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【マスター合同シナリオ】百合園女学院合同忘年会!

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【マスター合同シナリオ】百合園女学院合同忘年会!

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ヴァイシャリーの街。
杜守 柚(ともり・ゆず)は、
友人で、片思い相手である高円寺 海(こうえんじ・かい)を誘って、街歩きを楽しんでいた。
緊張して、昨晩はよく眠れなかった柚だが、
海と一緒にいられる幸せをかみしめていた。
(去年は海くんと一緒に里帰りしてたけど、今年はシャンバラで一緒に居られるんですね……)

寒いからと、しっかりコートを着込んできた柚だが。
「くしゅんっ!」
「寒いのか?」
海が、くしゃみをした柚を気遣う。
「平気です!」
(むしろ、ちょっと熱いくらいなのは、海くんの隣だからかな……?)
ぽーっとしながら、柚は考えていた。
「そうか、ならいいんだが」
海が、首をひねり、つぶやいた。

ゆっくりと歩きながら、2人は1年間を振り返る。
「辛い事や悩んだ事もあったけど、
楽しい事や嬉しい事はそれ以上にあって……充実した1年でしたね」
「ああ。オレもいろいろな経験ができた」
「そういえば、来年は3年生になるから、高校生活最後なんですよね……」
ふと、そのことに気づいて、柚は訊ねる。
「私は大学に行くつもりだけど、海くんは進路どうするんですか?」
「ああ、オレも大学に行くつもりだ。
前、話した通り、契約者のためのバスケットリーグを作りたいからな。
そのためにも、大学でスポーツの勉強がしたい。
まだ勉強すべきことはたくさんあるからな」
「そうですか、よかった……」
(じゃあ、来年は、夢をお手伝いする何かができるといいな……)

「柚?」
海が、ふと、柚の様子に気づく。
柚の頬は紅潮し、瞳は潤んでいた。
「海くん、一緒に居れて楽しかったです。
今日だけじゃなくて今までも。本当に有り難う……。
色々と迷惑かけてごめんなさい……」
「おい?」
海が、柚の身体を支え、額にさわる。
「大変じゃないか」
熱があることに気づいて、海は、柚に肩を貸し、
さらに、自分のマフラーも貸す。
そして、そのまま、暖かいところへと連れて行く。

(海くん、あったかい……)
熱があることと、大好きな人と密着できていることで、
柚はぽーっとなっていた。

その後、海は無事に柚を送り届けたのだった。