り鎖国を続けていたこともあり、パソコンやインターネットに携帯電話、さらには電気に至るまで、
近代的なインフラはほとんど普及していません。
発電は主に小規模な太陽電池で発電されており、発電量はとても少ないです。
電線は各藩の首府や一部の大きな都市に引かれ始めたばかりで、いつでもどこでも使えるようにはなっていません。
中には個人で自家発電を導入している人もいますが、発電量のほとんど全てを自家消費してしまいます。
ガスも同様で、一部でLPガスが使われていますが、一般には普及していません。
水道は大きな都市であれば上下水道が整備されていますが、小さな村などにはありません。
パソコンは四州島に進出している外国企業の関係者が利用しているのみで、一部の好事家を除けば、
四州人では藩などの公的機関も含めて全く使用していません。
携帯電話は、各藩の首府の、さらにごく一部にのみ基地局が整備されているという状況なので、原則PC〜LC間での通話以外には
使用出来ないと思って下さい。
このため各PCには、調査団本部から無線機が貸与されています。
また、公衆の固定電話回線や光ファイバーケーブルなどは一切ありません。外国企業で構内専用回線が使われているのみです。
一応調査団本部には空京と通信するための専用回線がありますが、それも不安定なもので、恒常的かつ快適に使えるようなモノでありません。
★☆★ 戦闘について ★☆★
「戦闘で活躍したい!」という方は、アイテムやスキルなどをどう使うかも含めて、具体的な戦闘方法を書いておいて下さい。
逆に「戦いたくない」という方は、「逃げます!」「隠れます!」等、どうやって戦闘を回避するのかを
(スキル・アイテムの使用も含めて)記述して下さい。
★☆★ ダブルアクションについて ★☆★
MCとLCは、全員で一つの調査を行います。
つまり、調査する「A.分野」と「B.対象」は必ず一緒になります。
MCとLCで別々の分野や対象が指定されている場合は、マスターがその中から一つを選んでリアクションを執筆します。
「C.手法」は当然違っていて構いません。
調査したいコトが複数ある場合には、他のプレイヤーさんと相談して役割を分担したりなど、工夫して下さい。
調査と関係ないアクションの記述があった場合、それを採用するかどうかはマスター判断となります。
もし調査と関係ないアクションしか書かれていなかった場合には、アクション不採用となる場合もあり得ます。
★☆★ アクションの集中と分散 ★☆★
「人手がいる」と判断したアクションを取る場合には、GAを取ることをオススメします。
とにかく調査期間が短いですので、個人個人が別々に動くよりは、狙いを絞ってリソースを集中したほうが成功する可能性が高まります。
産物や産業なども、一人であれこれと悩むよりは、多くの人と相談したほうがいいアイデアが出るかもしれません。
また戦闘でも頭数は重要です。勝てないだけならまだしも、敵の数が多かったり敵が強力だったりした場合、
少数では逃げることすら叶わないかもしれません。
逆にそれほど重要ではない案件を複数のMCが調べようとした結果、リアクションが薄っぺらになってしまうこともあるでしょう。
兎にも角にも、掲示板などを使って、積極的にアクションについて相談してみてください。
★☆★ NPCと称号について ★☆★
このシナリオに登場するのは、原則神明寺が管理するNPCだけとなります。
他のNPCは公式も含めて、一切登場しません(話の流れ的に、名前だけ登場することはあります)。
また、今回の舞台である東野藩以外、例えば西湘藩や南濘藩などのNPCも、原則登場しません。
こういったNPCを登場させるアクションは、失敗したり、そもそも不採用になることがありますので、注意して下さい。
それ以外の神明寺管理のNPCは、特に問題がなければ自由に登場させることができます。
ただし、彼らが調査に協力してくれるかどうかは、個別の判断となります。
また他のMSのシナリオで獲得した称号を名乗るのは自由ですが、本シナリオ内では原則として効果はありません。
★☆★ 質問を受け付けます ★☆★
今回は、アクションの記述方法が特殊なので、特例として掲示板からの質問を受け付けます。
掲示板の『アクション相談/リアクション感想』スレッドに、質問を記入してください。
マスター側で「回答の必要がある」と判断した質問については、回答致します。
また、必ず書き込みの冒頭に、【質問】とつけるようにしてください。
冒頭に【質問】とない書き込みについては、質問ではないものと判断しますので、注意して下さい。
なお、質問の回答はマスターページにて行います。
質問はアクション締切日の2日前の午前10:30まで受け付けます。
時間は、掲示板の投稿時間で判断します。
締切以降のご質問につきましては、原則ご返答できません。
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★☆★ クリティカル(大成功)判定について ★☆★
今回のシナリオでは、『クリティカル』というシステムを導入します。
以下に、その判定方法を説明します。
皆さんが掲示板に書き込みをすると、書き込みの一番右端にダイス(サイコロ)が2つ表示されますが、判定には、このダイスを使用します。
まず2つあるサイコロの内、左側を十の位、右側を一の位として、2ケタの数字を導き出します。
例えば、左側が「5」右側が「2」なら、「52」になります。
一方マスターは、アクションが締め切られた後、一度だけダイスを振ります。
使用するダイスを2つ。一つは赤、一つは青です。
赤いサイコロを十の位、青いサイコロを一の位として、サイコロを振ります。
例えば 赤いサイコロが「1」、青いサイコロが「6」なら、「16」になります。
皆さんの書き込みのダイス目とマスターのダイス目を比べ、両方の数字が同じなら、そのプレイヤーの担当する
MC(およびLC)のアクションは「大成功」になり、予想外の素晴らしい結果を生み出します。
【個人】調査が大成功すれば、これまで誰もマークしていなかった人物が、東野公暗殺を企てた黒幕として浮かび上がるかもしれません。
【集団】調査が大成功すれば、暴動を企てているテロリストを発見し、そのアジトまで突き止めることが出来るかもしれません。
【商品】調査なら、日本の技術で簡単に養殖出来るような、「幻」の高級魚を発見するかもしれません。
【自然】調査では、数千年の眠りについていた古龍を発見するかもしれません。
【文物】調査では、失われた魔法技術や、女王器に匹敵するような、強力な魔法の品が見つかるかもしれません。
(以上は、あくまで一例です。実際には、キャラクターのアクションなどを参考にして、マスターが決定します)
言葉でいうとなんだかややこしく感じるかもしれませんが、「宝くじ」をイメージするとわかりやすいと思います。
皆さんの書き込みのダイス目が抽選番号、マスターのダイス目が当選番号という訳です。
なお、もし当選者が一人も出なかった場合は、再抽選を行います(マスターがもう一度ダイスを振ります)。
それでも当選者が出なかった場合は、マスターは当選者が出るまでダイスを振り続けます。
当選者が複数いる場合は、当選者全員のアクションが大成功になります。
ちなみに、6面ダイス2つによって作り出されるダイス目は、6×6=36通りになりますので、クリティカルが発生する確率は
1÷36=2.7777……≒2.8%となります。
前回のシナリオでは、掲示板に書き込みのあった49人のウチ、3人が大成功となっています。
クリティカル判定には、参加者用掲示板への書き込みのダイス目を使用します。
複数の書き込みがあった場合には、最初の書き込みのダイス目を、判定に使用します。
書き込みが無かった場合は、そのプレイヤーの担当するキャラクターについては、クリティカル判定は行いません。
当選番号と当選者は、アクション締め切り後に、マスターページにて発表します。
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説明は以上となります。
このシナリオはガイドの本文中では戦闘やサスペンスの要素が強調されていますが、ケイゾクリストや前回のリアクションに
目を通してもらえればわかるように、開拓モノの要素も高くなっています。
巨大な陰謀に挑むか、正義と平和を守る戦いに身を投じるか、白紙の地図を埋めていくか、それとも――。
キャラクターがどのように四州の大地に足跡を刻み、どのように四州の歴史を紡いでいくのか。
皆さんのアクションを楽しみにしております。
▼サンプルアクション
・【新規】/【集団】調査/農村/印田とその周辺:暴動を起こした農民たちについて調査する
・【新規】/【文物】調査/首府「広城」/知泉書院:東野における霊と鎮魂の儀式について調べる
・【新規】/【商品】調査/大河「平良(たいら)川」/平良ナマズで町(村)起こし
▼予約受付締切日
(予約枠が残っている為延長されています)
2012年06月09日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2012年06月10日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2012年06月14日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2012年07月10日