リアクション
* 山鬼の家が炎に包まれる前に、なんとか財宝を運び出していたのは……もちろん、国頭 武尊(くにがみ・たける)。とその仲間。見事目的を達成した。 「半分は、燃えちまったか……惜しいな。しかしこれだけの財宝をオレ達で独り占めできるなら……」 ところで、半分は、燃えていない。 トレジャーセンスで財宝の在り処を探知した皇甫配下のうんちょう タン(うんちょう・たん)。伽羅に知らせると連携プレーで残る財宝を運び出しに向かった。 その銭ゲバっぷりに嘆息しつつも、皇甫嵩(こうほ・すう)は周囲の警戒に務めた。 これによって、教導団側も師団資金を得ることができた。 香取と応酬の後、皇甫は……これを龍雷連隊の浪人給与に充てることに同意。 伽羅は、うんちょうと嵩とを護衛に付け、連隊本部に赴くことになる。 「パルボン殿のご高配によりぃ、皆さんの給料をお持ちしましたぁ。 全額連隊長殿にお預けしますのでぇ、連隊長殿から受け取って下さいねぇ」 傍らに侍る嵩、 「兵の戦功を判断するのも恩賞を分配するのも部隊長の責務と器量のうち。 部下の向背はこの一点にかかっておりますぞ」 「岩造様!」「岩造様、おおお。財宝でござる」 「ありがたく受けとらねばならんな。さて、これをどう使っていくかだ」 episode サミュエルとレーヂエの旅 三日月湖周辺で、まだ戦のごたごたや、ごたごたを巡る諸々が続くだろう中、サミュエルとレーヂエは、全く別の道を行くことになる。 「ねぇねぇレーヂエ! 今日は違う宿に泊まってみようヨ」 サミュエルは……レーヂエのことでなんだかいっぱいだった。 今のレーヂエを戦乱に巻かせたくない。セイバーズのとこ行ったら無理しちゃいそうだし……。(レーゼマンも心配だけど。) どこに行っても、教導団ってバレるとアレだから…… レーヂエにネコ耳でもつけておこうカ。 ぽん。 「サミュ。これはなんだ……」 獣人ってことで。 俺は犬耳で。ぽん。 「うん。イイ。あったかいネ」 外は、雪がちらつき始めている。 「そうだ。こうなれば、いっそ騎凛殿のあとでも追ってみるか。 俺はどのみちシナリオガイドでは療養してることになってるから、軍律違反もないだろうし……まあ、違反ばかりしてきた俺だがな。 そう言えば温泉で、風次郎が騎凛殿のことを聞いてきたな。俺は、ハルモニアに寄るかも知れん……と言ったのだった。 ハルモニアか。懐かしい。あの頃俺も若かった(?)。 サミュ、行くか。風次郎のように気ままな感じもいいかも知れぬな。なんだか、ワクワクしてきたぞ。ははは」 「レーヂエェ!! 行こウ!」 「い、いたいぞ。サミュ……」 さて、三日月湖を巡る教導団と黒羊軍のその後。 全く別の道から、あるいはどこかでその道を交差させつつ、黒羊郷へ向かう者。そしてそこで行われようとしている事とは。 教導団の、それぞれの命運は。いかに。 ――to be continued... 次回予告 戦部のパートナー、【実況役】リース・バーロット(りーす・ばーろっと)が発表する。 「今回の、音信不通者……相変わらず、ミヒャエル・ゲルデラー博士(みひゃえる・げるでらー)……。そのパートナーのアマーリエ・ホーエンハイム(あまーりえ・ほーえんはいむ)、ロドリーゴ・ボルジア(ろどりーご・ぼるじあ)のお三方ですわ。ただ、彼らに似た者をバンダロハムで見た、という声もありますわ。食い詰め集団の中にいた、という声もあり、黒羊軍にいた、という声もあり……真相定かでありませんが、そうなれば博士造反、の可能性……いえ、私はただの実況役ですので、そこまでは。失礼致しましたわ」 他にも、様々の情報が、本陣に入ってくる。 行方不明者、戦死者、逃亡者、裏切者、…… どれが本当で、どれが偽りなのか、把握もままならない状況。 そんな中、黒羊側から、使者が訪れる。 使者の語ったことは…… 教導団のファルコン・ナイト(ふぁるこん・ないと)、オルキス・アダマース(おるきす・あだまーす)を黒羊軍が捕えている。という。 そこで、黒羊側が持ちかけてきたのは…… イレブンとレーゼマンの間にぐるぐる巻きで引っさげられているこの男……黒羊の将ボテインとの、人質交換であった。 本営に、松平 岩造(まつだいら・がんぞう)と天霊院 華嵐(てんりょういん・からん)が呼ばれる。 教導団第四師団は、三日月湖の浪人らを雇い入れることになる。 浪人らは、最前線で奮闘した岩造と、後方で持ちこたえさせたカルラすなわち華嵐のおかげで、敵に討たれ減りはしたものの、およそ100が無事残ることとなったのだ。 「浪人達も俺の大切な仲間だ!!」岩造は叫ぶ。 だが、お金のない第四師団に、この二人は食い詰め浪人を勝手に組み入れたことの後の処理を問われることになるのだが……無論、その前に。 囚われのファルコンとオルキス…… この事態をどうするか。 その決断を問われることになった。 二人のパートナーも、それぞれのパートナー2が囚われたこと、そして主の心痛を思い、心配そうに見つめるが…… フェイト・シュタール(ふぇいと・しゅたーる)は隣の獣人天霊院 豹華(てんりょういん・ひょうか)を見る。 「あら? 確か、戦場でお会いしませんでしたか?」「あ、ああ。……フェイト。いずれ恩は返させてもらう」 三日月湖を巡る戦いの顛末についても、語られるべきことがまだ残っていよう。 また、後代のある書物が、三日月湖の歴史にその名を記すことになった「龍雷来来」、そして「黄金の鷲」。そこに書かれていたこととは…… 更に、ヒラニプラ戦記に記されるヒラニプラ南部勢力とは。あと、そこにある「ひろし率いる王羊軍」、「みなみおみ120万石」、等というのは、誤植なのか? それとも? 次回、明らかになる。筈 ☆今夜のオマケ 「もふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふここで会ったのも何かの縁。せっかくなのでご一緒に。もふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふ至ってまともですよ、私。もふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふ戦闘?んー、皆がんばれー。え?働け?やだー、もふもふしたいーもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふ隊長?御凪様でいいですよー?もふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふ何ですか。機関銃、喰らいたいですか?」(シャーロット) 「もふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふ」(桐生ひな(きりゅう・ひな)) 麻上 翼(まがみ・つばさ)がベースを弾き始める。オクターブで跳ぶ。跳ねる。 「歌わなきゃダメかなぁ」 月島、歌っているうちにノリノリで踊り始めるが、次の瞬間。 ☆今夜のオカズ 「月島かくごしろにゃ」「えいっえいっにゃ」「にゃっにゃっ♪」 「皆で私のこと弄らないでぇー(乙女モード)」 「垂! 垂ってば! あ、あ、っああ」 おっぱいとか、お 。 「……」「……」 隣の女風呂から聞こえてくる声を聞きながら、感慨深そうなユウとルイス。 そこに、三厳とルゥが普通に入ってきました。お風呂なので、普通は裸です。 ルイス(鼻血) ユウ、「ルイスがいるのですから」(余裕) 「あ、ちょっとユウさん……? 鼻血防止のアクション出しましたね……ひ、卑怯ですよ、男なら鼻血出しましょうよ鼻血を!!」 裸と書きましたが、修正指示が出たので、タオルを巻いている、と修正致します。 さて、いよいよ黒羊郷入りを果たす騎凛一行。 カナリーは、マリーの牡羊のペンダントが、いつの間にか黒くなっていることに気付いた。 「牡羊、……黒羊……? も、もしやこれは!」 ――次回、最終回。 担当マスターより▼担当マスター 今唯ケンタロウ ▼マスターコメント
ご参加頂いた皆様。公開予定より遅れること三日、「黒羊郷探訪」の第2回ようやくお届けすることができました。 |
||