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リアクション
chapter.3 実験結果(3)・いたずら好きと主義主張
みなとくうきょうのショッピングエリアには、装置の効果を発揮させようという者たちがまだ残っていた。
「あれほど危険なことはしないようにと普段から言っているのに……聞いてますか? 和葉」
「聞いてるよ! でも、面白そうだったんだもん、そういうのは楽しまないと!」
「そうそう、緋翠ももっと物事をかるーく考えないとねぇ」
はあ、とふたりの言葉に小さく溜め息を吐いたのは、神楽坂 緋翠(かぐらざか・ひすい)だった。彼の少し前を、楽しそうに歩いているのがその契約者の水鏡 和葉(みかがみ・かずは)、そしてもうひとりのパートナールアーク・ライアー(るあーく・らいあー)である。緋翠はどうやら、活性化装置の処置を受けた和葉の軽はずみさを諌めていたようだ。
「それで……何が出来るようになったのですか?」
しかし、既にしてしまったことは仕方ないと彼は思い、和葉に成果を尋ねる。
「ん? ふふっ、なんだろうねえ」
何かを含んだような笑みを浮かべ、和葉は答えを濁した。と、そんな和葉の目がある物を捉える。それは、女性用のファッションを取り扱っている店だった。
「あ、僕そう言えば買いたい物があるんだよね」
そう言って、店へと向かっていく和葉。
「どうして、女性用の店へ?」
「うん? ああ、これは姉様たち用に、だよ」
そのまま、店内へと和葉が入ってしまったため緋翠も慌てて後を追った。
店内に入るや否や、和葉はワンピースを手に取ると、それに合う髪飾りを探そうと店の中を忙しなく歩き回る。
「ワンピースが春っぽい感じだから、明るめな色が良いな」
「なあ、こんなのはどうだ?」
ルアークとあれこれ言いながら買い物を楽しむ和葉を見て、緋翠は抱いた違和感を、小さく漏らした。
「なぜか……ルアークがふたりいる感じがしますね」
享楽主義なルアークの性格を思うと、それはあまり良い路線ではない気がして緋翠は不安になるが、和葉が楽しんでいるのなら、と深くは考えないことにした。
買い物を済ませた和葉らは、みなと公園へと移動し、3人揃って散歩をしていた。と、和葉が唐突に緋翠へと頼みごとをした。
「緋翠、クレープ食べたい。あと、お茶も飲みたいな」
「……断っても、駄々をこねるのでしょう? 買ってきますから、大人しく待っていてくださいね」
諦観すら漂う口調で、緋翠は答えそのまま公園内の売店へと歩いていった。
小さくなっていく彼の後ろ姿を見送った和葉とルアークは、声が届かないところまで彼が離れたことを視認すると、ルアークが和葉の肩をつんつんと軽く小突いて口にした。
「で、どうやってアレで遊ぶの?」
その表情は、とても生き生きとしている。見ると、和葉の方も似たような微笑みを浮かべていた。どうやらふたりは、最初から緋翠にイタズラを仕掛けるためこの状況を作り出したようだ。
「さっき買った服と、この化粧品を使ってね……」
「また女装させて遊ぶの? ほんと、緋翠を女装させるの好きだよね。ま、俺としては嫌がる顔が見れればそれでいいから協力するけどさ」
その後も短い作戦会議がふたりの間で行われ、緋翠が戻った時にはふたりの計画は出来上がっていた。
「クレープとお茶を買ってきましたよ。はい、どうぞ」
帰ってきた緋翠が、言われた通りのものをふたりに差し出すと、和葉はルアークに目配せをした。作戦決行の合図だ。
「おっ、サンキュー緋翠……っと、危ないっ!」
ルアークの伸ばした手が緋翠の手とぶつかり、お茶の入った容器が宙に舞った。数秒後、それは物理法則に従ってバシャッ、という音と共に緋翠へと降り掛かる。
「っ!?」
「うわー、やっちまったよ。悪いな緋翠」
手で頭を掻きながらルアークが謝る。が、これは当然彼が計算した上での行動と結果だった。
「緋翠、大変! とりあえずこれ貸してあげるから、トイレにでも行って着替えてきた方が良いよ!」
「……そうします」
頭からつま先までお茶まみれになってしまった彼は、大人しく和葉から荷物を受け取る。突然のアクシデントに困惑したせいか、彼は都合良く着替えが用意されていたことにも、なぜか後をついてくる和葉たちにも疑問を抱く余裕がなかった。いそいそとトイレに駆け込み、和葉から渡された袋を開ける緋翠。そこで彼は、言葉を失った。彼が見たのは、先程和葉が買っていた女物のワンピースと髪飾りだったからだ。
「これ、は……どうみてもじょせ」
「いいからいいから」
ちっとも良くはないのだが、ルアークに無理矢理押し切られ、半ば強引に緋翠はトイレの個室で女物の衣装に着替えさせられていた。
数分後、そこにいたのは見事に女装を終えた緋翠であった。和葉が化粧を施したせいか、メイクもばっちり決まっている。
「一体、どこで和葉の教育を間違えたのでしょうか……」
もはや成すがままとなった自分の惨状に愕然としながら、緋翠はがくりとうなだれた。それを見て満足したのか、ここで初めて、和葉がタネを明かす。
「まだ気付いてないんだ? それじゃあ、改めて自己紹介しなきゃだね。今僕は水鏡和葉じゃなくて、水鏡和樹だよ。これが本当の姿で、元々の性格。というわけで、分かったらまた一緒に遊んでね、緋翠兄さん?」
悪戯っぽい笑顔を浮かべ、和葉が言う。おそらくだが、和葉は細胞を活性化させた結果、もうひとりの人格が露出してしまったのだろう。それをいち早く察知したルアークと共謀し、パートナーに一杯食わせたのである。
まあ元々彼らの関係を知らない者からすればハテナかもしれないが、そこはとりあえずトイレに連れ込まれたお兄さんが女装させられてトイレから出てきたというこの不可思議なシチュエーションを存分に堪能していただきたいところである。
差し当たって、ここに一名、和葉たちの一連の様子をじっくりと観察していた者がいた。
公園のベンチに座って、トイレから出てきた3人組を見ているのは東雲 秋日子(しののめ・あきひこ)である。
「さっきまで男性の3人組だったよね……それが男性用トイレに入って、出た時には男性と女性のコンビ……? 分からない、奇天烈すぎて、普通の人である私にはまったく分からない」
彼女、秋日子もまた細胞を活性化させたひとりであるが、表面上目立った変化は現れていない。しかし、目立った変化がないだけで、確実に体内で活性化は行われていた。彼女が目覚めさせた性質、それは「普通の女の子」という性質であった。とにかく普通の女性として普通の感情を持ち、普通の行動を取るようになった彼女は、目の前の不可思議な光景を見て普通にひいていた。
「……まあ、あの人たちはきっと普通じゃない人たちなんだよね。私と違って。うん、そういうことにしとこう」
自分を納得させるようにそう言い聞かせ、秋日子はその場を後にした。普通にショッピングでもすることにしたのだ。
◇
彼女が公園から青レンガ倉庫へと向かう途中のことだった。
何やら騒がしい声が聞こえ、彼女の意識がそちらに向く。そこで秋日子が目にしたのは、公園の敷地内で演説をしている藤林 エリス(ふじばやし・えりす)と大熊 丈二(おおぐま・じょうじ)だった。数十メートルも離れていない場所で、ふたりは拡声器を使って声高々に自分の主張を伝えようとしていた。
「なんだか、選挙前に政治家同士の選挙カーが道ですれ違った時みたい……」
秋日子は普通に、もうちょっとボリュームを落としてほしいなあ、と思った。そんな彼女の思いとは裏腹に、ふたりの演説はヒートアップするばかりだ。
「あたしは、今日ここに、パラミタ共産主義学生同盟の設立を宣言する! 地球の独占資本による搾取からパラミタ人民を解放し、すべてのパラミタ人民が等しく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を確率するため、我々は決起した!」
エリスがなんだか難しいことを大声で叫べば、呼応するように丈二も負けじと声を張る。
「自分の、これまでの経歴を今から主張したいであります!」
思わず足を止めてしまった秋日子だったが、演説を聞いていて湧いたのは、19歳の女の子として普通の感情だけだった。
「よく分からないなあ」である。
年頃の女の子にとって、共産主義より軍人っぽい人の経歴より、大事なのはカフェの新メニューなのだ。しかし、普通の女の子ゆえ、何かイベントのようなものを見かけると足を止め野次馬に加わらずにはいられないのも、普通の女の子の悲しい性であった。
野次馬……と言っても、秋日子同様周囲もそれほど興味を示さなかったのか、ふたりの演説を立ち止まって聞いている者はぽつぽつとまばらで、その数は二桁にも満たないだろう。その状況を打開すべく我先にと動いたのは、エリスのパートナー、アスカ・ランチェスター(あすか・らんちぇすたー)だった。
「はーい、みんな! 846プロダクションの新人アイドル、アスカちゃんでーす! 頑張って歌いますっ。曲は、『真っ赤っ赤な誓い』です!」
エリスの前に飛び出したアスカは、挨拶も早々に自慢の歌と踊りを披露しだした。すると、徐々にではあるがオーディエンスの数が増え始めた。胸の大きい女性がダンスをしているのだ、それだけで人が集まる理由としては充分だろう。
アスカが一曲歌い終える頃には、聴衆の数は5倍ほどに膨れ上がっていた。
「これでお客さんはばっちりだね! エリスちゃん、演説頑張って! あ、終わったら締めにふたりでデュエットするのもアリだねっ」
エリスの後ろに下がったアスカが、彼女とすれ違う時にそう囁いた。彼女のその言葉、そして自分のためにここまでしてくれたのだという事実は、エリスをより奮い立たせた。結果、彼女はますます過激な演説をするようになる。
「一昔前、とある学校にはお金に物を言わせてやりたい放題やる資本主義の見本みたいな女がいたけれど、パラミタ人民にとっては敵よ! あたしは、ひとりの魔女っ子として、貧しくてもみんなが力を合わせて穏やかに、幸せに暮らせる社会を作りたいの!」
母が共産圏出身らしく、エリスは細胞を活性化した結果共産主義思想に目覚め、激しい主張を繰り返していた。
「愛と正義と、平等の名の下に! 弱気を助け、強きをくじき、パラミタに人民の理想郷を! 真の共産主義の楽園を築くのよ!」
グッと拳を握りしめ、聴衆を巻き込もうとするエリス。が、悲しいことにオーディエンスの層が彼女が望むようなものでなかったため、違う部分に注目が集まってしまった。娯楽施設であるここみなとくうきょうでは、主義や思想よりも目の前の女性の胸の方に意識がいってしまったのだ。ギャラリーの中には、「さっきのおっぱいでかい姉ちゃん出してくれ!」などと下品なリクエストをする者もいた。つまり、奮い立ったのは彼らの思想ではなく、下半身ということだ。
その様子を見てチャンスと判断したのか、隣の丈二が主張を割り込ませた。
「自分の経歴を、ぜひ聞いてほしいであります! 自分は、あの有名な教導団の軍事団体にかつて所属していたであります!」
立て続けに彼は拡声器越しに、コウテツがどうたらと叫んでいたが、ノイズが混じっていてよく聴衆に伝わらなかった。一部のギャラリーは「え? 更迭?」などと聞き返していた。そんな逆境に負けじとさらに声を張ろうとする丈二だったが、横からパートナーのヒルダ・ノーライフ(ひるだ・のーらいふ)がやってきて、質問をぶつけられたことで遮られてしまった。
「北方辺境あたりで、隣国との戦争で死んだ気がするのです。でも、記憶がはっきりしません。あの装置を使ったからには、何か記憶が戻っている、なんてことは?」
「……自分には、残念ながら分からないであります」
なぜ自分でも分からないことを自分に聞いたのだろう、と丈二は不思議に思いながらも「北方なら、コンロンとかでは?」と当たり障りのない返事を返しておいた。
「……やっぱり、よく分からないなあ」
一応区切りの良いところまで彼らの演説を聞いていた秋日子が、腕を組んで呟いた。
「あの人たちも、きっと普通とは違うんだろうなあ。普通の人には浮かばない思想が浮かぶからこそ、ああやって一生懸命思いを伝えようとしているのかも」
普通な私には出来ないことだなあ、と思いながら秋日子はゆっくりとその場を後にした。
「あっ、そんなことより春物の新作チェックしに行かなきゃ!」
エリスと丈二の声が彼女の背中に届かなくなった頃、もう秋日子の意識は買い物へと向いていた。だって、普通の女の子だもん。
◇
青レンガ倉庫のショッピングエリアにある服屋に移動した秋日子は、何を買おうかあれこれと物色していた。
「うーん、春用のブーツも欲しいけど、このパンプスも可愛いなぁ」
普通の女の子らしく、彼女が目移りしていると、店員がゆっくりと近づいてきた。
「今の季節なら、このあたりがおすすめよ」
秋日子が持っていたパンプスを奪い取るかのように自分の手に収め、代わりに派手なヒールを手渡す。その強引な接客に、秋日子はちょっとひいた。
「え、あ、はい……」
「そもそもこれは何か邪悪なオーラを感じるわね。風水的にもこっちのアメリカ製を買う方が懸命よ」
「ふ、風水?」
あ、なんかこの人やばい。瞬時にそう判断した秋日子は、そそくさと店を出た。
「また失敗……? どうやらこの仕事、思ったより大変みたいね」
秋日子が出た後、呟く店員。そう、既にお分かりの通り、彼女は店員ではない。先程水着売り場にいた、ローザマリアである。今度はここの店員に変装したようだ。
ローザマリアは二度の失敗にも挫けることなく、次の客へと狙いを定める。彼女が次のターゲットに選んだのは、秋日子と入れ替わるようにして店内へと入ってきた天苗 結奈(あまなえ・ゆいな)と彼女の3人のパートナー、フィアリス・ネスター(ふぃありす・ねすたー)とリィル・アズワルド(りぃる・あずわるど)、そしてパンドラ・コリンズ(ぱんどら・こりんず)だ。4人は、仲良くお喋りをしながら店内へと入っていった。
「ぱーちゃん、本当実験の結果が出ちゃったねー」
「びっくりしました」
結奈とフィアリスが、パンドラに話しかける。そのパンドラは、じと、とリィルのことを横目で睨んでいた。
「なぜ我がこのような目に……」
パンドラをよく見ると、派手に転びでもしたのか、体のあちこちに草や土を付着させていた。
「バナナはワタシがやったことですけれど、落とし穴はパー子の自業自得でしょう?」
睨まれている当のリィルは、髪をかきあげて知らんぷりをしている。
一体彼女たちがここに来るまでに何があったのか。それは、ここに来る前彼女たちがみなと公園を歩いていた時のことだった。
「ねえねえ、ぱーちゃんはどんな実験の結果が出たの?」
細胞活性化実験を受けたパンドラに興味津々な結奈が、目をキラキラさせながら尋ねていた。パンドラは、彼女の質問に胸を張って答える。
「我の性質と言えば、どんなトラップにも確実に引っかかるというアレがある! きっとそれが活性化されたに違いないのじゃ!」
「な、なぜそれで嬉しそうですの……」
リィルにつっこまれ、「そういえば」といった表情になったパンドラは途端にテンションが下がった。それを見たリィルは「なんか面白そう」と悪戯心が芽生え、彼女の進行方向にバナナの皮をぽいっと投げた。なかなかの古典的トラップである。が、そんなものでも効果は絶大であった。
「ひゃあっ!?」
つま先がバナナにかかった次の瞬間、パンドラは前のめりになって顔面から草むらへと突っ込んだ。
「すごい、本当に実験の効果が現れてますわね」
勢い良く倒れ込んだパンドラを楽しそうに見つめながら、リィルは口にした。立ち上がりながら、それを悔しそうに見つめるパンドラ。彼女はリィルのその表情を見た瞬間、自分の心に誓った。
これは、仕返しをしなくては、と。
そして彼女は、他の3人より先回りし、青レンガ公園に行く途中の道に落とし穴を掘ったのだ。もちろん、その後彼女自身がそれにはまり、リィルに笑われたのは言うまでもない。
「とりあえず、服が汚れたから新しいものを買うのじゃ」
がくりと肩を落としながら、パンドラが店に置いてある服に手を伸ばす。その一瞬を、ローザマリアは逃がさなかった。
「お嬢さん、これなんてどう? 今話題の、メイド・イン・アメリカよ」
どのへんで話題なのか聞きたいところだが、ローザマリアの強引な接客は続く。
「このアメリカでつくられたブラウスを着れば、なんかもうとてつもない幸福が訪れるわよ。大抵の病気は治るし、身長も30センチくらい伸びるのよ。あとそうね、英語とかもペラペラになると思うわよ。むしろ、これを買わないとナラカに落ちるわよ」
「ナ……ナラカに!? 買う、買うぞ我は!」
巧みな話術……とはお世辞にも言い難い彼女の話術に、パンドラはいとも簡単にかかってしまった。これも、罠にかかる性質が強まったせいだろう。
「ちょ、ちょっとぱーちゃん!?」
結奈たちが慌てて止めようとするが、パンドラはもうレジへと走ってしまっていた。
「ありがとう、これで来世まで幸福間違いなしよ」
ローザマリアに商品を渡されながらそう言われ、満足そうに店を出て行くパンドラ。結奈たちが不安そうにその後を追って出て行ったことを見届けてから、ローザマリアは一仕事終えた、とばかりに、パンドラよりも満足げな顔をしていた。
「これで、ミッション完了ってところね」
変装を解き、ローザマリアは店を後にした。
が、彼女たちの一連の行動は、秋日子にバッチリ観察されていたのだった。
実は店を出た後、なんとなく気になって店の前のベンチに座って彼女たちのことを眺めていたのだ。実験結果を遺憾なく発揮しているパンドラやローザマリアはなんだか楽しそうで、秋日子はそんな彼女らを見てぼんやりと思った。
「……なんか、普通じゃない方がやっぱりいいな」
しかし、実験を受けた生徒たちすべてが、このようにほのぼのと楽しく過ごしていたわけではなかった。そう、言うならばこれは氷山の一角、活性化実験で現れた現象のほんの一部に過ぎないのだ。
この後、被験者たちが立て続けに起こすあまりにアブノーマルかつ卑猥な事件を、彼女は知らない。きっと彼女がそれを見たら、同じセリフは口にしなかったかもしれない。もっとも、この後普通にカフェラテを飲んで帰宅した秋日子がその光景を目にすることはなかったが。
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