リアクション
第12章 森の平穏を保つために・・・
「すまない・・・気を悪くさせてしせてしまったかな。よかったらこれを・・・」
速人はアザラシを模ったペンダントを、アウラネルクに手渡した。
「ボクがつけてあげますね」
ペンダントを彼女の首にヴァーナーがつけてやる。
「似合ってますよ♪」
「そうじゃろうか・・・わらわにはこういうのは良く分からないが」
「そだ!アウラさんの事聞かせてくださいよ。守護者になる前はどんな事してたのか、ちと興味あったり」
「僕も知りたいな!」
海にいた時のことを知りたいと言う陣の言葉に、北都も身を乗り出し聞きたそうな顔をする。
「―・・・遠い昔のことじゃが・・・。どこまでも透き通って綺麗な海じゃった。元気に泳ぐ魚たちや、珊瑚礁があった・・・」
「珊瑚か・・・いいね」
「海の生き物たちは皆、楽しげに暮らしておったのじゃ」
「そこで友達もいたんスっよね?」
「たしかにおったな・・・。わらわも他の精霊たちと会話できて楽しかった」
「どんなアウラさんのお友達ってどんな感じだったの?」
「話好きばかりじゃな」
「へぇー、賑やかな感じの精霊さんが多かったのかな」
クッキーを食べながら、リーズは妖精の話に目を輝かせる。
「もしかしてアウラさんもそんな感じだったの?」
「今よりは口数が多かったかもしれぬな」
「そうだったんだ・・・」
「あっ!もうすぐ日が暮れちゃうね」
「暗くなる前に戻った方がいいじゃろう」
「そうだな・・・そろそろ学園に戻るか」
レオナーズたちは森の外へ向かった。
「アウラネルクおねえちゃん元気になってよかったですね」
「そうだな・・・亡者の発生源は分かったから、あとはそこに密猟者が不要に立ち入ったりしなければいいが」
「死者が増えればそれだけ、ナラカへの道が出来やすいみたいだからな・・・」
司の言葉に翔が頷く。
「(珊瑚礁が育つ綺麗な海か・・・ちょっと気になるな)」
人々の話し声が聞こえなくなった静まり返った森の中を、暗い夜空が闇に包んでいった。
第2回目のストーリー、いかがだったでしょうか。
大ババ様もラズィーヤもお腹一杯食べられて、とても幸せだったでしょうね。
アウラネルクが意外と好かれていたのは驚きでした。
きっと彼女もビックリしたでしょう。
シナリオ内では分からない・・・といっていた彼女でしたが、気になる方もいるかもしれないので・・・こっそりタイプをお教えします。
強いていうと、「一途な人」・・・だそうです。
今回のシナリオにも、一部の方に称号をお送りさせていただきました。
それでは、またお会いできれば幸いです。