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第2回新ジェイダス杯

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第2回新ジェイダス杯

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第8ターン

 
 
『第8ターンです。
 トップは、南鮪選手がキープしています。これは速い。
 
 2番手には、イコナ・ユア・クックブック選手が追い上げていきます。
 
 3番手は、フォン・ユンツト著『無名祭祀書』選手です。やや、遅れたか。
 
 4番手は、ジャジラッド・ボゴル選手が猛スピードで迫ります。
 はたして、トップグループは少女が制するのか、野獣が制するのか。
 
 5番手の秋月葵選手とティー・ティー選手、エリシア・ボック選手を葬った機晶爆弾エリアに突入します。はたして、乗り切れるのか!』
 
「爆弾なんか、吹き飛ばしちゃうよー」
 秋月葵が、風術で行く手を阻む機晶爆弾を吹き飛ばして障害物地帯を突破していく。
「ひゃあうさ。ボーさん、お願いするうさ……。ボーさん、ボーさん……? しまったうさ、ボーさんはとっくに☆になってたうさあ!!」
 秋月葵の風術で流されてきた機晶爆弾を、ティー・ティーがスピアドラゴンのボーに頼んで排除してもらおうとする。だが、すでにボーは盾になってリタイアしていた。
「う、うっさぁああ〜!?」
 
『ああっ、ティー・ティー選手、避けきれない。機晶爆弾の爆風にあおられて、コースアウトです。ここで、リタイアとなります。
 これによって、緋桜ケイ選手が6番手に繰り上がりました。
 
 7番手には、ソア・ウェンボリス選手、雪国ベア選手、ノーン・クリスタリア選手、天城一輝選手が激戦を繰り広げています』
 
追いつきましたよ、ベア!
 雪国ベアとならんだソア・ウェンボリスが言った。
「なあに、また引き離してやるぜ。俺様の運転テクニックをよく参考にして、御主人も頑張ってくれよな」
 まだ余裕を見せて、雪国ベアが答えた。
本気の本気だよ
 切磋琢磨するソア・ウェンボリスたちのそばでは、ノーン・クリスタリアが水雷龍ハイドロルクスブレードドラゴンを鼓舞した。
「よし、持ち直した。勝負はこれからだ!」
 小型飛空艇の癖を呑み込むために四苦八苦していた天城一輝であったが、ようやく骨芽の見込めてきたのか、一気に勝負に出て来た。
 
『さあ、11番手はベアトリーチェ・アイブリンガー選手です。
 12番手のペルセポネ・エレウシス選手、ここに来て級にペースダウンです。どうしたのでしょうか』
 
「しっかり偵察行動は続けろよ」
 ドクター・ハデスから、ヘスティア・ウルカヌスに命令が飛ぶ。
「あれが、王宮ですね。めもめもっと」
 ペルセポネ・エレウシスにスピードを落としてもらい、ヘスティア・ウルカヌスが一所懸命紙にのたうつような文字でメモをとっていった。なにしろ、安定した部屋というわけではないので、何だか文字だかミミズのイラストだか、よく分からないものでメモしていくしかなかった。はたして、これで役にたつのだろうか。
 
『13番手はクリストファー・モーガン選手、ラストは御神楽舞花選手とこちらは変更がありません。おっと、御神楽舞花選手、パイ地帯に突入しました。これは凄い、ディメンションサイトで華麗に障害物を回避していきます。これは、まだ着たいができるか!?』
 
 
    ★    ★    ★
 
 
『第8ターン、大きな変動はありませんでしたが、ティー・ティー選手が脱落しています。
 それでは、現在の順位を見て見ましょう』
 
 
1番手 南鮪
2   イコナ・ユア・クックブック
3   フォン・ユンツト著『無名祭祀書』
4   ジャジラッド・ボゴル
5   秋月葵
6   緋桜ケイ
7   ソア・ウェンボリス
    雪国ベア
    ノーン・クリスタリア
    天城一輝
11  ベアトリーチェ・アイブリンガー
12  ペルセポネ・エレウシス&ヘスティア・ウルカヌス
13  クリストファー・モーガン
14  御神楽舞花
 
 
リタイア    ティー・ティー