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リア充密告作戦

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リア充密告作戦
リア充密告作戦 リア充密告作戦

リアクション

■□■3■□■ リア充撲滅委員会VS地祇(ちぎ)の仲間

さらに、そこに、ざんすかが復活する。
「ゴチャゴチャうるさいざんす!
アーデルハイトがリア充かどうかなどどうでもいいざんす!」
「そうです。
ざんすか的に、自分より目立つ者が許せない。
リア充撲滅委員会もなかなかたいした無法者ですが、ざんすかにはかないません」
ガートルード・ハーレック(がーとるーど・はーれっく)も、
殴り込みをかけてきた。
ガートルードはメイガスとして、ざんすかを復活させて、不死身にするという作戦だった。
「メタ発言は空耳です。
アーデルハイトやエリザベートのキャラLVは上がり、クラスチェンジして強くなったのに、
ざんすかはLV35のままです。
ついにはリンネにも追いつかれてしまいました。
コレは確実に陰謀です」
「アーデルハイトもレベル50の魔法少女になってるざんす!
ミーよりキャラデータが強いのは許せないざんす!」
「嫉妬は見苦しいぞ、ざんすか!」
「アーデルハイトにだけは言われたくありません。
あと、頭にフライングヒューマノイドかぶりついてますが」
ガートルードが指摘する。

★☆★

そうしていると、
小鳥遊 美羽(たかなし・みわ)が、アルバ・フレスカとアーデルハイトをぶっ飛ばそうとやってきた。
「いつもはだいたいつぁんだが悪いけど、
つぁんだがシャンバラ復興のために稼いだ資金を奪ったのなら、
アルバ・フレスカとアーデルハイトが悪い!
ここは、ひさしぶりに合体必殺技よ、ざんすか!」
「わかったざんす!
くらえー、ざんすかバスター!」
「美羽ドライバー!」
「あれなら威力が10倍になる!」
コハク・ソーロッド(こはく・そーろっど)に治療してもらったつぁんだが解説する。
「ぎゃああああ」
「うわああああ」
アーデルハイトとアルバ・フレスカがぶっ飛ばされる。
「って、どうして、あなたがざんすかの味方を?
ロイヤルガードならアーデルハイトを守るべきでしょ!」
ルカルカは美羽の前に立ちふさがり、アーデルハイトを守ろうとする。

「さあ今のうちに売上金を回収しよう。
密告した人の数と、前回の売上金を比べれば、まだ支払われてない分があるはずだよ」
「よし、そうしよう!」
「つぁんだって偉いね。困っている人のために、お金を寄付するなんて」
「そ、そうだよ、あはははは!」
コハクがそう言うので、
シャンバラ地祇ネットワークで恩を売ることを考えていたつぁんだは笑ってごまかす。
しかし、そこに、
エヴァルト・マルトリッツ(えう゛ぁると・まるとりっつ)
ミュリエル・クロンティリス(みゅりえる・くろんてぃりす)が手をつないで現れた。
「つぁぁぁんださぁぁぁん。
1ゴルダたりとも振り込まれた形跡が無いんだが。
……貫手で土手っ腹に風穴開けられたいかー?」
「ぎゃああああ、リア充なのか金の亡者なのかはっきりしてよ!」
「つぁんだはお金を取られちゃったんだよ」
エヴァルトに迫られるつぁんだをコハクがかばうと。
「何? 強奪された?
まぁ、地祇中1、2を争うであろう弱さを誇る貴女なら仕方ないか……仕方ない、今回は特別だ」
「『りあじゅう』ですか?
えっと、恋人同士のことですよね。
いいなあ、私もお兄ちゃんと『りあじゅう』したいです」
「よしよし、ミュリエルは危ないからさがってるんだぞ」
「僕にはひどいこと言ってるのに、
パートナーには優しいよ、この悪人顔!
やっぱりシスコンなんだ……」
「誰がシスコンだー! あと、悪人顔でもなーい!」
「ぎゃあああああああ!?」
エヴァルトは、つぁんだにジャイアントスイングをかけると、
そのままヴぁいしゃりーに向けてぶっ飛ばした。
「一発技、サンダーならぬつぁんだーブラストだぁぁぁッ!!
地祇は地祇と仲良くするがいい!」
「きゃあああああああああああああ!?」
「うわああああああああ!?」
ヴぁいしゃりーは、つぁんだが激突して一撃で沈んだ。

「あっ、つぁんだ、せっかく治療したのに」
そんなコハクの前に、鈴木 周(すずき・しゅう)が現れる。
「よお、コハクじゃないか! なあ、俺も密告されたんだぜ!」
「そ、そうなんだ……」
満面の笑みで言う親友を、コハクは生暖かく見守る。
「ははは、うらやましいだろ?
って、なんだこの騒ぎは!?」
周は、辺りの惨状に気づいて叫ぶ。
「次はおまえだ、アルバ・フレスカ!
女性でないことがわかってる以上、容赦しないぞ!」
「ボクはこう見えても、十嬢侍!
凄腕の侍なのです!
出落ち要員と思われているかもしれませんが、
凄腕の侍なのです! 大切なことだから2回言いました!」
「ぐわあああああ、俺の金ぇぇぇッ!!」
ぶっ飛ばされたエヴァルトは、湖に下半身だけ出して沈んでしまった。
それを、ジュレールのスクィードパピーが回収する。
「ぎゃあああああああ」
「あっ、お兄ちゃーん」
ミュリエルが、その様子を見ておろおろする。

「いいかげんにせんかー!」
「うわあああああ」
「わあああああああ」
カレンとジュレールも、従者達ごとアーデルハイトの魔法でぶっ飛ばされ、
湖に次々落下する。
フライングヒューマノイドだけは、飛べるので無事であった。