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【蒼フロ3周年記念】蒼空・零 ~2009年~

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シナリオガイド【イコン参加可】

世界が繋がる日。『蒼空のフロンティア』の始まりを巡る物語を紡げ!
シナリオ名:【蒼フロ3周年記念】蒼空・零 ~2009年~ / 担当マスター: 夜光ヤナギ

西暦2000年。
その頃から“目に見えない「存在」”を見る者たちが現れる。


そして、2009年。
日本の首都・東京では、
何かに引き寄せられるように、
“目に見えない「存在」”を見る者たちが集まるという事象が起こっていた。


■□■

2009年6月12日。
パラミタ大陸が地球に出現する4日前。

東京湾上空には、 “後に契約者となる”素質を持った者にだけに見える、 不思議な光の糸が天から垂れていました。

新宿。
「っさっすぞ、ええわれぇええ!!」

数人の屈強なヤクザが『あるもの』と戦っていました。
それは、一般人には見ることの出来ない不思議な生物。
古くからある言葉に合わせるのであれば、『魔物』とでも呼べるものでした。
ふいに、ヤクザの一人が血飛沫を上げて倒れました。
それを皮切りに、彼らは次々に斬り裂かれ、倒されました。


1時間後。
「……はい、情報統制は終わっています。『魔物』は逃亡。一般人への被害は最小限に抑えましたが……」
黒服の男は電話越しに主へと報告していました。
「島田の部隊は、全員重傷。しばらくは動けないでしょう」


石原邸。

「ふむ……どうも、わしらが想定していたよりも『魔物』は強力なようじゃのぅ」

その老人――石原肥満は言いました。
『魔物』は5000年前、パラミタ大陸から地球へ降り、世界の分離と共に眠りについていたモンスターたちの一部でした。
パラミタの接近に伴い、目覚めるものが現れているのです。
しかし、それらはまだ通常の人の目には見えませんでした。
その姿は、後に契約者となる素質を持つ者にしか見えないのです。

それらの事を予見していた石原肥満は、事前に対魔物用として
傘下のヤクザの中から“素質”を持つ者を集め、
彼らで構成された幾つかの部隊を用意していました。

ヨーロッパから現れた
アーデルハイト・ワルプルギス(あーでるはいと・わるぷるぎす)という協力者の力を借りて。

「妙じゃな。あれらは小物で、これほどの力を持ってはおらなんだ筈じゃ。5000年前と違い過ぎる……」

『魔物』の力は想定していたよりも“不自然”に強力だったため、
部隊はほとんど壊滅的な状態となっていました。

被害が広がれば、メディアやマスコミ、ネットへの情報統制にも限界が訪れます。
魔物の被害が明るみになれば、パラミタ出現に対し、日本を始めとした地球側の国々が冷静な対処を行えないのは明白でした。
これから友人となろうとしているパラミタに対し、無用な攻撃を行わせるわけにはいかないのです。

「とはいえ、アトラスくんも限界が近いようじゃ」

肥満は、若い日に手に入れた勾玉(女王器リンク・オブ・フォーチュン)を通じて、
パラミタ大陸を支える神アトラスの意思を明確に感じるようになっていました。
そして、自分とアトラスがいずれ“契約”を行う運命にある事も。

「今回のタイミングを逃し、わしと彼が契約を行わなければ……パラミタ大陸は滅んでしまうじゃろう」

■□■

2009年6月13日。
その日、東京の各地に、
未来からの訪問者が現れた事は誰も知りませんでした。

「……さすがに疲れたですぅ」
(『無事に着いたようだな』)
「ああ」

金 鋭峰(じん・るいふぉん)は2022年のコリマ・ユカギール(こりま・ゆかぎーる)からのテレパシーに頷きました。
鋭峰たちは1946年に現れたインテグラルの『本体』が、
この2009年に現れ、パラミタ出現を妨害しようとしている事実を知り、
エリザベート・ワルプルギス(えりざべーと・わるぷるぎす)の力とゲルバッキーの装置で時間を跳んだのでした。

(『インテグラルは1946年と2009年、二つの時代に仕掛けていた。
  1946年に送られていたのはヤツの一部だ。おかげで2009年への察知が遅れたらしい。
  インテグラルが、これほど大きく仕掛けられるタイミングが存在していたとはな……。

  そちらに現れるインテグラルは非常に巨大だ』)

「それを駆逐するためにはイコンが必要だ。
 そして、この時代の人間に気付かれずに戦える空間も」

(『私が渡したクリスタル――アムリアナの元へ――……』)

やがて、コリマのテレパシーは途切れました。
鋭峰たちが渡ってきたタイムホールが閉じたのです。

鋭峰の懐には、コリマから渡されたクリスタルがありました。

インテグラルの本体が現れるのは、6月15日。
2009年6月15日に現れるインテグラルは、地球とパラミタを繋ごうとする『繭』を破壊しようとする筈です。

このクリスタルを千代田区の地下に眠るアムリアナの元へ届ければ、
世界を繋ぐ力を利用し、巨大なタイムホールと結界を生成することが出来ます。
2022年からイコンの部隊を呼び寄せ、
この時代の人間に気付かれないように隔絶された結界内で、インテグラルを打ち倒す作戦です。

「この時代、アムリアナ様の寝所は結界が張られている。
 2009年の石原肥満が、勾玉――リンク・オブ・フォーチュンを用いて結界を解き、アムリアナ様の元へ向かうのは明日か」
 
そして、鋭峰は、2022年の石原肥満から預かってきていた電話番号を取り出したのでした。


■□■

「……なるほど、おまえ達が2022年の世界から来たというのは本当のようじゃな」

アーデルハイトと石原肥満は、鋭峰たちの話を聞いていました。

「インテグラルにイレイザー・スポーンとはな……」
「おそらく、その『魔物』には、先行してこの時代へ現れたイレイザー・スポーンが取り付いているのではないかと考えられる」
「どおりで『魔物』が異常な強さを持っているはずじゃ」
「しかし、その事実をわしらが知ってしまえば、歴史は変わってしまうのではないかね?」

肥満の問いに、鋭峰はアーデルハイトの方を見やりました。

「確かに、大きく歴史が変更されてしまう状況となれば、我々はこの時代から弾き出されてしまう。
 しかし――」
「分かっておる」

アーデルハイトが頷きます。

「事が終われば、歴史を変えてしまうだろう必要な記憶を私の魔法で封じよう。もちろん、私自身のものも含めてな」


担当マスターより

▼担当マスター

夜光ヤナギ

▼マスターコメント

■8月3日 追記
今回、過去PCの参加があれば過去の自分に会う、といったアクションも可能となっています。


いつも蒼空のフロンティアにご参加いただき、誠に有難う御座います。
最後の蒼空のフロンティア3周年記念シナリオ『蒼空のフロンティア・零 ~2009年~』をお送りいたします。
また、「蒼空のフロンティア・零」も今回で完結となります。

このシナリオは『プレミアム シナリオ』となり、MCとLCの参加ポイントが他のシナリオと異なりますのでご注意ください。
マスターシナリオの種類については、【こちら】をご覧ください。

■状況
地球とパラミタが繋がることを阻止するために、インテグラルが2009年の東京へ現れようとしています。
シナリオは6月13日からスタートします。


■主な出来事
●6月13日
・新宿、秋葉原、渋谷、お台場で『魔物』が出現。
 本来は小物だったモンスターが、イレイザー・スポーンに寄生され、通常以上の力を得ています。
 この時点ではまだ操られておらず、魔物たちは自身の本能を満たすために人を襲っています。

 一般人には見える事はありませんが、
 契約者になる資質を持っている者には見ることが出来ます。
 
 翼の生えた人型モンスターです。
 ガーゴイルのような姿をしており、長い爪などで攻撃してきます。
 人を喰らいます。
 各所に複数出現します。


 石原肥満の対策チームが対処に当たります。

 ※アーデルハイトは、パニックを防ぐため事件関係者の記憶改ざんなどに奔走します。


●6月14日
・『魔物』が地下鉄トンネルに出現し、列車事故が起きる。
 石原肥満のツテとアーデルハイトの魔法によって情報のコントロールが行われ、
 魔物に無力な通常の警察組織などではなく、対魔物チームと救助チームが派遣されます。
 
 その一方で、肥満はアムリアナの力を借りるため、
 護衛と共に地下鉄トンネルを通り、地下のアムリアナの寝所へと向かいます。
 イレイザー・スポーンに操られた『魔物』たちが、肥満とアムリアナの命狙って襲ってきます。
 
 地下鉄トンネルに現れるのは、
 スポーンに寄生されて変質した大型のオーガや小型のゴブリンなどです。
 通常の人の目には映りません。
 
 ※アーデルハイトは、パニックを防ぐため事件関係者の記憶改ざんなどに奔走します。

 鋭峰は肥満と共に寝所へ向かい、
 エリザベートは魔力回復のために石原邸で寝ています。


●6月15日
・東京湾上空に『繭』が出現。
 地球とパラミタを繋ぐ巨大な光の繭です。
 石原肥満たちはアーデルハイトの魔法によって繭の中へ入り、
 迷宮と化している内部を進み、地球とパラミタを結ぶために中心部へ向かいます。
 繭内部にはイレイザー・スポーンが出現します。
 
 一方、繭の外には巨大なインテグラルが出現します。
 姿は、戦乱の絆 最終回シナリオガイドの扉絵に登場しているイコンに似ています。
 インテグラルは、地球とパラミタが繋がるのを阻止するために、繭を破壊しようとします。
 
 14日に上手くクリスタルがアムリアナの元へ届けられていれば、
 東京湾上空にインテグラル周囲の広い空間を覆う結界が形成され、そこへイコン部隊を載せた戦艦がタイムワープしてきます。

 ※アーデルハイトは、パニックを防ぐため事件関係者の記憶改ざんなどに奔走します。

 エリザベートは肥満の護衛につき、
 鋭峰は戦艦からイコン部隊の指揮に当たります。


▼インテグラル
4つの獣のような頭部と
2本の人型の腕を持った100メートル級のインテグラルです。
戦乱の絆 最終回シナリオガイドの扉絵に登場しているイコンに似た姿をしています。

獣の口からは衝撃波を放ち、
巨大な両腕には剣を持っています。
各攻撃は非常に強力で、
剣の一振りには凄まじい風圧が伴います。

また、イレイザー・スポーンの集合体の群れを引き連れています。

●作戦
各イコンには予め、特殊なクリスタルが封じられた弾丸やナイフが配備されています。
これをインテグラルの様々な箇所に叩き込むことで、
インテグラルが使っていたタイムホールが閉じる前に、
クリスタルの力でインテグラルをホールの向こう、時空の狭間に封じ込める事が出来ます。

タイムホールが完全に閉じるまでのリミットは2時間です。

戦艦はイコン部隊のバックアップに徹します。

▼イレイザー・スポーンの集合体『巨大スポーン』
10メートル級の人型で、
ブレードや機晶兵器を持っています。

今回、巨大スポーンの能力は、プラヴァーとほぼ同等となります。
ブレードを扱う近接型と、機晶ライフルを扱う遠距離型で連携してインテグラルを護衛します。



■このシナリオで出来る事
 今回のシナリオでは6月13日~15日の内の任意の『2日間』に対し、アクションを掛けることが出来ます。
 例1:13日に魔物退治に参加し、15日にイコンでインテグラルと戦う。
 例2:14日に肥満の護衛に参加し、15日に繭突入の護衛に当たる。


・過去に遡ったPC
インテグラルの野望を砕き、無事に地球とパラミタを繋げるために
2022年から2009年へやってきたPCです。

・過去のPC
2009年のPCです。
契約前の地球人や当時、地球に居たパラミタ種族です。
本能的にパラミタと地球の接近を感じ、東京に集まって来ています。

『魔物』や東京湾上空から垂れる光の糸を見ることが出来ます。

パラミタ種族については、
便宜上、基本的に能力やスキルなど現代のPCと同様に扱います。
※今回のシナリオで地球人とパラミタ種族が『契約』を行うことは出来ません。


アーデルハイトの計らいなどで、肥満の対魔物チームに所属しているとすることも出来ます。


・過去の一般人(PC以外のキャラクター)
その時代に居る、このシナリオ オリジナルのキャラクターとしても参加できます。
石原肥満配下のヤクザ、対魔物チームとして集められた者、PCの親類、魔物事件の当事者などなど。

手段欄に名前や口調など簡単な設定をお書きください。
身体能力は一般人並みで、アイテムやスキルなどを使うことは出来ません。
ただし、希望があれば肥満から銃や刀、防弾チョッキなどの武器防具などを与えられているとすることは可能です。


※肥満は異常に勘が良いため、
 肥満に危害を与えようとする者は、彼のそばからスタートすることは出来ません。


本シナリオでは、歴史上に実在した人物は登場させることは出来ません。

また、無事にパラミタと地球が繋がった場合、
2009年のキャラクターは、
『肥満とアーデルハイトがパラミタを出現させた』という記憶を封印されます。
こちらは、アーデルハイトの魔法とは全く違う力に因るものとなります。

▼サンプルアクション

・パラミタと地球の絆を守る!

・肥満を護衛する!

・過去の私と未来のパートナー

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2012年08月02日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年08月03日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年08月07日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年08月27日


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