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リア充爆発しろ! ~サマー・テロのお知らせ~

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 ◆エピローグ:むしゃくしゃしてやった。やっぱり反省はしていない

 なんか、地味に忘れ去られていた(?)メンバーがいた。
 真面目に探索を続けていたエヴァルト・マルトリッツ(えう゛ぁると・まるとりっつ)たちだった。
「静かになってきたな。もうそろそろ祭りも終わりか……」
「結局、ハンターたち、あまり出てこなかったわね」
 チョークを集め終えたロートラウト・エッカート(ろーとらうと・えっかーと)は、廃校舎を振り返る。
 途中、パイ拓ハンターに機晶姫としての金属の身体を触られたり、ちょっと口ではいえない報復をしたり色々あったが、それはそれで今ではいい思い出だった。
「私も『トリプル相合い傘』書けたからもう十分です」
 ロートラウト・エッカート(ろーとらうと・えっかーと)は視聴覚室の黒板に、エヴァルトとロートラウトと、そして自分の名前を書いてきていた。
「おまじない、通じたらいいな」
「さあ、帰ろう。後はもと来た道を戻るだけだ」
「お疲れ様……」
 出迎えてくれたのは、肝試しの脅かし役のメンバーたちだった。騒動も終わったので後片付けに来たらしい。
 それにしても……。
 廃校舎を後にしながらエヴァルトは呟く。
「結構手の込んだ仕掛けがあったよな。いきなり無数の右手が出てきたりして、あれはちょっとビビったぜ。色々壊してしまったが、構わんよな?」
「そんなの仕掛けた覚えないんだけど……」
 脅かし役のサポートからメイク、仕掛けの準備までこなしていた北月 智緒(きげつ・ちお)は首をかしげる。
「案外、本当の幽霊だったりして。……なんてね」
「……え?」
 エヴァルトのなんともいえない表情が印象的だった。

 かくしてテロも収まり、謎と思い出を残して、騒々しい肝試しと夏祭りは終わりを告げたのである。
 
 

 え? 順位とか結末とかどうしたって?


 もういいじゃないか。
 おっぱい見れたんだし……。



 ここは、空京にある病院の一室。
 あのモテない二人組みは、はやり全身包帯ぐるぐる巻きの状態でベッドで寝ていたのだった。
 テロを敢行したものの、フルボッコにされてここに運ばれてきたのは、もう決まっていたことだった。
 窓の外からは、そんな事件があったなど想像も出来ないほどさわやかで柔らかな朝日がが差し込んできていた。
 ぼんやりと昨日一日のことを思い出して、少年は真剣な表情で呟く。
「俺……、彼女と別れることにしたんだ……」
「ああ、二次元彼女」
「だっておっぱい触れないし」
「ゲーム画面にキスしていた奴が言う台詞じゃないな」
「返り討ちにされた他のフリー・テロリストたちも結構真剣に悩んでたぞ。『手触りハンパねぇ、感触そっくりのゴムまり欲しい』『大人のおもちゃ買うことにした』って。ほとんどがボコボコにされて病院か保健室に運ばれたのに、真剣に将来を考えている様子だったな」
「まあ被害者や巻きこまれた人たちにはいい迷惑だったかもしれないけど、それがきっかけで道具に走ったなら、まあいいか。一人で出来るからな……」 
「それにしても、お前また今回も付き合ったんだな。おかげでボロボロだろ」
「わかってないな。二人の仲じゃないか……」
 そう言うと、片方はまたしても不自由な身体でにじり寄ってきた。
 なんと、紙と墨を隠し持っていたようで、それを構えて微笑む。
「この祭りが終わったらもらおうと思っていたんだ。取らせてくれるよな、お前のパイ拓……?」
「……え、ちょっと待て。そんなバカな」
「前も言ったろ……。オレ、ずっと前からお前のこと……」
「いや、ダメだろそんな。やめろ、じわじわと擦り寄ってくるな」
 そしてまた、少年の悲鳴が狭い病室こだまするのであった。
「アッ―――!」

 みんなの夏の思い出が素晴らしい者でありますように……!
 
 そして皆様、最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。




担当マスターより

▼担当マスター

車 修理

▼マスターコメント

はじめましての方もお久しぶりの方もこんにちは、車 修理です。いつもお世話になっております。

遅くなって申し訳ありませんでした。もう何回目かわかりません。

そして、コメディを期待しておられた方、すいません。結構、マジで書いています。
これまで書いたリアクションの中で最も多い文章量で、力入れてみっちり描写しました。


そして、今回もバラエティに富んだ入魂のアクションに嬉しい悲鳴を上げました。参加者の皆さんの意向になるべく沿えるように思いをぶつけましたので、楽しんでもらえれば幸いです。

いずれにしましても、このリアクションが皆様と一時を過ごせるよう祈っております。
またどこかでお会いできる時を楽しみにしております。