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ブラッドレイ海賊団3~海賊船長と、その右腕~

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ブラッドレイ海賊団3~海賊船長と、その右腕~

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シナリオガイド

“黒髭”海賊団とブラッドレイ海賊団、決戦のとき――!
シナリオ名:ブラッドレイ海賊団3~海賊船長と、その右腕~ / 担当マスター: 朝緋あきら

 “黒髭”海賊団が、ブラッドレイ海賊団2番隊と交戦してから数日後のことです。

 “黒髭”は、ランスロット・オズバーンから本隊の居場所、逃走したアーダルベルト・グアハルドの行方の見当を訊ねましたが、彼の口は堅く、中々話そうとはしてくれません。
 そんなある日、彼を捉えている部屋へパートナーのラナ・リゼット(らな・りぜっと)と共に、泉 美緒(いずみ・みお)が訪れました。

「ああ、黒髭か。何度来たって、話すことはないよ? 俺やアーダルベルトのところの分隊は、本隊とは別行動してたってのは先のアーダルベルトを捕らえたときにも聞いているだろう?」
 訪れた美緒たちに気付いて、ランスロットはそう告げます。
「それでも何か。以前、呼び出されたときに集まったところなどでも構いませんわ。覚えていることを話して欲しいのです。あまりに情報が少なすぎて、今のままでは足取りを掴むことが出来ません」
「おぉ」
 美緒が応えると、ランスロットは思わず声を上げました。
「今日は美緒ちゃんだったのか。でもな……美緒ちゃんでお願いされても、分からないことは答えれないわけで……あ」
 ブツブツと呟いていたランスロットでしたが、何かを思い出したように、手を打ちます。
「以前呼び出されたときの場所で良いなら、1つだけ覚えているが……今でもそこに居るとは限らない、て付け加えとくからな。後でとやかく言われても知らねえぞ?」
 そう前置いて、彼はパラミタ内海の地図を広げると、1つの島を指しました。
「ビーチが綺麗なところだ。知る人ぞ知るって場所でな、夏場ならたまに泳ぎに来るヤツも居るらしい。この時期は流石に居ないだろうけど……前に合流したのは夏だったからな、プライベートビーチの如く、楽しんでたな」
 キャプテンとはいえ、何やってたんだ、と少し呆れるように苦笑いを浮かべながら、ランスロットは告げます。
「そうなのですか。ありがとうございますわ、ランスロット様」
「どーいたしまして。ま、アーダルベルトのヤツも一緒に居るんじゃないか。他に行くようなところはないだろう」
 付け添えたランスロットに、再び礼を告げて、美緒とラナは部屋を後にします。

「以前話していただいたこととまとめてしまうと、1番隊を率いるのはエセルバート・ナイトレイという男性で、隊の規模は今までのお2人の隊同様、30人程度。
 それに、彼らのキャプテン――ブラッドレイ海賊団の船長、エヴァンジェリン・ブラッドレイという女性……彼女には10人ほどの船員が共に居るとのことでしたので、合わせて40人程度の規模ですわ。
 それに、逃亡したアーダルベルト様が合流しているとしたら、更に……」
 船長室へと戻った美緒は、“黒髭”海賊団の船員として協力してくれている学生たちに、情報を伝えます。
「例え多く敵わない相手だとしても、関わった以上、放置しておくわけにもいきませんわ。
 ラズィーヤ様からもブラッドレイ海賊団の件は、“黒髭”海賊団に任されています。必ず、見つけ出して、捕らえた後、更正していただきます。
 皆さん、此度も協力お願いしますわ」
 そう告げて、美緒は仲間たちを見回しました。

***

 景色の良いビーチに目を付けた者が来夏、その場所を観光地にすべく事前調査の依頼を出していました。
 その依頼を受けた雅羅・サンダース三世(まさら・さんだーすざさーど)は、パラミタ内海に浮かぶ孤島の1つを訪れていたのです。
「事前調査と言っても、特に何もないじゃない」
 ぼやきながらも、異常がないか、探して歩きます。
 そうして、浜辺まで出てきたところ、大きな船が泊まっているのが視界に入りました。
「あら、先客?」
 浜辺へと出ると、大きな船の周りに、それより少し小さな船も何艘か泊まっています。
「あの旗……」
 近付くと、船に掲げられている旗がくっきりと分かります。
 それは、ブラッドレイ海賊団の船でした。
「お客さん? それとも、我がブラッドレイ海賊団の名を聞いて、入団を志願しに来たんでしょ?」
 物陰に隠れるように船を見ていた雅羅の背後から、声が掛けられました。
「!?」
 驚き、振り返りながら、雅羅は飛び退きます。
 その背後には、長く伸ばした銀髪をサイドでポニーテールにした20代ほどの女性と、彼女より頭1つ分背の高い男性が立っていました。
「そうなのよね? 案内するわ、行きましょ?」
「お嬢、決め付けは……」
「いーの、いーの。きっとそうだもの、そうでしょ?」
 男性から『お嬢』と呼ばれた女性は、雅羅に答える隙を与えないまま、彼女の手を取ります。
「ちょ、ちょっと……!」
 そして、雅羅に止める間も与えず、船へと連れて行くのでした。

***

 その頃、“黒髭”海賊団は、ランスロットから聞き出した島に向けて、航行していました。
 船長室に居るのは、美緒とラナの2人のみです。
「お姉様」
 外の様子を窺っていたラナに、美緒が声を掛けました。
「どうしました?」
「……“黒髭”様と、今のままの、中途半端な状態は、宜しくないと思うのです」
 少し躊躇いの後、美緒はぽつぽつと話し始めます。
「そして、今回の、ブラッドレイ海賊団に対する一連の件で、“黒髭”様は、私利私欲のためでなく、ラズィーヤ様の依頼の下、協力してくださっています。
 今後も、こうして協力してくださるのでしたら、契約してしまうのも悪くないと思っていますわ」
「美緒……私は、“黒髭”があなたを傷つける存在であれば、あなたを護る者として、許せませんので、容赦なく斬り捨てさせてもらいます。
 けれど、あなたが日々、苦手を克服しようとしている姿勢を見ている分、今回のこともその1つだと言うのであれば……止めることは、出来ません。
 お好きなように、とまでは言えませんが、あなたと“黒髭”のこれからを見守らせていただきます」
 ラナが美緒と向き合い、応えます。
「お姉様、ありがとうございます。そのためにも、此度の件で“黒髭”様を見極めさせてもらいますわ」
 ぐ、と美緒が拳を握ったところで、慌しく、船長室の扉が開かれました。
「件の島が見えてきました。ブラッドレイ海賊団の旗を掲げた船も何艘か確認できました!」
 告げる船員の言葉に、ラナと美緒が顔を合わせます。
小娘の言葉、しかと聞きとめたぜ。……やってやろうじゃねえの! 全速前進、正面から乗り込むぞ!
 表へと出てきた“黒髭”が声を上げ、連絡しに来た船員は、他の船員に伝えるべく、駆け出しました。

担当マスターより

▼担当マスター

朝緋あきら

▼マスターコメント

 こんにちは、朝緋あきらです。
 ブラッドレイ海賊団、最終話をお届けいたします。
 このシナリオは『美緒が空賊!?』『ブラッドレイ海賊団1〜パラミタ内海を荒らす者たち〜』『ブラッドレイ海賊団2〜その男、ワイバーンを駆る者なり〜』の内容を継いでいるシナリオです。
 上記シナリオに参加していなくても楽しめる内容ですが、目を通していただくと面白さも倍増すると思います。

 最後の敵は、ブラッドレイ海賊団の1番隊含む本隊。
 キャプテン・エヴァンジェリンと、エセルバート・ナイトレイ。そして、その仲間たち40人くらい。
 そして、アーダルベルト再び、です。

 皆さんには、以下の立場から参加いただければ、と思います。
 ただ、これらはあくまで目安ですので、別のアクションが思いつきましたらそちらを掛けて頂いても構いません。

1:“黒髭”と共に やってきた。
 “黒髭”海賊団の一員としてでも、今回だけ協力しに来たでも構いません。
 海賊とはいえ、私掠船だということを忘れず行動してください。

2:ブラッドレイ海賊団に所属している。
 ブラッドレイ海賊団1、2の話にて、ブラッドレイ海賊団にアプローチした方のみ、この一員として参加できます。
 そうでない方は、こちらを選択したアクションをかけても、一員でないので、ブラッドレイ海賊団からも“黒髭”海賊団からも敵として扱われる可能性があります。

3:雅羅と同じ依頼を受けていた。
 孤島の調査依頼を受け、孤島内に居たことになります。
 但し、連れ去られたとき、雅羅は迷っていたか、分担して調査していたか、で1人別行動していたので、共に連れ去られたり、はしていません。

4:その他。個人的に……など。
 現場に合流できるに値する理由を明記することが出来れば、上記以外の方法からでも合流することが出来ます。

 雅羅は、何だかエヴァンジェリンに気に入られてしまったようです、傍に居ます。
 “黒髭”美緒はブラッドレイ海賊団を捕らえるべく、前線に出て行こうとします。ラナは彼女の傍に控えています。場合によっては魔鎧として、美緒に纏います。

 皆さんの参加、お待ちしております。

▼サンプルアクション

・ブラッドレイの海賊船へ乗り込む

・“黒髭”の護衛をする

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2011年11月19日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年11月20日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年11月24日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年12月06日


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