リアクション
同時刻 パラミタ上空 パラミタ外縁
『変型パターンが四つも……。どうやら貴方方は私の想像以上のようだ』
驚き、あるいは、焦っているようで。
それでもスミスはどこか楽しげに言う。
『ですが、この戦いももう終わりです。――ご覧ください』
遥か彼方から飛来する無数の物体。
それがミサイル――核弾頭を搭載したものだと迅竜機甲師団の面々が理解した時。
既にミサイルはパラミタに最接近している。
パラミタで作られた機械でなければ、パラミタに拒絶させる。
そのルールはしっかりと適用された。
だが、何の問題も無い。
パラミタ外縁で起爆したミサイル、もといそれに搭載された核弾頭は凄まじい破壊力を叩きつけた。
次々に起爆したミサイルにより西シャンバラは破壊され、そのダメージはパラミタ全土へと波及していく。
そして遂にパラミタそのものも砕け、崩壊した。
『どうやら、私の一人勝ちのようですね』
サイオニック・ドメインで核爆発を防いだらしいグリューヴルムヒェンは無傷だ。
勝ち誇ったように言うスミスの声が響く中、迅竜機甲師団の面々は絶望的な表情になる。
迅竜機甲師団全員の心が絶望に支配されかけたその時――