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バレンタイン…雪が解け美しき花びら開く…

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第16章 まったりと去年を振り返ってみましょう

「ルカ、園内のカフェに行くんですか?」
「うーん。ちょっとこっちの方がいいスポットだから♪」
「さっき言ってたサプライズですね」
「えぇそうよ」
 時間までまったり過ごそうと、ルカルカたちは遊園地のカフェで会話をする。
「今年もいろいろありそうだけど。去年はおっきークリスマスケーキを焼いたりしたわよね?」
「そうですね。何人分あるのかと思えるほど凄かった気がしますよ」
「後は皆で日本に里帰りした時、あの時とっても大変だったわね」
 ついでだからと一年間たまったところの埃や汚れを、徹底的に除菌して掃除したことを話す。
「教導団の使わなくなった資料とか、まとめて処分したんですか?」
「んーたぶん、覚えてないけど片付けちゃったかも。荷物にたまたま入っていたらね」
「ちゃんとシュレッターかけておきましたよね」
「あ、どうだったかな。んー、ちゃんと処理したはずよ!」
「まぁ、ついうっかりなこともありますから。そのままゴミ袋に詰めてしまうとか・・・」
「ルカ、機密書類くらいちゃんと処理出来るもんっ」
 ぷぅっと頬を膨らませた彼女が、彼の背をぺしぺしと軽く叩く。
「分かりました、分かりましたから叩かないでくださいよ」
「フフッ、じゃあ許してあげるね♪確か、初詣も行ったわね」
「射的とか行きましたか?」
「えっと・・・ありゃ、忘れちゃった♪」
「なんだかたくさん景品を抱えていた気がしないでもないですが」
「それくらい、ルカだって気をつけてるもんっ」
 彼の傍にとすんと寄りかかりながら、去年の楽しかった出来ことを話し続けた。