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遺跡に眠る謎と託された想い

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遺跡に眠る謎と託された想い

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第二章 調査開始

「……だめだね、こっちは行き止まりみたいだね」
遺跡の調査を進めるエース・ラグランツ(えーす・らぐらんつ)はまるで迷宮のような遺跡内部に苦戦しつつも少しずつ調査を進めていた。
「しかし、こうも迷路みたいになっているなんて。古王国時代にいったい何の目的の為につくられたんだろうね」
「わからないな。けれど、目的のない建造物なんてない。必ずこの遺跡には何か目的があったはずだ。」
メシエ・ヒューヴェリアル(めしえ・ひゅーう゛ぇりある)はそう言いながら遺跡を見渡し、情報を手に入れようとしていた。
「エース、事前に手に入れた情報の中に有力そうなのはあるのか?」
そう言うとエースは持参した資料を取り出し、メシエが遺跡に入って手に入れた情報と共に調べ始めた。
「そうだね、君が手に入れた情報と照らし合わせてこの遺跡が建てられた時代は争いが絶えなかったみたいだね」
「……そうか」
「なにか心当たりはあるのかい?」
「……いや、これは憶測にしか過ぎない。今の時点では発言を控えよう」
「そうか。とにかく君の求めている物がみつかるといいね」
「あぁ、そうだな。……次はどの道だ?」
そう言うと二人の目の前には十字路のような分かれ道が展開されていた。
「その道はまっすぐかな。他は一度通っているよ」
「助かる。しかし、本当に……」
「迷路みたいだね……」

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「わわわわわ! また敵さんです!」
「ほらっ、リース! 落ち着いて!」
「う、うんっ! え、えと……【サンダーブラスト】!」
リース・エンデルフィア(りーす・えんでるふぃあ)マーガレット・アップルリング(まーがれっと・あっぷるりんぐ)の二人は後から来る救助隊が迅速に要救助者を探せるように先行してモンスターを討伐していた。
「それにしても、いっぱいガーディアンがいるね」
「そ、そうだね……。あっ」
「どうしたの? リース」
「あっ、あっちから敵さんの反応がす、するよ」
「むむむっ、ならお出迎えしてあげないとねッ!」
そういうと二人は【サンダーブラスト】と『フルムーンシールド』を使って敵をなぎ倒していく。
「ふふんっ、順調順調♪ ……って、リース危ないよ!」
「え、えっ!」
するとリースのすぐ背後からゾンビが襲ってきていた。
「き、きゃぁぁぁぁぁああああ!」
リースは間一髪のところで【マジックブラスト】を発動して難を逃れた。
「こ、こわかったです……」
「リースったらヒヤヒヤさせるんだから……」
「ご、ごめんね。マーガレット」
「ちゃんと周りみてよね!」
「う、うん」
そういうと二人は助け合いながら再びモンスターを討伐し始めた。
「……んっ? この扉なんだろう……まほーじん描いてあるし、開かないよ」
「マ、マーガレットー! は、はやくおいでよー!」
「あっ、リース待ってよー! ……調査隊の人を助けたらこの扉について聞いてみよっと!」

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「……ふんっ!」
甚五郎たちは道中のモンスターを討伐しながら遺跡の調査を進めていた。
「それにしても……さっきから倒しているモンスターがちと不思議じゃの」
「ん? なにがだ?」
「ガーディアンは何かを護ろうとしておるし、ゾンビたちは自ら倒してほしい・・・そんな感じがしてな」
「たしかにわしらを襲う……といった感じはしないな」
「あぁ……特にゾンビに至ってはまるでわらわ達に救いを求めているかのような振る舞いじゃからな」
「……まぁ、この遺跡を調べればなにか解るだろう。先に進むぞ」
「どうも怪しい場所じゃな。これはもうちと気合を入れんといかんかもしれんのぅ」
「なんだ、気合が足りないのならワシが入れなおしてやろうか?」
「……いや、わらわ自身でどうにかする」
「そうか、残念だ」
二人は拭いきれない不安を抱きながらも最奥をめざし探索を進めるのであった。