リアクション
地球の戦い 9
地球のどこか。
戦力が不足している場所にて。
三道 六黒(みどう・むくろ)と
パートナーの羽皇 冴王(うおう・さおう)は、
小さな儀式場を守るために戦っていた。
儀式場で祈っていた人々は、
モンスターの群れと激しい戦いを繰り広げる六黒と冴王を見て、
当初はその姿におののいていたものの、
やがて、彼らにも、祈りを捧げはじめた。
「へっ、まさか、こんなところに戻ってくるなんてなあ」
「……理由は問うまいぞ。わしら契約者はなすべきことをするのみ」
冴王の言葉に、六黒はうなずいた。
ここはかつて、2人が出会った戦場の近くであった。
2人とも、血まみれになっていた。
もはや、自分の血なのか、モンスターの返り血なのか。
それすらもわからない。
六黒が、梟雄剣ヴァルザドーンでモンスターを薙ぎ払えば、
冴王は、魔銃モービッド・エンジェルを連射する。
もはや、痛覚も、ただの熱さにしか感じられなくなっている。
しかし、最後の一匹まで、殲滅すべく、
2人は戦い続ける。
そして……。
最後の一匹が、倒されると同時に、
六黒と冴王は、同時に、地に倒れる。
そして、そのまま、ゆっくりと目を閉じた。