シナリオガイド【イコン参加可】
迫る脅威! 古代の謎を秘めた“巨大光条兵器”と遺跡街を守れ!
シナリオ名:【光へ続く点と線】遥か古代に罪は降りて (第2回/全3回) / 担当マスター:
鷺沼 聖子
古代ニルヴァーナ文明……
それは、機晶技術が発達したニルヴァーナ文明が誕生する以前の文明であり、
現在も非常に多くの謎に包まれている文明です。
幾万年の昔、巨人アトラスにパラミタ大睦を支える力を与えたのも
古代ニルヴァーナ文明だといいます。
そして、古代ニルヴァーナ人たちは、
大いなる力を持つとされる“光条世界”と接触があったのではないか、とも見られています。
古代ニルヴァーナ文明と、
光条兵器の光の呼び出し元である、未知の領域“光条世界”。
今、様々な者がそこに、
新たな力、歴史の真実、忍び寄る終末への対抗策などを求めているのでした。
◆◆◆
北ニルヴァーナ。
古代ニルヴァーナ文明の遺跡を探る調査隊が辿り着いた赤い湖。
その湖底に存在する遺跡群の中でも
一際大きなピラミッドの奥で発見された巨大な光条兵器の前に、
インテグラル・クイーンの少女レナトゥスは居ました。
多くの調査員が調査を続けていますが、巨大光条兵器は、
その起動方法すら分からない状況にありました。
「……何カ、懐かしイ――」
レナトゥスが何かを思い出そうとした瞬間、その身体が光り、
巨大光条兵器が奇妙な振動を起こしました。
「今のは……?」
光と振動が収まった後、
そこに居た調査員たちの視線はレナトゥスに注がれていました。
「捕らえろ!」
そう言ったのは、調査隊の指揮官ゴダート・グリーンベルトです。
「この巨大光条兵器を解き明かすために必要なのは、そこの“人形”だ! 徹底的に調査しろ!」
「私ガ……?」
かすかに戸惑いを見せたレナトゥスの手を最初に取ったのは、
不穏を察したルシア・ミュー・アルテミス(るしあ・みゅーあるてみす)でした。
「に、逃げよう!」
ルシアはゴダートの怒声を背に、レナトゥスを連れて逃げました。
「――フン、“実験体”同士、気が合うということか。
月から降りて随分と人間らしい顔をするようになったが、所詮は真似事。
人間様のすることがお気に召さないらしい」
ゴダートは、調査隊にレナトゥス捕縛命令を出したのでした。
◆◆◆
一方。
湖底の遺跡の向こうには、
インテグラルビショップが率いるイレイザーの群れが迫っていました。
「ヤークトヴァラヌス、出る!」
ヤークトヴァラヌスで出撃したヘクトル達の前、
イレイザーらは水中に適応した身体のものが揃っており、
俊敏な動きを見せています。
イレイザーらの目的は、この遺跡の破壊にあるようです。
「今度こそ守り切る。
ヤークトヴァラヌスの水中機動をなめるなよ」
と―――
突出した一匹のイレイザーが、
横から現れた巨大な存在に、バクンッと齧り千切られました。
「っ、なんだ!?」
イレイザーを齧り捨てたのは、
巨大イレイザー(パラ実分校校舎)でした。
その後ろにはアクリト・シーカー(あくりと・しーかー)の艦もありました。
『安心したまえ。
どうやら、その巨大イレイザーは我々と同様に、この湖底遺跡を守りたいようだ』
「アクリト教授。何故、ここに?
南ニルヴァーナに居るはずでは……?」
『南ニルヴァーナにある水上の町アイールの東に
この赤い湖によく似た、夕日海と呼ばれる赤い海がある。
その海底に、この湖とを繋ぐ“回廊”があったのだ』
“回廊”はニルヴァーナに点在するワープゲートのようなものです。
その一つであるそれが最近になって起動したのだと言います。
◆◆◆
『チッ、兄貴も出てんのか……。
いい機会だ。俺の力を証明してやる……!』
インテグラルナイトに同化したキロス・コンモドゥス(きろす・こんもどぅす)が
戦艦から出撃していきます。
アクリトは戦艦に積まれた“ヒトガタ”を
モニター越しに見ていました。
「“ヒトガタ”の反応が上がって来ている。
この遺跡にある何かに反応していると見るべきだろうな……。
……“ヒトガタ”を狙う謎のイコン。
また、アレが現れるか?」
◆◆◆
遺跡群内、スポーンの町――
ウゲン・カイラス(うげん・かいらす)はジェイダス・観世院(じぇいだす・かんぜいん)と共に、タコヤキを売っていました。
「あの巨大光条兵器は“光条世界”へ続く道を拓く要なんだ」
「それが、独自に色々と嗅ぎ回った成果というわけか」
ジェイダスはウゲンが器に盛ったタコヤキにソースをかけながら続けました。
「起動の条件は分かっているのか?」
「大体、検討は。けど、教えてやらねーよ」
ウゲンは悪戯げに笑いました。
「まあ、あのゴダートとかいうオッサンには逆立ちしても叶えられない事だと思うぜ」
そこから少し離れた場所。
「なんだか、とても近寄り難かったわ……シュール過ぎて」
夏來 香菜(なつき・かな)は、ウゲン達のタコヤキ屋台を物影から覗き見していましたが、
結局、近づかず、スポーンの町をウロついていました。
「それにしても……。
皆がスポーン達と交流するようになってから、スポーンが、こう――
より“本当の人間っぽく”なってきてるみたい」
◆◆◆
―――ドクン。
◆◆◆
「呼ンデる……」
ゴダートの部下達に追われ、ルシアと共に逃げるレナトゥスは、
スポーンの町の中で呟きました。
「何に?」
ルシア達と合流していた半透明の少年アラム・シューニャが首をかしげます。
レナトゥスの視線は、遺跡群の彼方に現れた巨大イレイザーに向けられていました。
「あそこまで逃げていくのは……中々ハードだなぁ」
いよいよ交戦が始まろうとしている赤い湖中を見上げ、アラムはボヤきました。
担当マスターより
▼担当マスター
鷺沼 聖子
▼マスターコメント
ニルヴァーナ大睦を舞台とし、
“光条世界”に迫るキャンペーンシナリオの第二回となります。
■今回から参加される方について
・アクリトの戦艦に乗ってやってきた
・調査隊に追加人材として派遣されてきていた
・その他
などの状況からスタートすることが可能です。
前回のガイドやエピローグに記された内容などを
知っているとして問題ありません。
なお、今回の舞台となっている赤い湖は、
水中でも呼吸、会話、食事などが可能で、ほとんど陸上と変わらない状況となります。
ただ、水中での活動を有利にする能力がある場合、
その分、有利に活動することが可能です。
■■内容について■■
本シナリオは、主に
・湖中で水中適応イレイザーの群れとインテグラルビショップを迎撃する
(特殊な水中のため、水中対策が無くても通常通りに活動可能です。
水中対応がある場合は、機動などが有利になります)
・遺跡にあるスポーンの町でスポーンたちと交流する
(スポーンたちは、普通にゴルダを通貨として使って、人間の街の真似事をしています)
・レナトゥスが巨大イレイザーの元まで逃走する手伝いを行う
(あるいは、ゴダートに従ってレナトゥスを捕らえる)
などが行えます。
その他、シナリオ内容の範囲であればアクションをかけることが可能です。
■対イレイザーの群れ・インテグラルビショップ
イレイザーは非常に数が多いです。
また、3体のインテグラルビショップが確認されています。
現状こちらのパートについては、
主に
『巨大イレイザーの状況』『遺跡を守りきれるか』
といった面が今後に大きく影響することになります。
また、
瘴気を纏ったイコンが現れ、基本的にはアクリトの艦へ向かってきます。
狙いは、艦内コンテナにある“ヒトガタ”のようです。
キロスはインテグラルナイトで出撃していますが、
暴走を防ぐため、機晶リミッターの解除許可は出ていません。
■スポーンの街
前回から契約者らが訪れ、活気が増しています。
イレイザーの群れの接近に際しても、大半は特に気にした様子もなく、
“人間ごっこ”を続けています。
※詳細は、前回のガイドを見ていただくと良いと思います。
しかし、一部にはイレイザーらの接近に怯えた様子を見せるスポーンも現れています。
そんな街の中を、レナトゥス、ルシア、アラムは
ゴダートの部下に追われて逃げています。
追っ手の中には、ゴダートのパートナーである
白髪の強化人間の少女3人も居ます。
レナトゥスたちに関わるも良し、
街でスポーンたちとの交流や街の活性化をはかるも良し、です。
いずれにしても、街での様々な行動も、
大きな結果へと繋がっていくでしょう。
▼▼NPC▼▼
■レナトゥス(インテグラル・クイーン)
外見は黒っぽい肌の夏來香菜です。
元々インテグラルとして、
夏來香菜の中にあった“ドージェの妹”としての力を奪い、
契約者と敵対していましたが、
現在は「人間としての自我」を持ち始めているようで、
契約者の仲間として行動しています。
■アラム・シューニャ
約1万年前、“エンキ”というニルヴァーナ人の科学者が、
イコンでインテグラルと戦って戦死した
地球人とパラミタ人を混合して造り上げた少年です。
ゲルバッキーの凶行を妨害するため、力を使ったためか、
現在、物理的に存在が薄くなっています。
レナトゥスもアラムも
普段はニルヴァーナ創世学園で過ごしているので、
シナリオ上で絡みが無い方でも、面識があるということにしても構いません。
■ゴダート・グリーンベルト
前回が初登場となります。
調査隊の司令官で、強化人間らしい白髪の少女三人をパートナーにしています。
調査隊の結成にあたり、ニルヴァーナとパラミタは、
以前のニルヴァーナ遺跡連続破壊・消失事件によって、
多くの調査員と機材を失ったため、地球の各所に協力を求めました。
ゴダートは、地球側より派遣された調査団の統括として、ニルヴァーナを訪れ、
半ば強引な交渉を経て、調査隊の指揮を行うポジションを獲得したのです。
■ヘクトル・コンモドゥス
ニルヴァーナ創世学園の教頭を務めています。
調査隊の副司令として、
強引なゴダートと調査隊に参加する生徒達の間で頭と胃を痛ませているようです。
キロスの実兄ですが、かつて、キロスをエリュシオンから追放した本人でもあります。
■その他
・“ヒトガタ”や“瘴気を放つ非常に強そうなイコン”などについては、
『【創世の絆】光へ続く点と線』のガイドとエピローグでもご確認いただけます。
・このシナリオでは、イコン覚醒の許可が出ており、また、下記のアイテムを使用することができます。
ヴィサルガ・プラヴァナハ
ヴィサルガ・マートラ
ヴィサルガ・イヴァ
※上記のアイテムは、天御柱学院生徒でなくても覚醒に類する能力を使えるようになるものです。
キャラクタークエスト『【創世の絆】決戦の前に パート1』ニルヴァーナ王都探索ルートにて手に入ることがあります。
・キロスが搭乗しているインテグラルナイトは、ロボットミッション『暴走する新たな力』にて、イコン購入に必要なパーツが手に入ることがあります。
▼サンプルアクション
・遺跡を守るため、イレイザー相手に暴れる!
・レナトゥスの逃亡の手伝いをする!
▼予約受付締切日
(予約枠が残っている為延長されています)
2013年08月01日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2013年08月02日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2013年08月06日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2013年08月23日