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砦に侵入するは女体化男子!?

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砦に侵入するは女体化男子!?

リアクション


お仕置きタイム始まる

 巨大なベッドが部屋を占めるタン・ユの部屋。
 部屋について早々に瑠兎子へと手を伸ばすタン・ユ。

「ごめんなさい。疲れちゃったから休ませて。後でたっぷり熱いダンスをして・あ・げ・る・か・ら」

 頬に口づけして両手で突き離された為、ならばフィリシアでも良いかと押し倒した。
 拒絶しても拒絶しても迫って来るタン・ユはついにフィリシアの服を無理やり引き破る。

「……どう拒否ったって、今夜はオレ様の女になるのは決まってんだぞ? 諦めろよ」

 にやにや笑うタン・ユに悔し涙を流すフィリシア。
 悦に入っているタン・ユはそろそろと背後に迫っていく舞香の存在に気付かない。

「そいやー!」

 背後についた舞香は気合と共に後ろから股間にハイキック一閃をかました。

「ーーーー!!!」

 痛みに悶絶しているものの、気絶はしていないタン・ユに、立て続けに全身で舞い踊るように舞香は華麗で美しい魅惑の脚技の数々を叩き込んでいく。

「ふふっ、ハイヒール、気持ちいいでしょ? 朝までたっぷり味あわせてあげる」
「散々女を食い物にしてきた報いを受けるよろし! ナラカに落ちろアル!」

 気絶しない程度にわざと手加減して徹底的に蹴り潰す舞香と、クンフーの回し蹴りや飛び膝蹴りや踵落とし等々、脚技のフルコースをかます美凜。

―――バタン!

 勢いよくドアが開かれ、ソフィアによって導かれたフェリクスとジェイコブが室内へ入って来る。

「ちょうど良い。今までの鬱憤を晴らさせてもらおう」
「手伝うぞ、フェリクス」

 舞香と美凜の暴行に加わるフェリクスとジェイコブ。
 フォースフィールドに包まれた中に燃える水を投げ込まれ、焼死体もどきになったタン・ユ。

「よくも、わたくしを押し倒したりしましたわね! 受けたご恩は十倍に、受けた恨みは百倍にして返して差し上げますわ」

 今までの我慢を解放するかのように、とどめはフィリシアの天のいかづちがタン・ユの上に落ちた。

「ふーこれで清々したわ」
「フィル、大丈夫か?」
「え?」

 すっきりとしたフィリシアへ桃幻水で女体化したままのジェイコブが声をかける。
 見た瞬間は分からなかったが、それが自分の婚約者であることに驚く。
 乱入していきた銀髪美人と金髪のグラマラスな姿に嫉妬しながら。

―――ガチャッ

「あれ、もう終わってる感じ? まぁ、いいや。コレの捕縛依頼が来てるんだが、持っていっても構わないか?」

 ドアが開き、鴉が入って来る。
 気絶させるまでもなく瀕死状態のタン・ユをテキパキと拘束すると、あっという間にこの部屋から鴉は去って行った。

『芭柘美、タン・ユは捕縛された。今からそっちへ向かうぞ』
『ん。子供たちは見つけたんだけど、ちょっと数が多いから早く来てー』
『分かった。すぐにそっちへ向かう』

 タン・ユの捕縛を伝えたフェリクスは、急いで芭柘美の援護をしに走り出した。



◇          ◇          ◇




 檻の中に攫われた子供たちが固まって芭柘美の戦いを見守っている。
 芭柘美は、歴戦の武術と急所狙いで数を減らしていくがダオザの数が多く苦戦していた。

「大丈夫だよ。うちは負けないもん!」

 苦戦しつつも子供たちが怖がらないように笑顔を向けて戦っていく。

「あーもう! 一撃必殺でも数が多いよ!! 一気に片付けたいのにっ」

 後から後から湧いてくるようにダオザの数は減らない。
 ダオザも金銭の元を奪われては堪らないのだから、なんとかして芭柘美を捕まえたいのだ。


「どけーー!!」


 大声と共にどこからともなくカタクリズムとグレイシャルハザードが飛んできて、一気に数が減る。

「無事か、芭柘美!!」
「フェリ兄!」

 芭柘美の兄発言にダオザは驚く。
 なんたって今のフェリクスの姿はまごうことなく女の体なのだから。

「芭柘美、散った雑魚を集めてくれ。俺が一気に始末する」
「分かった!」

 ダオザの衝動なんて気にせず芭柘美は疾風迅雷で徐々に一か所へまとめ上げていく。

「ボスとおそろいだ。嬉しいだろ?」

 集まった雑魚にタン・ユと同じようにフォースフィールドと燃える水で始末したフェリクス。
 敵もいなくなり、フェリクスは芭柘美をきつく抱きしめた。

「良かった……無事で、本当に良かった」
「うちもフェリ兄が来てくれて嬉しかったよ。大好き」