天御柱学院へ

蒼空学園

校長室

イルミンスール魔法学校へ

全力! 海辺の大防衛線!

リアクション公開中!

全力! 海辺の大防衛線!
全力! 海辺の大防衛線! 全力! 海辺の大防衛線! 全力! 海辺の大防衛線!

リアクション

 ナラカのモンスターの中に巨大なヤマタノオロチが出現。
「ほぅ……、一際デカイのがきやがった」
 そのヤマタノオロチと対峙するのは柳玄 氷藍(りゅうげん・ひょうらん)真田 幸村(さなだ・ゆきむら)徳川 家康(とくがわ・いえやす)須佐之男 命(すさのをの・みこと)天禰 薫(あまね・かおる)後藤 又兵衛(ごとう・またべえ)天王 神楽(てんおう・かぐら)
「わ、うわわぁ……。おっきい蛇さんなのだ。というか顔がいっぱいあるのだ! 怖いのだ〜!」
「なに、俺とこの有能なサーヴァ……げふんげふん、英霊達がいるんだ。楽勝だぜ!」
「氷藍さん達、我、足手まといになるかもしれないけれど……頑張るのだ!」
「その意気だぜ。まぁ、俺は遠くから祈祷なり何なりするとして……それいけお前等、サクッとやっちまえサクッと」
 豪語していた氷藍だが、指示だけだして本人自体は前に出る気など毛頭なかった。
「どの道、俺は前に出るつもりだから良いが……」
「氷藍のやつめ、わしらを顎で使いおって……」
 何も言わずに前線に出る幸村と愚痴を言いつつもしっかりと指示には従う家康。
「俺は、準備をさせてもらうぜ……」
 須佐之男は『真打・天羽々斬』を掲げながら祈祷を開始。
「さてと……、なぁ天禰。氷藍らと行動するんだよな?」
「そうなのだ」
「じゃあ、俺は真田と一緒に行動しようかね」
「幸村さんと行動するのだ? 分かったのだ」
 又兵衛は、幸村の後を追って前線へ。
「我は須佐之男さんと行動するのだ。須佐之男さん、頑張ろうね!」
「……薫、世話になるな」
「もし、準備があるならそれに専念して欲しいのだ。準備が出来るまでは、我に任せて」
「時間稼ぎよろしく頼むぜ、ただし無茶はすんな? いざとなったら俺を置いて逃げろ」
「それは出来ないのだ……、我が戦うのだ。我が……須佐之男さんを守るのだ!」
 薫は肌身離さずつけている『「誓」』を見た後、『クサナギノタチ』を構え、須佐之男を守るように立つ。
「薫……」
「俺も手伝ってやるから心配するな」
 心配そうに見る須佐之男の横に立って言う氷藍。
「……頼むぜ」
 それだけ、言って。須佐之男は黙って祈祷を開始した。

 オロチ達を迎え撃つため、波うち際で待機する、幸村達。
「こんな高揚は久しぶりだ……。今なら昔と違わぬ力を以ってして奴等を打ち倒すことも出来よう」
 静かに言う幸村。
「まぁ、無茶はしないようにな……。ところで、あれ、えーっと……松平、じゃない……徳川もいるんだな」
「ふん、居ては悪いような言い方じゃな」
「そうじゃないさ。あんたと一緒に戦うなんて物凄い違和感があると思っただけだ。ま、よろしく頼むよ」
「こちらこそよろしくじゃ。本気を出さねばやられるのはわしらじゃ。今は味方同士、仲良くやろうではないか」
「来るぞ……!」
 オロチはいまだ少し遠く。だが、それよりも前に強化されたスケルトンや落ち武者達が上陸し、幸村達目掛けて走ってくる。
「お前達も抜かるでないぞ!」
 幸村が『轟砲器【天上天下無双】』を振り回しながら、突撃。『ヴァンダリズム』を発動し、敵の徹底駆逐を開始。
「俺は冷静に行動しようか……」
 幸村の後に続き、又兵衛も『霊妙の槍』を手に『ヒロイックアサルト:【覚醒】』を発動。敵の攻撃を見極め、精確に一体一体倒していく。
「はあぁ!!」
 幸村の天上天下無双のなぎ払い。スケルトンが盾を構えようがお構いなしに全てを粉々に粉砕していく。その大きなモーションの隙を突き、落ち武者が幸村へ剣を振り上げる。
「ふっ!」
 それを又兵衛が逃さず、槍で刺し貫く。そのまま、又兵衛を狙っていたスケルトン目掛けて投げつける。
「わしは東照大観現! シャンバラ最強の英霊ここにありじゃ!」
 家康も『ヒロイックアサルト』を発動。東照大観現の力を覚醒。そして、『雷帝掌』をナックルとして代用し、敵の懐に飛び込んでの格闘。そのまま、吹き飛ばし後方の敵ごと倒す。
「鬼灯! 俺に力を!」
 幸村が『猛禽龍【鬼灯】』と融合。翼や角、尾羽をその身に宿し、空へ飛翔。
「又兵衛! 家康!」
「分かっているさ」
「心得ておる」
 幸村の指示を受け、又兵衛と家康が一時的に後退、敵を挑発。敵もその挑発に乗り、前進。
「うおおぉぉぉ!!」
 その背後に空へ飛んでいた幸村が襲来。挟撃の形に。
「それっ!」
「喰らうのじゃ!」
 それを確認してから、又兵衛と家康が攻撃に転進。一気に殲滅する。
「次!」
 幸村が飛翔。そのままの勢いで敵に突進。敵を吹き飛ばしつつ、天上天下無双で斬り捨てていく。
「おっと」
 吹き飛ばされた敵が又兵衛に飛んでいくが、それを悠々と回避。
「こちらまで被害が及ぶとは、一人で暴れすぎじゃろう幸村よ……」
 同じように飛んできた敵を回避しつつ呟く家康。
「まぁ、良いじゃないか。さて、本命の到着だ」
 ついにオロチが浅瀬へと到着。八つの蛇が自在に動き、三人を襲う。
「さすがに八つ同時はきついか……!」
「わしに任せよ!」
 家康は『雷帝掌』による雷電属性を付与したレーザーキャノンをオロチの懐に向けて放つ。浅瀬とはいえ下は水。オロチが感電し、一時的に動きが鈍る。
「又兵衛、今じゃ!」
「了解!」
 又兵衛がオロチへと跳躍。そこに合わせて幸村が飛翔。
「合わせよ!」
『はあぁぁぁぁ!!』
 二人による渾身の一撃。オロチの首の一つを斬りおとした。叫びながら暴れるオロチ。幸村は又兵衛の手を取り、浜辺まで移動。
「これで後7つか……」
「とにかく、準備が終わるまで耐えるぞ」
 オロチが再び三人を襲う。そして、首の一つが後方にいる須佐之男目掛け長い首を伸ばした。
「させぬ!」
 すぐさま斬りおとしにかかる幸村だが、他の首がそうはさせまいと幸村を阻む。他の二人も止めに入ろうとするが、オロチの炎のブレスにより進行をふさがれてしまう。
「こやつ、ブレスまで使いよるか!」
「これでは、止めにいけない……!」
「避けろ! 須佐之男!」