シナリオガイド
廃墟の中に埋もれた廃棄研究所! ドラゴンイーターたちを撃退し脱出せよ!
シナリオ名:竜喰らう者の棲家 / 担当マスター:
640
そこは、土埃の中に暗く、黴臭く。ひんやりと埋もれた静かな場所でした。
「──大丈夫? みんな」
幸いにして、「奴ら」の気配はない──……ひと息を吐くと、加能 シズル(かのう・しずる)は自身のあとについて来ていた数人の、『調査隊』の面々へと振り返ります。
ここは、蒼空学園から、小型の飛空挺でも二時間ほどの距離にある山林の中腹。そこに発見された洞窟内部の遺跡の、一室です。
シズルは学園探検部の面々や有志たちで構成されたこの遺跡の調査隊に、調査隊の護衛チームのひとりとして参加をしていました。
「大分、はぐれてしまったようね。みんな無事だといいのだけれど……」
そんな彼女も、まさか「やつら」が、──……以前、学園のドラゴニュートたちを狙い襲ってきた改造ドラゴンイーターたちが遺跡内に繁殖し住み着いているとは思いもしませんでしたが。
どうやらこの遺跡。ところどころにまだ真新しい、けれど修復不能なまでに破壊された計器類や、実験器具などが散乱し、放置されています。
それらすべてには、知るものはよく知る紋章。刻まれているその形はそう──鏖殺寺院のもの。
ほぼ、まちがいないでしょう。ドラゴンイーターたちの遺伝子操作はここで行われ、鏖殺寺院の研究者たちによって彼らはここで生み出されたのです。
「遺跡を利用した地下実験施設……。まったく、自分たちが生み出したものならきちんと後始末くらい、しなさいよ」
足元に散らばる泥にまみれたプリンタ用紙を拾い上げ、投げ捨て。シズルは髪をかきあげます。
「既に、学園には救援の連絡は入れたわ。彼らの到着まで、どうするか……」
他の仲間たちとの合流を目指すか。独自に脱出路を探すか。危険を覚悟で、探索を続け脱出に役立つものを探すか。
もとから分担行動をとっていたがために、ドラゴンイーターたちの存在に気付かず調査を継続している者もいるかもしれません。
なにぶん相手はまともな準備もなしに正面からやりあってどうにかできるモンスターではありません。
また、大規模な戦闘は狭い通路と部屋の連鎖によって組み上げられた構造の、遺跡の崩落にもつながってしまいかねないのです。
救助隊も、正面突破か、迅速な脱出か。様々に確実な救出・脱出方法を練ってやってこなければならないでしょう。
さあ、皆さん。凶暴なドラゴンイーターたちから仲間を守り、無事に遺跡内の廃棄研究所跡から生還してください。
担当マスターより
▼担当マスター
640
▼マスターコメント
ごきげんよう。ゲームマスターの640です。今回は、廃墟の中の破棄された研究所より、皆様に無事生還を目指してもらう脱出ミッションとなっております。
主な障害となる敵は、以前ドラゴンイーター迎撃指令!においても登場しました凶暴かつ強力な、大型ドラゴンイーターたちです。
どうやらこのドラゴンイーターたちはこの研究施設において生み出され、施設の破棄と同時に野生化し、遺跡そのものを棲家としているようです。
硬い装甲を持つ彼らを倒すのは至難の技ですが、ただでさえ老朽化の激しい遺跡内では、威力のありすぎる攻撃は遺跡そのものの崩壊を招いてしまいかねません。十分に注意の上での戦闘が必要です。
戦い、逃げ延びて。あるいは彼らを撃退し、どうか無事に脱出してください。
また今回のシナリオにおいては、『遺跡内部に潜入した探検チーム』『救難要請を受けて遺跡へと足を踏み入れる救助チーム』どちらを選んでいただいてもけっこうです。
探検隊の一員として散り散りになった仲間たちを探し集めていくもよし、ひとり単独行動をとり脱出路をさがすもよし。遭えて棄権を承知で探索に明け暮れて、救助隊に首根っこをつかまれて引きずり出されるのもよし。
あるいは救助隊として遺跡の中へ突入していく緊迫感や、探検隊の危機に颯爽と飛び込んでいくことでそのスリルを味わうのもありでしょう。
遺跡の外に出てしまえば、洞窟の近辺の山林には無数の岩竜忌草が自生しており、ドラゴンイーターたちはもはや追ってくることはできません。
それでは、皆様の参加をお待ちしております。
▼サンプルアクション
・他の仲間たちとの合流を目指す。
・ドラゴンイーターを撃退ながら、救助隊のもとに近付く。
・救助隊として探検隊を助け出す。
▼予約受付締切日
(予約枠が残っている為延長されています)
2011年06月21日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2011年06月22日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2011年06月26日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2011年07月08日