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終りゆく世界を、あなたと共に

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終りゆく世界を、あなたと共に
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 全力で、抗った。
 それでも、敵わなかった……

「うぅ、嫌な夢を見た……ん?」
「ごめん、体の震えが止まらないの……」
 ハイコド・ジーバルス(はいこど・じーばるす)ソラン・ジーバルス(そらん・じーばるす)に揺り起こされ、悪夢から目覚めた。
「嫌な夢を見て…… 怖いから、慰めて」
 ソランもまた、恐ろしい夢を見ていた。
 起きてすぐ彼女は家族がいることを確認し、その後ハイコドを促すと、部屋を移動する。
 2人きりで話を……その後のことも含めて……するために。

「ソラはホント……コレが好きだよな」
「ニヒヒ、コレを知ったらオモチャじゃ楽しめないよ」
 ハイコドの触手が、ソランに絡みつく。
「……ついでに、底なしだし」
「あ……ぅん」
 ソランもまた、自らハイコドとその触手を求めて動き出す。
 ハイコドの方も十分に乗り気な様子で、触手というアブノーマルな手段から始まった2人の行為は次第にエスカレートしていく。
 とてもここでは描写することが不可能な程に。
 それでも少しだけ描写すると……

 ――ハイコドの触手はソランの全身を這いまわり、豊満な胸へと到達する。
「あぁあっ、そこっ、もっと、もっと絞ってぇええ!」
「……これ以上ヤると、痛くならないか?」
「痛く……してぇええ! あぁん、もっと、そこぉおお……」
 普段は子供に与える筈のソレは、今はただの性欲を満たすための淫らな存在となる。
 ハイコドの触手はそれをきゅうっと縛り、絞りあげる。
 そして空いた触手でソランを叩きながら――

 ……こんな感じ。

『二人とも、双子ちゃんが起きたから営み終了よ』
「おっと」
「あ……」
 朝になっても続いていた二人の愛の営みは、ニーナ・ジーバルス(にーな・じーばるす)のテレパシーによって強制終了させられた。
 ハイコドは急いで身支度を整えると、子供たちを連れて朝食の準備に向かう。
 そこに入れ替わりのように入ってくるニーナ。
「全く、アンタの声で発情したんだからチョットは楽しませなさい」
 言うが早いかニーナはソランを押し倒す。
「お姉ちゃんもエロくなったねぇ。妊婦が発情してどうするのよ」
「うっさい、黙らしてあげる!」
 ニーナの舌がソランに伸びる。
 ソランはそれを平然と受け止めると……
「ん……篭絡昇華っと」
「ひっ、あひぃぃぃ!?」
 ソランの『陰術・篭絡昇華』をまともに受けたニーナは悶絶する。
 そのままハイコドに呼ばれるまで、再び慰みの時間は続いた。