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王子様とプールと私

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王子様とプールと私
王子様とプールと私 王子様とプールと私

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 シャーロット・モリアーティ(しゃーろっと・もりあーてぃ)は、セイニィ・アルギエバ(せいにぃ・あるぎえば)とひとしきりプールで遊んだ後、施設内の温泉に疲れを癒しに来ていた。
 それはロイヤルガードとしての仕事で忙しいセイニィの疲れやストレスを癒せるように、というシャーロットの配慮だった。
「へえ、色々な種類の温泉があるのね」
 セイニィはキョロキョロと周囲を見回した。室内の温泉も、露天風呂も、いくつもの種類があるらしい。遊び疲れた人たちが皆のんびりとくつろいでいる。
「それぞれに効能が違っているみたいですね。どれから入ってみますか?」
「端から全部行ってみましょ」
 シャーロットとセイニィは、のんびりと湯船につかった。白く濁った温泉、果物の浮かんだ温泉、熱めの温泉……色々な温泉につかって楽しんだ。
「プールで遊ぶのも、こうしてゆっくりするのも、どちらも大切だって思いますね」
「そうね。こうしてゆっくりしていると暖まるし、疲れもとれるわね」
 一通り温泉に入った後、シャーロットはセイニィの背中を流した。
「あ、あたしにもさせなさいよね」
 と、途中からセイニィがシャーロットの背中を流してくれた。
「ありがとうございます」
「行ってくれれば、これくらいするわよ」

 入浴後、シャーロットとセイニィはオイルマッサージを受けた。
「うーん、のんびりできたわ」
 マッサージを受けて来たすっかりリフレッシュした表情のセイニィに、シャーロットは嬉しそうに微笑んだ。
「疲れはとれましたか?」
「そうね。だいぶ体もほぐれたし、明日からもまた頑張るわね」
「無理はしないで下さいね」
「当たり前でしょ! ……だ、だから、また誘いなさいよ!」
 セイニィと一緒に、シャンバラのために頑張れたら。セイニィのために何かをしてあげられたら。シャーロットは、またセイニィとゆっくりできる機会を設けられたら、と思いながら頷き返したのだった。