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【2019修学旅行】舞妓姿で京都を学ぶ

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【2019修学旅行】舞妓姿で京都を学ぶ

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12・その後

 お座敷芸・その後。
 このコースに参加したものは、なんとなくすっきりしていない。
 特に、ある期待を胸に参加したものにとっては、期待はずれのコースとなった。
 そのうさは、買い物で晴らす。

 ジュリエット・デスリンクは、錦市場を歩いている。パートナーのジュスティーヌ・デスリンクとアンドレ・マッセナ、それにお座敷で意気投合したヴェロニカ・ヴィリオーネも一緒だ。
 少し着付けが乱れているものの、麗しい舞妓姿の四人に道行く人の視線も集まる。
 土産物をのぞく。
  ♪三千世界の鴉を殺し ぬしと朝寝がしてみたい
 ジュリエットが、有名な都都逸を口ずさむ。
「舞妓さん、ぬしは私でいかがかな」
 道行く酔客がジュリエットに絡む。
「野暮なことを」
 ジュリエットが酔客の股間をひねる。逃げてゆく男。
 ジュスティーヌが真っ赤な顔をしている。
 ヴェロニカは、アンドレと歩いている。
「私も、お姉さま方のような色香が欲しいでございます」
「ん?色香?それなら私がおしえられるよ」
 アンドレが声高に笑う。

 零は、津波とナトレアの間にいた。まさに両手に華だ。祇園の町を歩いている。
 小さな土産物屋に入る三人。
「かわいいっ!」
 小さな髪留めを手に取る津波。
「ほんとだ」
 零は、色違いで二人にプレゼントする。
「そろそろ、帰るか!」
「はいっ!」
 さきほどの座敷に戻る三人。そろそろ集合時間が迫っている。


 お花体験・その後。
 新撰組の格好をしたリアトリスとカレンデュラがリアカーを引っ張っている。
 横には、優子が歩いている。
「すみません」
 お花の先生であった老女は、作品を持ち帰るように優子に進言した。
 進言というか強要である。
 大きな木の生け花を持ち帰るため、しかたなくリアカーの出番となった。
 マリカとテレサは、その使い道に関して悩んでいる。
「ゆるスターの小屋にしましょう」
 テレサは百合園に持ち帰るつもりらしい。

 お茶体験・その後
 青い顔をした静香は、先に戻っていた。
 特別室で1人、物思いにふけっている。
 そこにラズィーヤがやってきた。
「まあ、静香さん、探しましたのよ」
 ラズィーヤはすぐに、静香のかんざしに気が付く。
「どうでした、すてきなかんざしでしょう。特注ですのよ」
「ボク・・・・」
 静香は、言葉を捜している。
 ラズィーヤが、かんざしをパクッと食べた。
「エッ」
「京の飴細工ですの、さすがだわ、ちっとも溶けないのね」
「・・・」
「食べられるのは、お花だけですわ。まさか、静香さん、お櫛もお食べになったの?」
 ラズィーヤは高らかに笑う。




おしまい。

担当マスターより

▼担当マスター

舞瑠

▼マスターコメント

一日舞妓体験にご参加いただきありがとうございます。
様々なコースを設けましたが、流儀や作法などについては1つの流派に拘らず、かなり大雑把に描かせていただきました。
観光地は、ガイドブック片手に書きましたが、少し事実と異なることもあるかと思います。2019年ということでご容赦下さい。
次回は、既にシナリオガイドを発表している「列車からお宝を盗み出せ!」です。
今後とも宜しくお願いいたします。舞瑠

11月25日 コメントの修正をしています。ほんとうにごめんなさい。