なし

リアクション

【とある蒼空（あおぞら）のプロローグ】


　「じゃぁぁぁぁぁぁぁんぼぉぉぉぉっ☆」

春の麗らかさも終焉を迎え、暖かな日差しも初夏の変化を迎える頃
とある広場で大声で祭りの始まりを告げる声があがる

両手をあげ、多くの者の想いが交錯し語られていく物語の開始を
彼女レティシア・ブルーウォーター（れてぃしあ・ぶるーうぉーたー）は眩しそうなえが………！？

　「あああはいはい！いつものシナリオみたいな前置きはナッシングですよぅ☆
　　そんなかしこまった神の声なんてやめやめ！ハイ元気にご一緒にぃ〜！」

……どうやら、これからの楽しみに胸が躍るあまり、わけのわか………痛いイタイ！何するんですかっ！？

　「何流れを元に戻そうとスカシチャッタリしてるんですかね？
　　ヒトが元気に【ご一緒に】と言ったら一緒に挨拶ですよぅ、はいジャ〜ンボ☆」

……………じゃ〜んぼ

　「声が小さい！大声だせやぁぁぁぁぁぁぁ！！」

じゃ〜んぼっ！！

　「ハイよろしい！何事もお祭りには元気な挨拶が肝心なのですよぅ♪
　　ちなみに、なんでアフリカの挨拶かって〜と【ジャンボリー】と【ジャンボ】をかけたっていう
　　ちょっと！今考えてもあちき凄くね？この誰もが思いつかないカウンタ的な発想！」

………と何やら悦に入っているレティシア嬢である
ちなみにアフリカでメジャーな挨拶はとっちかというと【ズッカ】でａｒＧｈｙａ……！！？？

　「ほう？そのつまらない突っ込みの方がこの【春のＳＳ】の前置きに相応しいと
　　そこのチンケなゲームの神様はおっしゃるわけですかぁ？あんまりマスター気取ると……ミスティ」
　「はいはい☆かしこまりだわレティ〜」

ち、超次元的な力で痛覚込みの干渉はやめてくださいっ！
それに………ああもう（リンクタグ打ち込み中）
ミスティ・シューティス（みすてぃ・しゅーてぃす）もさり気なく登場して
しかもそんな物騒なもの振り上げるのヤメテ〜！！

　「「………………ち」」

はい二人とも舌打ちしないっ！
……だいたい何で今回に限ってアクションの常識を突破してこんな事してくるんですか？

　「そりゃもちろん【ジャンボリー】だからに決まってるからじゃないですかぁ！
　　イベントにまつわるお祭りでできたシナリオなら、そっちもお祭りで盛り上がらないとねぇ
　　というわけでこのシナリオ祭りの冒頭はあちき達がゴーカイに頂いちゃおうと思いまっス☆
　　………どう？」
　「一応、演出上必要かと思って花火の準備はしたわ」
　「さっすがミスティ！【かゆい所に手が届くサポーター】全開っス！」
　「祭りは表役ばかりでは成り立たないですからねぇ」

何かどんどん段取り組まれて仕切られてるし！？
まぁ……確かに賑やかなのがいいのは認めますが、こんなノリでリアクション進めて二人はいいんですかね？
折角なんだから、ちょっと真面目にハートフルな物語とか参加すればいいのに

　「ちちち、わ〜かってないなぁ、この世は適材適所なんですよぅ？
　　そんなの参加する誰かがやるに決まってるじゃぁないですか、相応しいヒトがねぇ
　　普通ならその一員で能動的にやるところを、神の目線で楽しむ！それがあちきの適材あ〜んど適所！
　　ヒトサマの甘〜い話を、読者目線で心ゆくまで楽しむ！
　　例えば〜ようじょとか〜誰かさんが誰かさんの髪を……」
　「レティ………ネ・タ・バ・レ♪」
　「おおおおおっといけねぇいけねぇ！
　　とにかく、いろんな方のあ〜んなことやこ〜んなことを楽しみながら盛り上げる！
　　それが司会者の矜持ってもんでしょう！かぁぁぁあちきカッコイイ〜！！」

………あのう、レティシアさんてこんなにぶっ飛んでましたっけ？ミスティさん？

　「ジャンボリーですから」

……………………………そうですね（振ったのを後悔）

　「そんなわけでっ【蒼空ジャンボリー】の待ちに待ったイベントの開催っ！
　　パラミタの住人の愛と夢と妄想が花咲く刹那の時間っ！
　　心躍る珠玉の物語に君よ心踊れ！かぁ〜あちきもおどるぅ！」

………………………………………前置きなげぇよ
　　
　「ビキッ………ミスティ、花火の準備を」
　「あいあいさ〜」

あれ？ちょっと……何ですヒトを捕まえて……何か奥にあるし
ちょ！？あれ【自走式人間大砲】！？なんであれが！？

　「花火の準備っていってるじゃないですか、うふ」

いや、花火違うし！

　「男がちいせぇこと気にすんなってばよ☆
　　じゃあ自分の仕事のところまで一気にお届け！せ〜のっ」



「「た〜まやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♪」」


いやあああああああああああああああああああああああああ！

　　〜目をつぶり空に咲く綺麗な大輪の花をひとつご想像下さい〜




　「というわけでっ！【春のＳＳ】はっじまっるよっ☆」