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【黒髭海賊団】黒髭海賊団の年末大掃除大会!

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【黒髭海賊団】黒髭海賊団の年末大掃除大会!

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●終章

(パーティーも終わったか)
 掃除が終わった後、物陰に隠れていたヴェルデ・グラント(う゛ぇるで・ぐらんと)は、食堂から各部隊長たちが出てくるのを待っていた。
(何も掃除は、船だけじゃないんだぜ〜?)
 船の掃除――甲板磨きに来たのは表向きの理由。
 彼としては、不甲斐ない部下を始末すれば、部下の代わりにエヴァンジェリンに取り入ることが出来ると見て、掃除――口封じの暗殺をしに来たのだ。
 片付けも終わったのか、続々と厨房に残っていた学生たちが出てくる。彼らは帰宅するのか、外に出る方へと歩き出した。
 そして最後に、各部隊長たち3人も出てきて、食堂と厨房の灯りを落とす。
 薄暗い通路の灯りだけが、その場に残った。
(そこだ――!)
 3人は奥の船室の方へと歩き出す。
 そちらにはヴェルデが予め仕掛けておいた罠が張られていた。
 薄暗い通路では見えないだろうピアノ線へと触れれば、死角から毒針が放たれる。
 彼らは逸れによって毒を受け、倒れる。
 そこを更にヴェルデが追い討ちをかけるように出て行って、トドメを指す――はずだった。
 3人は針を軽々と避けたのだ。
 そして、足を踏み出そうとして彼らが倒れなかったことに慌てて身を隠そうとしたヴェルデの腕をアーダルベルトが掴んで、捻りあげる。
「うわっ!」
「ぬるいな」
「ぬるいねぇ」
「ぬるいですね」
 呻いたヴェルデに対し、呟くアーダルベルトに、ランスロットとエセルバートが頷いて続く。
「闇討ち掛けるなら、己と相手の力量の差をよぉく考えてからにしな」
 諭そうとするアーダルベルトにヴェルデは捻りあげられた腕とは反対の拳を繰り出すが、傍に居たエセルバートに止められた。
 ならばこれはどうだ、と蹴り上げた脚はランスロットに止められてしまう。
「……ちっ」
「さって、どうするかね」
 舌打ちするヴェルデの処分をどうしたものかと3人は話し合う。



 翌朝。
 簀巻きにされ、船室の1つに転がされていたヴェルデを美緒ラナが見つけて、慌てて解放すると、彼は即座に船を後にした。


担当マスターより

▼担当マスター

朝緋あきら

▼マスターコメント

 リアクションお届けします、朝緋あきらです。
 まずは、参加ありがとうございました。

 大掃除大会にご協力ありがとうございました!
 おかげで船内至る所がピカピカになったようです。
 ちなみに、倉庫の処分品で換金できたものは、黒髭海賊団の今後の活動資金となりました。

 パーティーの方も様々な方が料理を用意してくれたことにより、盛大なものになったかと思います。
 楽しんでいただけたなら、幸い。

 ではまた、次のシナリオでお会いできることを楽しみにしております。

▼マスター個別コメント