地球とパラミタの境界で(前編) リアクション公開中! |
シナリオガイド【イコン参加可】始動、新制天御柱学院!
シナリオ名:地球とパラミタの境界で(前編) / 担当マスター:
識上 蒼
* * * 翌日。 早速立候補者の名前が公表されました。 書記にはヴェロニカ・シュルツ(べろにか・しゅるつ)、会計にはセラ・ナイチンゲール(せら・ないちんげーる)の名前があります。 「おい、聡。お前、本気か?」 「おう! 今や校長やってる従兄弟に負けてらんねーしな」 その中には山葉 聡(やまは・さとし)もありました。なんと彼は、生徒会長に立候補したのです。 「それに、翔。お前とアリサだって、来年度はパイロット科の代表生徒になんだろ。俺だけ役なしってのもなんだしな」 「まだ確定じゃない。それに、そんなこと言って、『生徒会長になればモテる』とかってのが一番の理由なんじゃないか?」 辻永 翔(つじなが・しょう)は聡と目を合わせました。どうやら図星のようです。 「まあ、どんな理由だろうとお前が本気だって言うなら応援するさ。ただ、厳しい戦いになると思うぜ? もう一人の立候補者、見てみろ」 「五艘 なつめ……あやめ会長の妹か。七聖先輩のパートナーでもある」 彼女とともに現パイロット科代表である七聖 賢吾はこの春卒業ですが、まだ二年生であるなつめには立候補の資格がありました。 「俺たち高等部二年はおろか、学院全体で十指に入るほどの優等生だ。おまけに容姿も、新聞部の発行している『天学美女年鑑2021』に載るほどだしな」 「……何気にお前もちゃんとチェックしてるんだな、翔」 優秀ななつめに対し、聡は停学処分を受けたこともある上、成績も下から数えた方が早いくらいです。 しかし、彼の良くも悪くも真っ直ぐで熱い人柄には(モテはしないが)人を惹きつけるものがあるのも確かであり、彼が支持を集められる可能性も十分あるでしょう。 そして約三週間の、選挙活動期間が始まりました。 * * * その頃、生徒会室では。 「調子はどう、ケンくん?」 「ユキちゃん(司城 雪姫)の手伝いもあって、いい感じだよ。例の機体の調整も順調だし、近いうちにパイロットに復帰出来るかも」 あやめと車椅子に乗った賢吾が顔を合わせていました。 「それにしてもケンくんを復帰へと導くのが、あなたが忌み嫌っていたBMIのおかげとはねぇ」 「ほんと、自分でもびっくりだよ。 それより、なっちゃんを生徒会長に立候補させたのは、やっぱり彼――聡君を警戒してのことかい?」 その言葉を受け、あやめは真剣な表情になりました。 「ええ。ここ最近の天学生の行動には、目に余るものがある。自らの持つ力の大きさに無自覚、というのかしら。元々シャンバラの各学校の生徒である予科生は仕方ないにしても、本科生がそれでは、いなくなったホワイトスノー博士や調律者に合わせる顔がないわ。おまけに、『自分たちはシャンバラ王国の一員』であるなんて言う者が本科生から出る始末。あくまで私たちは、シャンバラと協力関係にあるというだけよ。学校勢力に組み込まれていながらも、地球におけるイコンに関する国際条約に批准することによって、双方の世界に対するバランスを保っている。アカデミーとの姉妹校協定もその一環ね。 この海京という都市と天学は、地球とシャンバラの緩衝材なのよ」 「それで、山葉 涼司や御神楽 環菜のようなシャンバラの要人と繋がりが深い聡君が会長になった場合、シャンバラに寄り過ぎてしまう可能性ある……ということか」 「彼の主義・主張によっては、ね。かつて行方不明になった仲間のために、命令違反を犯してまでシャンバラの戦場に行かずにベトナムへ助けに行ったほどだから、そこまで心配はしてないけど……用心に越したことはないわ」 一呼吸おいて、あやめは告げました。 「私たちは、『先』を見据えて動かなければならないわ。ニルヴァーナに到達し、パラミタが崩壊の危機から救われた先のことを」 担当マスターより▼担当マスター ▼マスターコメント
お久しぶりです、あるいは初めまして。識上です。 ▼サンプルアクション ・生徒会役員に立候補する(庶務) ・風紀委員のテストを受ける ・聡の応援! ・イコン訓練 ▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました) 2012年01月17日10:30まで ▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました) 2012年01月18日10:30まで ▼アクション締切日(既に締切を迎えました) 2012年01月22日10:30まで ▼リアクション公開予定日(現在公開中です) 2012年02月08日 |
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