リアクション
ーそして、平和が戻った?ー 「うむっ、皆の衆大儀であった!」 ガラスや色々な物が散乱している部屋の中で変熊仮面は仁王立ちして皆をねぎらった。 「さあ、仮面を付けて……って、ん!?」 「どうかしましたか?」 仮面を手に固まる変熊仮面になんとか復活した火焔が質問をするが……全く耳に入っていないようだ。 手をぷるぷる震わせている。 「俺様の仮面じゃないーーーー! これは遮光器だーーーーー! あぁーっ! 大切な仮面取られた……にゃんくま、お前の仮面貸せ! って、そうだ! さっき盗まれてたんだったーーーー! 明日、制服着て学校行かなきゃ……シクシク」 こうして、明日の変熊仮面は普通に制服を着て登校することになった。 「師匠……早く100均で買ってくればいいにゃー」 「探偵って面白いね〜! タダで良いから助手にして欲しいな♪」 葵は満足そうに火焔に話しかける。 「けっこう忙しいので手はいくつあっても嬉しいです。あ、ちゃんとバイト代はお支払いしますよ。エヴァルトくんにも本日支払いますし」 「そういえば、いくらなのかちゃんと確認していなかった」 エヴァルトは肝心な事を見ずにバイトの募集に応募したらしい。 「ああ、1日2万ですよ。どうします? 今後継続してお手伝いして頂けるのであれば、口座振り込みもしますし……手渡しが良ければ、事務所に戻ってからお渡ししますが」 「口座で!」 葵とエヴァルトの声がはもった。 「それにしても……また失敗ですかーーーーー!」 最後に火焔の叫びが薔薇学の寮に響いたのだった。 ーーーーーーーーーーーー そして……マスクを盗むのに成功したのは誰かと言うと……。 前日の夜。 薔薇学の寮で動く影があった。 変熊仮面が寝入った頃、部屋の中に侵入すると、明日の為にテーブルの上に放置してあるマスクをそっと手に取った。 (これで盗みは成功だね) 「師匠……ボクの方が主人にゃーーーー!」 びくっと体を震わせる。 どうやら、にゃんくま仮面の寝言のようだ。 ちゃんと眠っているのを確認すると、そのまま部屋の隅にカメラを設置。 (どういう結果になるか見れるし、あとで動画をアップ出来るよね) 部屋をそっと抜けると今度は寮のいたるところにカメラを設置し、寮を後にした。 「これで明日は大騒ぎだよね! ちゃんと次の日には返すから〜」 月明りに浮かびあがったその正体は……湯島 茜(ゆしま・あかね)だ。 そう動画をアップしたのも、盗みに成功したのも茜だったという。 担当マスターより▼担当マスター えりか ▼マスターコメント
大変お待たせいたしまして、申し訳ありませんでした。 |
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