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リアクション
■■■ Doom Trooper
第8ターン。
ラドゥのターン!! ドロー!(手札6枚)
「ここでこのカードを引いたか。
『“不死身”のジークフリート』を召喚する!」
ジークフリート、シグルズ・ヴォルスング(しぐるず・う゛ぉるすんぐ)の別名である。
レベル46 『“不死身”のジークフリート』 戦闘力4600!
「我こそは不死身のジークフリート! この名を恐れぬ者はかかってくるがよい!」
「チッ、面倒くせえ奴がでてきたな」
ジークフリートの効果のひとつは、「パラ実生と乙王朝の属性を持つ敵クリーチャーの戦闘力を−1000する」というものだ。
そしてパラミアントはミツエ軍の武将、つまりジークフリートの効果を受けるということだ。
しかし11900から−1000しても10900。ジークフリートでは及ばない。
そんなことはラドゥも重々承知だ。
「さらに『“ゴロっとお昼寝」”久途 侘助(くず・わびすけ)』を召喚だ。
場に2体以上のクリーチャーがいるあいだ、ジークフリートは戦闘で破壊されなくなるのだ!」
レベル49 『“ゴロっとお昼寝」”久途侘助』 戦闘力4900
早い話が時間稼ぎだ。
しかし「破壊されない」というのは非常に始末に負えない。
第9ターン。真奈美は手札を引くだけで終了。(手札4枚)
第10ターン。ラドゥは手札を引く。(手札5枚)
ここでラドゥの身に変化が。
久途侘助の効果『昼寝』によってライフが500回復したのだ。
「この効果は私のターンが来るたびに発揮されるのだ」
ラドゥ 残りライフ4800。
第11ターン。真奈美は手札を引くが有効打なし。(手札5枚)
第12ターン。ラドゥは手札を引き、ライフを回復させる(手札6枚)
ラドゥ 残りライフ5300
第13ターン。真奈美のドロー(手札6枚)。
戦いは膠着状態に入ったが、ここで大きな動きがやってきた。
第14ターン。ラドゥのドロー、そしてライフ回復して5800。
手札は7枚。上限である。
「ここでこのカードを引くか……」
ラドゥが引いたカードは『吸血鬼現る』。ソーマ・アルジェント(そーま・あるじぇんと)のカードだ。
このクリーチャーは場に出されたとき、敵クリーチャー1体を誘惑して1ターンのあいだコントロールを奪うことができる。
しかし欠点があり、『久途侘助』が出ていると場に出すことができない。
「ならばこのコンボを決めてやろう。
「さらに続けてエンハンス!
『ろくりんピックの奇跡(2020年版)』を使うぞ!」
『ろくりんピックの奇跡(2020年版)』
効果:
場にでているすべてのクリーチャーは「ろくりんくん」になる。
「ろくりんくん」になったクリーチャーは着ぐるみを着用する。
すでにクリーチャーについているすべてのエンハンスは除去される。
「ろくりんくん」は戦闘に参加できない(応援はできる)。
「この効果により『パラミアント』にエンハンスとして付与されていた『イビー』と『寄生せし魔鎧』は墓地に送られる!
そして幸運の勇士、改造人間パラミアント、ジークフリート、久途侘助は「ろくりんくん」に変化する!」
この恐るべきカードによって、場にはろくりんくんの着ぐるみをきたクリーチャーがあふれるという事態になった。
「ちなみにこのカード、ろくりんくんに『山吹色のお菓子』をくれればクリーチャーを『ろくりんくん』にしなくてもOKヨ?」
「「お前にやる『山吹色のお菓子』はない」」
キャンディス・ブルーバーグ(きゃんでぃす・ぶるーばーぐ)の呼びかけに対し、ラドゥと真奈美は声を揃えて拒否。
「そしてクリーチャー召喚! 『“あ、ゆる族だ。和むなぁ”曖浜 瑠樹(あいはま・りゅうき)
』だ!
瑠樹は場に出ている『ゆる族』1体につき、戦闘力が200点上昇する。
そしてもちろん、「ろくりんくん」は『ゆる族』だ。どういうことかわかるな?」
レベル62 曖浜 瑠樹 戦闘力7000(=6200+800)
ラドゥはにやりと笑ってターンを終える。
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