なし

リアクション

アフターフェイズ



「さて、この不死者の追悼供養をしたいと思うんだがよう」
　カルキノスがそう言うとダリルは
「すでに滅したから無意味だろう……」
　と答えたが、ルカルカは
「いいんじゃないの？」
　と言った。
「アポロンよう、鎮魂歌を頼むぜぇ」
「わかりました。どうしましょうかね……何語がいいかな？」
「アポロン……」
　フレイがなにやら耳打ちする。
「了解」
　アポロンは大きく息を吸い込むと、言葉を発した。

Eye Mourn　Ay Is Soy　Gainsay Our　Anorak Kinda Hie
Oakum Okay Unto　Amok Auk Outrun
A Iota Am As Tau　Ere Qi Um

Eye Mourn　Ay Is Soy　Gainsay Our　Anorak Kinda Hie
Oakum Okay Unto　Amok Auk Outrun
A Iota Am As Tau　Ere Qi Um

「長い間つらかったんやな。空から生まれたものよ、空にお還り」
　信心深い仏教徒の（？）泰輔がそう言って巡りゆく死者の霊を送る。
「高天原に神留まり坐す　皇親神漏岐神漏美の命以て……」
　神職者の氷藍が大祓詞を読み上げる。
「まあ、バーボンで悪いが、皆で飲んでくれ」
　アキュートが酒を手向ける。

　なんとなくしんみりとした空気の中、杏がぽつりと言う。
「どうでもいいけどあの二人、飛空艇を発掘して何しようとしてたのかしら？」
　それに早苗が
「動くライブ会場にでもするんじゃないんですかぁ？」
　と答える。
「概ね正解」
　そういったのはフレイ。
「え？　空母にしないの？」
　美羽の言葉には
「空母兼ライブ会場が正解」
　と答えた。
「ふう……邪気がなくなりましたね」
　氷藍がそう言うと、アポロンが
「それじゃ飛空艇を発掘しようか」
　と言った。

　そして、中型の飛空艇が発掘されることとなる。

　その後村人が帰ってくると、ささやかながらも宴が催され、契約者たちはお腹を膨らして帰ったのであった。