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東西統一記念ロイヤルガード合コン

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東西統一記念ロイヤルガード合コン
東西統一記念ロイヤルガード合コン 東西統一記念ロイヤルガード合コン

リアクション

■□■4■□■ ロイヤルパンツ大戦

一方、普通に交流を楽しむロイヤルガード達もいた。

「わははは!
さすがラズィーヤさんのパーティーだな。
うまいご馳走がたくさんあるぜ!」
姫宮 和希(ひめみや・かずき)は、ダンスはそっちのけで、
飲み食いしまくっていた。
荒野の孤児院の子ども達のために、お土産をタッパーに詰めるのも忘れない。
「お、西ロイガの夢見だな。
たのしんでるか?」
夏野 夢見(なつの・ゆめみ)を見つけ、和希は肩をバシバシ叩くと、
グラスに飲み物を注ぐ。
「うん、ありがとう」
襟ぐりの空いた赤い吸血貴族の法衣を身につけ、
色気を出すために赤い口紅も塗ってきた夢見は、今日は婚約指輪を外している。
せっかくのパーティーだからと楽しむつもりで参加しているのだ。
「東西交流のパーティーだからな。
この機会にいろいろ話そうぜ」
「うん。あ、そうだ、せっかくだから、あたしと踊らない?」
好みのタイプとは違っていたけれど、
和希の気遣いや、豪放磊落な性格に、夢見は少し惹かれたのだった。
「俺と?」
口いっぱいにご馳走を頬張っていた和希だが、ちょっと驚いたように言う。
「ええ、せっかくの機会ですから」
夢見は微笑む。
「いいぜ。俺たちの踊りを見せつけてやろうぜ!」
和希は、夢見の手を取ると、ノリよく踊り始める。
二人とも、ダンスの心得はなかったが、
本物のロイヤルガード、しかもかわいい女の子が踊り始めたので、会場の注目を集める。

「あっ、そうか、女の子を誘えばいいんだよね。
私、恋人いるけど、ティファニーちゃんなら安全だよね」
秋月 葵(あきづき・あおい)は、
「合コン」は「合同コントラクターパーティのことだね……難しい言葉使うから分からなかったよ〜♪」と、
微妙に勘違いしていたが、
カップルになれという指令についても都合よく解釈することにした。
ティファニー・ジーン(てぃふぁにー・じーん)は、
葵に誘われて笑顔で言う。
「オー、ミー達も一緒に踊りまショウ!
ハイスクール時代はブイブイ言わせたものデース!」
「うん、楽しもうねー」
葵は、勘違いされそうなくらい、ティファニーとベタベタしはじめる。

★☆★

そうこうしていると、会場の隅の方から、騒ぎが聞こえ始めた。
「ん? 騒がしいな」
和希が振り返ると。

「パンツパンツパンツうーっ!」
「ヒャッハァー! 露慰埜留(ろいやる)パンツ収穫祭だぜ」
国頭 武尊(くにがみ・たける)と、
南 鮪(みなみ・まぐろ)が、ロイヤルガードのパンツ目的で参加していたのだった。
「普段なら帝世羅さん達がオレにパンツをくれる事などまずあり得ないが、
今回の合コンは、東西シャンバラ友好のための行事。
故に、オレの頼みを無碍に断ることは出来ないはずだ!!
不退転の決意を持って帝世羅さんにパンツを要求するぜ。
不退転の決意と言えば、パンツ・オア・ダイ。これしか無い。
帝世羅さんがオレの願いを拒否するのであれば、
冬のヴァイシャリー湖に飛び込むぜ!!」
「すべてのロイヤルガードのパンツは俺のものだぜ!
女ばかり狙ってやがるおまえは、真の博愛主義者とは言えねえなァ〜!」
「あいつら、またバカなこと言いやがって!」
和希が、二人のパンツ四天王の前に立ちふさがる。
「おまえら、パンツパンツって……うおっ!?」
「ヒャッハァー!
またしても和希のパンツゲットだぜェー!」
「なんだと!
じゃあ、オレは、教導団の夏野 夢見のパンツゲットだ!」
「きゃああああ!?」
「何やってんの!? ティファニーちゃんと私の
イチャラブを邪魔する人はぶっ飛ばしても気にしないよ!」
「冬で冷えるだろう、これでも穿いておきな! ヒャッハァー!」
「きゃあああああ!? って、新しいパンツ!?」
葵は、鮪に新品のパンツをはかされたのだった。
「合コンが貧相なパンツで戦い抜ける訳無いだろうがこの馬鹿!」
「おまえ、人のパンツ奪っといて馬鹿呼ばわりとはなんだ!」
和希も、鮪に新品の勝負パンツと自分のパンツを交換され、
さらに理不尽なことを言われ、ブチ切れる。

「帝世羅さんはわしのリアル嫁じゃけえ手出しは無用じゃあ!」
土器土器 はにわ茸(どきどき・はにわたけ)は、東ロイヤルガード権を購入し、
ウネウネしつつ武尊の前に立ちはだかる。
「わしと帝世羅さんは既に婚姻届で契約済みの夫婦関係なのは
誰しもが知っておる事実じゃけえのう!」
「なにィ!?
って、どうせ君の手作りだろうが!」
「帝世羅さんの味も舌や喉で楽しんだ事の無い三下は下がってろっちゅうんじゃ!」
はにわ茸は、
「ティセラの入ってたポットの残り湯を堪能済み」と主張しているのだが、
誰が聞いてもいかがわしくしか聞こえない。
「真のパンツァーの前に、そのようなことは些事にすぎない!
帝世羅さんのパンツはオレのものだ!
そうだよな、帝世羅さん!」
「下がれやっちゅうんじゃあ! 帝世羅さんはもうわしだけの花嫁になったんじゃ!」
ティセラは、はにわ茸と武尊に迫られ、無言でビックディッパーを構える。
「そ、そうか幸せになれ……よ?
剣のお局様とかよりは『はにわの花嫁』の方がマシ……じゃねえのか?」
鮪が珍しく同情的な表情で引いているが、ティセラは気にしないで、ビックディッパーを振るう。
「ぐわあああああああああああ!?」
「ぎゃあああああああああああ!?」
武尊とはにわ茸は同時にぶっ飛ばされた。

「俺のパンツをバカにしやがって!
綿100パーセントの高級品だぞ!
それよりなにより女性に迷惑かける輩は許さねえ!」
「あたしのパンツ返してよ、ばかあああああああっ!
本当はあたしには大切な人がいるのにぃいいいいいいっ!」
「あんなにかわいいティファニーちゃんのパンツをスルーするなんて許せないよ!」
和希と夢見と葵は、鮪と武尊とはにわ茸をフルボッコにする。
「ミーのパンツスルーされたんデスカー!?
そのことを公にするとは、葵、あなたも許せないデース!」
ティファニーは和希と夢見がぶっ飛ばしている
鮪と武尊とはにわ茸ごと、葵もぶっ飛ばした。
「ヒャッハアアアアアアアアア! 今回も大量だぜエー!」
「くっ、枚数では敗北したが、レアなパンツをゲットだ!
さらには、踏まれたり蹴飛ばされたりしたときにスカートからのぞいたパンツも、
後でソートグラフィーでパンツ写真を作るのに利用させてもらうぜ!
パンツァー・ネバー・クイッツだぜ」
「わしも、あとでティセラさんとの
いちゃいちゃ写真をソートグラフィーで作ったるけえのう!」
「きゃあああああ、私も被害者のはずなのにー!?」
鮪と武尊とはにわ茸と葵はお星様になった。