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第四章

――講堂にて。

「制限時間が過ぎたからってまたここに集められたけど……何なんだろうね?」
 アゾート・ワルプルギス(あぞーと・わるぷるぎす)金元 ななな(かねもと・ななな)に問いかける。
「さあ……泪先生はネタばらし、って言ってたけど」
 なななが周囲を見回しながら言った。
 講堂には、彼女達の他にも開始時のように人が集まっていた。ただ、開始時とは違うのは追跡者側の人間も居る事だ。
「……あ、ねぇ……アレ……」
 アゾートが壇上を指差す。
「……え? だ、団長!?」
 なななが声を上げた。壇上には、金 鋭峰(じん・るいふぉん)が立っていた。
「皆、ご苦労だった」
 そう言うと、鋭鋒は今回の事を語りだした――今回、肝試しの名目で訓練を行った事を。
「……はぁ、訓練だったんだね……」
「驚いてないみたいだね?」
 納得するように呟くなななにアゾートが言う。
「いや、あの人が裏に居たんじゃなんか妙に納得しちゃうっていうか……何があってもおかしくないっていうか……」
「……まぁ、わかる気はするよ」
「団長、そろそろ……」
 横に居た卜部 泪(うらべ・るい)に促され、鋭鋒が話すのを止めた。
「む、そうだな……それでは出口を開けるとしようか」
 そう言うと、鋭鋒は『EXIT』と書かれた扉に歩み寄る。
「あれ、あの扉開かないんじゃなかった?」
「そのはずだったけど……」
 なななに聞かれ、アゾートが答える。
「さて、それでは開けるぞ」
 鋭鋒は扉のドアノブを握ると、
「ふんッ!」

――横に、スライドさせた。
 扉は開かれ、その向こうの外の風景が映し出される。

「開いたぞ」
『そんなんわかるかああああああああああ!!』
 講堂の探索者全員が吼えた。
「何を言う。ちゃんとここから逃げた者もいるのだぞ?」
 そう言って鋭鋒は開いた扉の外に目をやる。
 そこには、何人かの探索者達が立っていた。