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第1章 この道はどこに続くのか
ツァンダ圏を震撼させた宣戦布告が電波に乗ってから数時間。
宵闇に包まれるカシウナとツァンダを繋ぐ街道は、多くの人でごった返していた。いつ果てるともわからない、どこまでも続く荷馬車の列、それはカシウナや周辺都市からの難民だった。みな一様に疲れ果てた顔を浮かべている。ある者は財産を失い、ある者は家族や友人を失い、またある者は全てを失った。
流れに逆らって、カシウナ方面へ走る二頭の白馬があった。
「だって……、早川が助けたいって言うし。僕も数少ない友人の願いを叶えたいという気紛れを起こすこともあるよ」
先頭を走る黒崎 天音(くろさき・あまね)は、後ろを走る相棒にそう告げる。
「気紛れにしても、あの女は危険ではないのか?」
ブルーズ・アッシュワース(ぶるーず・あっしゅわーす)は不審感に満ちた表情でそう返した。
天音はザクロを救おうとしている早川呼雪のために、協力する考えのようだ。ブルーズはその状況にいささか困惑している、天音が他人のためにここまでするのが、どうにも落ち着かないらしい。
「ブルーズの言う事も理解してるつもりさ。彼女を解放しようとすれば、早川も周囲から狙われる可能性があるかも知れないし、そういう意味でも危険だよね……。その時は……」
リターニングダガーを弄ぶ彼に、ブルーズは眉を寄せる。
「……物騒な物をチラつかせるな。仕舞え」
「まあ、この件は早川のためだけにしてるわけじゃないよ、僕にも彼女を助ける理由はある。三味線指南の続きをして貰いたいし、彼女の舞を一指し拝見してみたいからね」
「余計な火種にならねば良いが……、しかし、この道で会ってるのか?」
「これでも僕は捜索術と追跡術の訓練は受けているんだよ。ほら、目的のものはすぐそこさ……」
二頭の白馬はとある荷馬車の横で止まった。
馬車の上にいた白髪の老婆はちらりとふたりを一瞥し、不敵に微笑む。
「……このババアに道を聞きたいってわけじゃなさそうだね」
「【ヒルデガルド・ロスヴァイセ】とお見受けするが、間違いはないかな……?」
カシウナ陥落から一週間、彼女は【スケルツァーノ・ロスヴァイセ】と【カークウッド・ロスヴァイセ】と共に、馬車に揺られここまで避難してきたのだ。
「なに、すぐに失礼するよ。硬化封印の解除方法について確認したい事があるんだ。以前、フリューネからすこし話は聞いたのだけど、解除方法は『女王の血をひく者による口づけ』で間違いないかな?」
「ほう……、女王の血ねぇ。どこからそんな風に思ったんだい?」
ヒルデガルドの目に光が宿った。
「ユーフォリアの事でひっかかりを感じたのさ。五獣の女王器を扱えること、女王の影武者を務められる外見をしていたこと、女王との繋がりを疑うには充分な根拠が揃ってると思うけど?」
「ふふ……、気に入ったよ、目の付けどころがシャープな坊やだね」
「フリューネも女王の血を引いて……と解釈していいのかな?」
「まあ、すこしは引いてるだろうさ」
「すこし?」
「5000年ってのは永い月日だよ、坊や。ロスヴァイセの女王の血も、他の一族の血と混ざりあって随分と薄まってしまったのさ。五獣の女王器もあたしらの代じゃもう扱う事は出来ないよ」
「なるほどね……、それでは女王の血と硬化封印の解除方法は無関係か……」
「呪いを解くのに血筋なんか関係ないって事だね。坊やもおとぎ話ぐらい呼んだ事はあるだろ。呪いを解く最良の薬は、いつだって愛するものの口づけなのさ。フリューネは小さい頃から、ユーフォリア様に憧れていたからね、それが硬化封印を解く鍵になったんだろうよ」
「ロマンチックな事だね。まあ、そういうのも嫌いではないけど……」
口元に手を当て、天音はしばし思索に耽った。
「ところで……、全く関係無い事なんだけど、戦艦島でフリューネ達と過ごした時、大勢での食事に少し懐かしそうな表情だったんだ。彼女の父親や母親は今どうしているんだい?」
そう尋ねると、ヒルデガルドの顔がみるみる不機嫌になった。
「『騎士の家系なんてもう時代遅れ、これからは商売の時代だ!』なんて抜かしたから、一族から勘当してやったよ。同じように俗物根性を出した他の一族の連中とまとめてね」
「……それで残ったのが、そこの二人とフリューネだけかい?」
「それだけ残れば充分だよ」と、ヒルデガルドは鼻を鳴らした。「風の噂じゃ、フリューネ景気でフリューネグッズを売ってボロ儲けしたとか……、まったく娘を食い物にするなんてどういう神経してるんだろうね……、大体ねぇ、あたしは言ってやったんだよ……」
ドロドロと溢れ出る愚痴を前に、ブルーズは天音の服を引っ張った。
「この手のご婦人の話は長くなるぞ、天音」
「……知ってるさ。蜘蛛の糸にかかった虫の気持ちがすこしわかったよ」
◇◇◇
その頃、カシウナでは。
高台の上から、光学迷彩で姿を消した佐野 亮司(さの・りょうじ)が町の様子を見ていた。
ほんの一週間前まで賑やかだった通りも、今では荒れ果て静まり返っている。街の住人の大半は避難する事が出来たが、一部の住民は捕虜として街のどこかに捕らえられていると言う。
船着き場には、空賊の大型飛空艇が二隻停泊している。
「……後始末を任された連中か。さて、二隻ってことは空賊団二つ分ってとこだな、少なく見積もっても30人はいるはず……、俺ひとりでやり合うには、ちょっとばかし分が悪いな……」
フリューネ達と共に行動していた彼だったが、現在は単独でことにあたっている。
この街を解放しない事には、ここを拠点に大空賊団本隊への補給や増援が行われるかもしれない、さらには空賊志願者が集まってくるかも、と彼は危惧しひとりカシウナ解放にやってきたのだった。
「……ま、なんとか出来なくても、すこしでも奴らの行動を鈍らせればそれでいい」
空賊達の位置を探していると、ふと、通りを歩く二つの影を発見した。
影は廃墟と化した家々に向かって、力の限り声を張り上げている。
「だれか……! だれか返事ができる人はいませんかー!!」
影の名は椎名 真(しいな・まこと)。
テレビでの放送を見て、この街に駆けつけたのだが、この惨状は想像を超えていた。
パートナーの原田 左之助(はらだ・さのすけ)は瓦礫をどけながら、苦々しく言葉を地面に吐き捨てる。
「ったく、嫌なもん思い出させやがって……、俺のいた時代よりヒデェな……」
「忘れてたよ、ここは日本と違って、こういう事がある世界だって……」真は壁を殴りつける。「俺はザクロの傍にいたのに……、止める事が出来なかった。何も気付けなかった……!」
「……わかってて観察に徹したんだろ? お前さんは甘いんだよ。反省しろ、馬鹿野郎が……」
左之助は言葉こそ荒いが、突き放す感じではなかった。
「とりあえず、まだどこかに隠れてたりで無事な奴も居るかも知れねぇから探すぞ」
「ごめん、兄さん。そうだね。今は俺に出来る事をやらないと……」
そう言いかけたその時、遠くの建物から女性の声が上がった。誰かが街のどこかで空賊に襲われているのかもしれない。これ以上この街に一体何が起ころうと言うのだろうか。怒りとも悲しみとも区別のつかない感情が、真の胸の中をグルグルと回る。自分の無力さをこれほど歯がゆく思った事はなかった。
「お……、おい、真! こっちに生きてる奴がいる! 子ども、子どもがふたりいる!」
不意の左之助の声に駆けつける。
崩れかけた壁に背中を預け、10歳ぐらいの女の子が5歳ぐらいの男の子を抱きしめている。たぶん姉弟なのだろう。大丈夫か、と声をかけるが、女の子は意識がもうろうとしているらしく返事はない。
「大変だ……! 早く医者に見せないと……、兄さん!」
「わかってる、すぐに運び出そう……、いや、待て!」
左之助の殺気看破に不穏な気配、通り正面にまず一つ、右から回り込んでくる気配がもう一つ。
「兄さんは右の奴を……、俺は正面のを叩く」真は子どもに目をやる。「この子たちは助けてみせる!」
真は素早く通りを駆け抜ける。正面にアサルトカービンを抱えた空賊を発見、おそらく哨戒中に真達を見つけたのだろう。突然、自分に向かってきた真に、空賊はギクリと身体を硬直させた。
「俺は平和な世界しか見てこなかった。いや、見ようとしなかったのかもしれない……」
一瞬の隙を逃さず、渦を巻くようにナラカの蜘蛛糸を放った。きゅるきゅると空賊の腕に巻き付いた糸を勢いよく横に一閃させる。糸のこすれる耳障りな音と共に、その両腕が鮮血の中を舞った。
「俺はもうこの世界から目をそらさない……!」
どこか決意に満ちた表情で、悲鳴を上げて空賊が倒れるのを見つめた。
それと同じくして、右から迫る空賊が銃を構え飛び出してきた。
「や、やりやがったな、てめえッ!」
しかし、その前に左之助が立ちはだかる。
「うるせえ……、これ以上、俺たちを怒らせるんじゃねぇや……!」
静かに燃える炎のごとく怒りをたぎらせ、ヒロイックアサルトの『気合いの一撃』を叩き込んだ。鳩尾に突き立てられた拳は深く突き刺さり、空賊はどす黒い血を吐き出して倒れた。
辺りは静まり返り、危険は去ったかに見えた。
だが……。
「……まずいぞ、真。今の悲鳴で勘付かれた。三、四……、どんどん増えてやがる、こっちに来るぞ」
左之助はふたりの子どもを抱きかかえ、真はその前に守るように立つ。
とその時、通りの奥から迫り来る空賊が閃光に射抜かれて倒れた。二発、三発と光線が空を飛び、次々に空賊が倒れていく。光線は真の傍にある建物の屋上から発射されているようだ。
すると、屋上の空間がぐらつき、亮司が姿を見せた。
「よう、椎名。こいつも何かの縁だ、加勢させてもらうぜ。とっととその子どもを連れていきな」
「佐野……、亮司……?」
目を丸くする真だったが、すぐに我に返り、左之助に退避を呼びかけた。
「あ、ああ……、お前さん達も危なくなる前に逃げろよ……!」
左之助が走っていくのを見送り、真と亮司は敵に向き直る。
「……さっきの女の声はどうも脱走した捕虜たちみたいだぜ、椎名」
「捕虜になっていた人は無事なのか?」
「遠目からじゃそこまでわからないが、たぶんな。空賊も混乱してる、この隙に一気に畳んじまおうぜ」
「ああ、背中は任せる……!」
二人は完全に戦闘モードに入った。
そこに何故だか知らないが、下着姿の女子の大軍が押し寄せてきた。戦闘モードから瞬時に困惑モードに移行した二人を尻目に、女子連中は目の前の空賊を柔らかい胸で押しつぶし、あるいは踏みつぶし、留まる事を知らないまま、通りをバッファローの群れのように駆け抜けていく。
「さっきの声の正体の人達かな……、半裸なのがよくわからないけど……」
「こりゃあ……、頼もしい味方が増えたな、椎名」
「い……、いやいや、半裸で空賊に挑むのは危険じゃないか。俺たちも行こう!」
◇◇◇
そしてその頃、ナムリスの街。
からくも難局を切り抜けた八ッ橋 優子(やつはし・ゆうこ)とそのパートナー、港町 カシウナ(みなとまち・かしうな)は、人気のない市街に身を隠し脱出の機会を窺っていた。数時間前の喧噪が嘘のように今日の街は静まり返っている。世界が終わった時、街はこんな風に静止するのかもしれない。
建物の間から見える空は暗く、優子の神経をささくれ立たせる。
「何で私のパートナーは誰もヒールが使えないんだ。クソ痛いんだよ……!」
メンソール煙草をくわえ、吐き捨てるように言った。
腹部には制服を破って包帯代わりにしたものが巻かれている。昨日、ザクロに返り討ちに合い、刻印された屈辱の証だった。肉体の傷以上に優子のプライドは傷つけられているのだ。
街の様子を探るため、身体を起こそうとすると、カシウナが止めた。
「ダメよ、動くと体液が出ちゃう」
「んな青青としたもんでるか。それより、空賊の様子がわかんないと脱出出来ないだろ」
「それなら大丈夫、数時間前に大空賊団の本隊は移動したみたい。この街に残ってるのは、ごく少数の空賊だけよ、脱出するのはそう難しくないと思うわ」
二人が話していると、不意に背後で物音がした。
振り返り様に銃を突きつける優子だったが、そこにいたのは見知った顔だった。
「……アン?」
訪問者はパートナーのアン・ボニー(あん・ぼにー)だ。
ひと月ほど前にあった雲隠れの谷の戦いの最中、太平洋に落下し、以後消息を絶っていた。そう言うと、大事件な感じだが、両手に抱えたショッパーを見る限り、きっと楽しい一ヶ月だったに違いない。
「あんた、私のパートナーでしょうが。一ヶ月もどこほっつき歩いてたんだよ?」
「ちょっと日本観光をね。大黒ふ頭とマリーンルージュに行ってきた。やっぱ雲の海より、普通の海がいいわ。レストランのメシも美味かったし……、あ、これお土産、中華街の肉まん」
「肉まん……、じゃねーよ。つか、マリーンルージュ〜!? なにハイソなとこ行ってんだ!」
「そうガミガミ言うなって。あんたが怪我したって聞いて、新幹線で飛んできたんだよ。ほらほら、そんなブスくれた顔なんて似合わないよ、ねえ、笑って」
そう言うと、アンはなんだか大層なテレビカメラを構えた。
「ブスくれた顔は生まれつきなんだよ。そんなカメラまで用意してバカンスか、バカンス気分か」
「違う違う、これはそこで拾ったんだ」
よく見れば、カメラには空京テレビのロゴが、おまけに血痕が付着してる。たぶんザクロの手にかかって殺されたテレビクルーのものなのだろう。ふざけ半分で使うと、なんだか祟られそうである。
「それ、使えんの?」
「えーと……、ああ、使えるようだね」
「ちょうどいいわ、言いたい事があるから、カメラ回してもら……」
「ちょっと待ったぁーッ!!」
ドォルルルルルと耳を裂くエンジン音と共に、空から小型飛空艇が降りてくる。そして、実に三回目の天丼となるこの光景、今日は土鍋は括り付けられていないが、やってきたのは勿論この男、波羅蜜多百鬼夜行団団長にして通りすがりの鍋物屋さん、百々目鬼 迅(どどめき・じん)だ。
鋭い眼光で優子達を一瞥するや、おもむろに頭を下げた。
「まず、いきなり押しかけて番組を中断しちまった事は謝る。すいませんでした」
「いや、別にテレビクルーじゃないんだけど……」
「だが俺にはこんな事をしてでも果たさなければならない、正しいと信じる事がある!!!」
優子の訂正も彼の耳には届かず、じっとカメラを見つめる。カメラは空京テレビ局に中継が繋がっている。向こう側の様子はわからないが、内容次第では放送してもらえるかもしれない。
「ザクロ大空賊団は倒さなくちゃらねえ! フリューネやセイニィ……、俺のダチ公共が、今奴らを止めるため、必死で動いてる! けど、けどな……、全然力が足りねぇんだ! ツァンダ圏に暮らすまだ見ぬダチ公共、俺たちに力を貸してくれッ! みんなでザクロをぶっ倒そうッ!!」
「……って、勝手に喋んな!」
パァンと痛快な音と鳴らして、優子は迅の後頭部に突っ込みを入れた。
「いや、マジで放送の邪魔したのは謝るけどよ……」
「テレビクルーじゃないっつーの。私が喋るんだから、とっととどけよ!」
「え……、そうなの? あ、ちょっと待ってくれ。賛同してくれる奴は、明日の朝にツァンダ集合な。目印は『汰獅頑空峡連合(たしがんくうきょうれんごう)』だ。絶対来てくれよーっ!」
完全に明日アルタ前集合な、のノリだったが、彼の燃える想いは伝わったはず。
迅を画面から引きずり下ろすと、優子は咳払いをして語り始めた。
「あー、TVの前にいるカシウナ、ナシャーク、ミラルダ、ナムリスの奴ら。ツァンダの奴ら。空賊の奴ら。元気か?」
大きく息を吸い込み、声を張り上げる。
「元気なら戦えよ! 元気じゃないなら働けよ! 自分の土地がヤバいんだ。身を潜めても何にもならないし、逃げるってもどこへ逃げるんだよ! 私は戦う。私の怒りのために。怖いなら後ろにいろ。少しは私たちが守ってやる。あと、ザクロ。今度会ったら覚えとけ。ひん曲がった根性に焼入れてやる」
ザクロを思いだしたら、怒りが湧いてきたらしく、どんどん口調が荒くなっていく。
「つーか、5000年前死んだのに何で和服なんだ。コスプレかよ。太もも出しすぎなんだよ。ヤリマンか? 毎日、酒場でサツマイモくわえ込んで男をたらしこんでたのか。あぁ?」
「ば、馬鹿野郎! 女子高生がそんな事言ったら、放送されなくなっちまうだろが!」
「いけない! 怒りで我を忘れてる!」
迅とカシウナは飛びかかり、カメラにしがみつく彼女を無理矢理ひっぺがす。
30秒ほどして、カシウナが画面に現れた。
「お見苦しい所を見せました。私はカシウナの地祇。町を奪われた愚かな地祇です。でも、私たちの町を取り返す為に戦い続けます。みなさん、自分たちの土地を取り返す為に戦いましょう。戦えない人は戦う人の為に働きましょう。働けない人は働く人の為に祈りましょう。自分にできることを信じて」
よどみなく言葉を紡ぐ彼女に、ひゅうとアンは口笛を吹いた。
「ナシャーク、ミラルダ、ナムリスの地祇達。かつてのリブジの乱では私たちも争ったわ。でも、今は共に戦おう! みんな、必ず助ける。だから私たちを、自分を信じて!」
拳を胸の前でグッと握り、カメラに強い眼差しを送った。
その立ち振る舞いは失われし大地との絆を結びそうなぐらい立派だった。この映像が金曜夜九時あたりに放送されていたのなら、高視聴率は間違いなしだと思われる。
迅はちらりと優子を見つめ、ふと、思った事を口にした。
「それにしても、おまえ根性あるよな……、百合園よりパラ実に来たほうがいいんじゃねーのか?」
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