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闘魂 ☆ 裸具美偉

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闘魂 ☆ 裸具美偉

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終章 校長室にて 〜リリエンスール教諭の失態〜


 数日後、サラディハールは校長室に呼ばれた。
 豪奢な校長室のドアを開けると、そこにはジェイダス・観世院(じぇいだす・かんぜいん)、その人が立っていた。
 今日は友禅の着物を着ている。
「失礼します……観世院校長、何か御用ですか?」
「中に入るがいい」
「では、失礼いたします」
 サラディハールは小さな溜息を吐いた。
「ご機嫌麗しくないようだな」
「おや、そういう風に見えますか?」
 ふと、サラディハールは眉根を寄せたが、すぐにいつもの微笑を浮かべる。
「私と話すときはいつもそうだな、サラ・リリ」
 いつもはファーストネームで呼ぶこの人が、ニックネームで呼ぶ時は何かある。
「何のことでしょう?」
 サラディハールは誤魔化した。
 あまり、この人と話すのが得意ではない。
 寧ろ、避けて通れるのならそうしたい。
 この校長のカリスマが、自分にとっては違うものとして働くのだ。
「これは何だ?」
 そう言うと、観世院校長はビデオテープを出した。
「これは先日の報告用ビデオでは?」
「そうか?」
 観世院校長は、もう三本のビデオを見せた。
「……ぁ!」
 サラディハールは目を見開いた。
 一本は『マニア垂涎の美少年 ルシェール』。変熊が編集したビデオだ。
 二本目は爺さん七人衆編集の、『チラリズム☆パラミタ一番星』。
 そして、もう一つは薔薇学の生徒、坂上樹編集の、『薔薇学VS他校連合 闘魂☆裸具美偉 ディレクターズカット版』だ。
(あ、あの子たちはぁーーーーーーー!!!)
「……こ、これは」
「これを見ても、まだそう言うのか?」
「……私は……」
「この一本は……多少、変な者が映っているが、良いとしよう……」
 観世院校長はルシェールのビデオを机の上に置いた。
「問題は残りの二本だ。造形美への愛は理解したいところだが、我が薔薇の学舎の気風には合わん」
「はい、そうですね」
 サラディハールは観世院校長を見た。
 静かだが、瞳の奥には怒りの炎が見えなくも無い。
「素晴らしき肉体の饗宴、それは許そう。だが、人外は許しがたい。この件は、監督者の処罰をもって妥当とすべきだと思う」
(や、やっぱり……坂上君とあの爺さんたちはお仕置きですっ! 見てらっしゃい!!)
 サラディハールが顔を上げた。口元だけに笑みを浮かべた観世院校長が見つめている。
「……は、はい。申し訳ありません」
「私は美しいものの存在しか許す気はない。それはお前も知っているな。故に、お前はここにいる。その美しさと能力が我が学舎にとって必要だからだ」
「……」
 教員にと乞われてこの学校に来たものの、この校長が目の前に来ると、タシガン北部の自分の屋敷に暮らしていた時が懐かしくなる。
 あの日々は平和だった。
 だが、今は薔薇の学舎の中。しかも、校長の前だ。
「さあ、どう責任をとって貰おうか」
 観世院校長はビデオを机に置いた。そして、近付いてくる。
 サラディハールの顎を掴み、観世院校長は笑った。
 そして、二つの影が重なる。
 その日は、校長にとって楽しい日になりそうだった。

担当マスターより

▼担当マスター

黒織肖

▼マスターコメント

こんにちは、黒織肖です。
この度は、「闘魂☆裸具美偉」にご参加いただき&ご拝読いただき、誠にありがとうございます。
前回登場された何人かの方がいらっしゃって、とても嬉しかったです。
はじめましての方、ようこそいらっしゃいましたー!
楽しんでいただけたら幸いです。

さて、今回はお伝えしておきたいことがありまして、この場にて書かせていただきます。
掲示板での活動、誠にありがとうございます。
前回、まったくと言っていいほど機能しておりませんでしたので、どうなるかと不安でございました。
まあ、前回は書き込まなくてもいけそうな感じの話でしたからね〜。
この手のゲームは協力する形が一番楽しいのではと思います。
人によって違うので、そこはなんとも言い難いのですが。
ともあれ、今回は掲示板が機能していたので安心しました。
掲示板活動を率先してくださった方、本当にありがとうございます。

今回も、コメディーということで、はっちゃけさせていただきました。
筋肉が、もう、てんこ盛りで〜♪
素敵なMC&LCさん方とかいっぱいで、うはうはです♪
薔薇学らしいシチュエーションも書かせていただきましたし、私的には満足でありました(笑)
薔薇学らしいシチュエーションというのは、一部の方には読みにくいのではないかと思いまして、NPC側の方で書くのも躊躇します。
あ、書くのは好きですよ。とっても。
寧ろ、書きたい人です。
薔薇なんだからさ! とか、実は思っていたりします(笑)
もう少し、色々できたり、シリアスだったり、冒険があったり、薔薇だったり(笑)
そういう風にできたらいいですねぇ♪
もっと、リミッター外して書いてみたいものです。あ、ジャンルとか、内容とか、書き方のことですよ?(笑)

さあ、次のシナリオ書くぞ!
ということで、一つ。
ご縁がありましたら、どうぞご参加くださいましね♪