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【空京万博】取り戻せ! アムリアナの花嫁衣装!

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【空京万博】取り戻せ! アムリアナの花嫁衣装!
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■□■5■□■ 鏖殺博覧会

そのころ、鏖殺博覧会に展示品として連れて来られた
緋桜 ケイ(ひおう・けい)は。

「……こっちには、コンパニオンはいないのかよ?
いないなら、攫ってくるんじゃなくて、仲間の誰かに頼めばよかったんじゃないか?」
ケイは、モノクルの鏖殺寺院メンバーのことを思いうかべた。

そうしていると、
鏖殺寺院メンバーたちが、空京万博のコンパニオン姿で戻ってきた。
「な!?
いったい何があったんだ!?」
驚きつつも、ケイは、
久我内 椋(くがうち・りょう)とともに、展示品の解説を頼むことにした。

「展示品の東シャンバラ・ロイヤルガードの……えーっと名前は」
「緋桜ケイだ。
これって、俺が自己紹介した方が早いんじゃないのか?」
「なるほど、展示品が人間ということは、
本人がしゃべってくれるんだな。
実に興味深い」
椋が、うんうん、とうなずく。

「それにしても、鏖殺寺院とはいえ、ちゃんと入場券を買ったらお客として扱ってくれるし、
案外親切な人達もいるんだな」
「そうなんだ。鏖殺寺院と言ってもいろいろな連中が……」
「おい、展示品のくせにうろうろするな!」
椋と一緒に見学していたケイだが、注意されてしまった。

★☆★

ケイと椋は、一緒にお土産を買う。

「おお、鏖殺博覧会饅頭か。
『鏖』の字がかっこいいな」
椋が、饅頭を手に取って言う。

「『鏖殺博覧会公式マスコット』とかないのかな……あ」
ケイは、ネルザアイザックバスパークのマスコットを購入した。
こういったイベントにまったく興味を示さない、
知り合いの鏖殺寺院にプレゼントするつもりだった。

「……あいつも身内のイベントなんだから、見に来てやればいいのにな」
「あいつって?」
「いや、なんでもない」
椋に聞かれて、ケイはかぶりをふった。