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【海を支配する水竜王】リヴァイアサンを救出せよ

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【海を支配する水竜王】リヴァイアサンを救出せよ

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第12章 温かい笑顔

 水竜を助けた生徒たちがオメガの館に戻り、鍋パーティーを楽しむ。
 捕縛されてしまった生徒たちの武器も、他の生徒に回収されて無事手元に戻った。
「オメガちゃん、もう安心よ」
 陣たちと共に水竜を無事連れて帰ってきたルカルカが、オメガを安心させようと声をかける。
「よかった・・・。レヴィアさんも皆さんも無事、帰ってきてくれて・・・」
 魔女がほっとした顔を見て、嬉しさのあまりルカルカは泣き出してしまう。
「よく耐えた。頑張ったな」
 オメガの傍にいたかったルカルカの頭を、ダリルが優しく撫でる。
「水竜さんはとりあえず、部屋で休ませてきた。喋る力もなさそうだからな」
 魔力が枯渇している水竜のレヴィアを、陣が館の寝室で休ませる。
「あれ・・・アウラさんは?」
「もうイルミンスールの森に帰りましたよ。長い間、留守にしていたから森の植物が心配みたいです」
「そっか、それなら仕方ないか」
 一緒に鍋パーティーを楽しもうと思った陣は残念そうな顔する。
「オメガさん何食べたいですかー。ひながよそってあげますよ」
「遥遠がよそっあげます」
「熱いですから、遙遠がやります」
「いえいえ、私がやるですよっ」
 器によそってあげようと、3人とも一歩も譲らない。
「はい、オメガちゃん。熱いから気をつけなよ」
 エルが器によそってやり、オメガに手渡す。
「あぁあーっ!」
 “しまった”と、3人は声を揃えて声を上げる。
「そっちに箸がないね。その位置じゃ取りづらいから、取ってあげるよ」
 綺人は箸を取ってオメガに渡す。
「じゃあ飲み物は私が・・・」
「私がやるですっ」
「えっ、じゃあ・・・お願いします」
 クリスはお茶のポットをひなに渡した。
「はいオメガさんお茶ですよー」
「ありがとうございます」
「これくらいなら、いくらでもやりますよー。食べたいのがあれば、よそってあげるですっ」
「次ぎは遥遠がよそいますから、器の中が空っぽになったら言ってくださいね」
「いえ次は遙遠の番です」
「んーっ、何を言ってるですかっ」
「あははっ、何か面白い光景やね」
 3人のやりとりを身ながら陣は、箸で白いペラペラしたものを掴んで食べる。
「あ、陣くんそれ・・・」
「やらんっ」
「違う、それは・・・っ」
「ふっ、もう食べた!湯葉はもうオレの腹の中や」
 リーズに自慢げに言う陣だったが、彼が食べたのは湯葉ではなく、リーズが鍋の中に落としたちり紙だった。
「(やっと笑顔を見せてくれたわね、オメガ・・・)」
 その光景を見て思わず笑うオメガを見て、泡もつられて笑ってしまう。
「何だこのキノコ食えるのか?いや、まさか毒キノコなんて入ってねぇよな・・・」
 ショッキングピンクの怪しい色のキノコ、カンゾウダケをラルクが食べる。
「霜降り肉みたいな食感だな」
「やっぱり笑顔は、いつ見てもいいもんだな」
 鳥肉を箸で摘んで食べながら、垂は生徒たちの笑顔を見る。
「ワラビ美味しい!」
 ライゼがワラビをモグモグと食べる。
「この白菜、もうよさそうですね」
 朔は穴あきお玉で白菜をすくい、器の中に入れる。
 温かい鍋パーティーは翌朝まで続いた。

担当マスターより

▼担当マスター

按条境一

▼マスターコメント

皆さんのおかげで無事に助け出され、オメガにも笑顔が戻ったようです。
諦めの悪い十天君のことですから、また何かしかけくるかもしれません・・・。

今回、お捕まりになった方々も、無事に脱出していますので名前表示をしていません。
前回、捕まった方々のお名前は表示しておりませんが、無事に脱出している扱いになっています。

一部の方に称号をお送りさせていただきました。
それではまた次回、シナリオでお会いできる日を楽しみにお待ちしております。