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【若社長奮闘記・番外編】初めての○○

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リアクション


★土星くんはツンデレ萌えだとホラを吹きながら、サービスショット★


 歩いている一行の前に、1つ? の影が立ちふさがる。
「待つのです!」
「あれ? ポチの助? 久しぶりだな」
 1つの影、ではなく。猛き霊獣の『ビグの助』に乗った忍野 ポチの助(おしの・ぽちのすけ)だ。ジヴォートが嬉しそうに駆け寄ると、ポチの助は「ふんっ」と鼻を鳴らしながらも尻尾をぶんぶんと振って歓迎する。
「どうしたんだ? こんなところで」
「ジヴォードさんがアガルタへいらっしゃるとの事でしたので、この超優秀なハイテク看板犬の僕が円滑に観光できますようにお出迎えしてあげたのですよ?
 感謝するがいいのです!」
「そっかー。ありがとな」
 言葉の内容だけを見るといかにも「仕方ないから」と言った感じだが、ジヴォートに撫でられて全身で喜びを表現している姿には誰もが和む。
 そして喫茶に誘うポチの助に、ちょうど休憩場所を探していた一行は喜んでついていくことにした。
 ピグの助に乗ったまま案内するポチだったが、先程よりも前に座り、後ろに誰か座れそうなスペースを開けている。ちらちらっとジヴォートを何度も振り返っているのだが、「どうした?」と気づいてもらえない。
「べ、別に。つ、疲れているなら……ジヴォートさんなら乗ってもいいのですよ」
「え? いいのか?」
 目を輝かせたジヴォートは、周囲の社員にことわりをいれ、ビグの助に挨拶をしてから乗せてもらうことにした。
「ポチの助に似て優秀な子だな」
「当然なのです!」

 そもそもなぜポチが出迎えに来たかと言うと、事の発端はやっぱりフレンディス・ティラ(ふれんでぃす・てぃら)の発言からだった。
 いつものように『月下の庭園』の開店準備をみんなでしている時のこと。

「皆様聞いて下さいまし!
 この度ジヴォードさんがお頭様としての任務の一環にて、アガルタへと馳せ参じるようなのです。
 是非ともお手伝い致したく、地区紹介とマリナさんのお店のご紹介等出来ればと思いまして……ご協力願えませぬか?」

 まずベルク・ウェルナート(べるく・うぇるなーと)は、ジヴォートの名を聞いて顔をしかめた。そして隣にいるマリナレーゼ・ライト(まりなれーぜ・らいと)が「へぇ。ジヴォちゃんたちが」と呟いたのを聞いて、いやな予感(というより確信)を覚えた。
(ジヴォートのことは大変なやつとは思ってるがキライじゃないんだけど、なぁ)
 今までの経験からため息吐くもはため息を吐き出すだけで何も言わなかった。拒否権などないことも、今までの経験から分かっていた。

「ジヴォートか……頑張ってるんだな」
「最初は私1人でとも思ったのですが、人数をお聞きしてさすがに無理だと思いまして」
 申し訳なさそうに言うフレンディスに、テーブル拭きの手を止めたグラキエス・エンドロア(ぐらきえす・えんどろあ)が「いいや」と首を横に振る。
「ジヴォートには久しぶりに俺も会いたいし、協力する」
「それは構わないが、ジヴォートの予定は分かるのか? 空いている時間がなければ難しいだろう」
 すでに胃を押さえ始めているベルクをちらと見てから、ウルディカ・ウォークライ(うるでぃか・うぉーくらい)がそう口を挟む。
「……そうさね。あたしも話したいことあるからちょうどいいさ。予定についてはあたしが調べておくさね」
「マリナ姉。調べるってどうや……いや。なんでもないです」
 店主であるマリナレーゼの一言で、ジヴォートを出迎える準備が進められた。

「はじめまして。ベルテハイト・ブルートシュタイン(べるてはいと・ぶるーとしゅたいん)という。弟と妹と仲良くしてくれてるそうだね」
 そしてこちらは店に向かっているジヴォート一行。店の助っ人であるベルテハイトが、買出しの途中にポチを見かけたのだ。
「へぇ。あの2人のお兄さんか。いや、えっと。俺のほうこそはじめまして。ジヴォート・ノスキーダ、です」
 軽く自己紹介を終えた後は一緒に店へと向かう。
 一番最初に店内へと入ったのは、ベルテハイトだった。買出しの荷物をウルディカに渡すと、当然のようにグラキエスに抱きついてキスをし、フレンディスの頭を撫でた。
「ただいま。2人とも、いい子にしていたかい?」
「おかえり。ああ、ウルディカやベルクもいたし」
「おかえりなさいませ。はい。頑張りました」
「偉いね。でも決して無理はしてはいけないよ、特にグラキエス。しんどかったらちゃんと言うんだよ。……あ、フレンディス。それは私が運ぼう。君はこちらを持ってくれないか」
 留守番できていたことを褒めた後、ベルテハイトは重たい荷物を運ぼうとしていたフレンディスを止めた。代わりに自分がソレを持ち上げて運んでいく。
「……いいな。カッコいい兄ちゃんがいて」
「ああ、そうなんだ」
 グラキエスはジヴォートに褒められて喜び、ベルテハイトについて語っていく。そのまま会話に熱中しそうになるが
「グラキエス。仕事中だ」
「あ、すまない」
「いや、俺の方こそ悪い。邪魔して……また今度話してくれな」
 謝るジヴォートを身ながら、ウルディカは考え込む。
(……エンドロアとブルートシュタインを同じホールにするというだけで不安だというのに)
「経営者としての仕事には慣れたか?」
「え、う〜ん。慣れた、とは思うんだけどな。まだまだ数字に弱くて」
 ウルディカはならば、とこの機会にジヴォートへいろいろ教えることにした。少しでも早くしっかりしてもらい、負担を軽減したいのだ。
「社長なのだからしっかりせねばな。なら帳簿のつけ方や見方は分かるか? 企業の帳簿と個人商店のものは少し違うが……ブルートシュタイン。グラキエスと同じテーブルを拭くんじゃない。別々の場所を――エンドロア。全員に水を……基本は同じだ。お前は社長だから直接自分で書くことはないだろうが、覚えておくに越したことはない」
 ジヴォートはちゃんと勉強をしているらしく理解が早かったので、その分フォローに気を回す。

「あたしもまだ来たばかりだけど」
 忙しそうなウルディカの近くでは、お茶を入れながらマリナがイキモたちに街の説明をしていた。
「この区は他とは少し違って、街の外観で複数の区分けされているさ。ここは洋風だけど和風なところもあって、見て回るだけでも楽しいはずさね」
「ほほお、それはそれは……ありがとうございます。良い香りですね」
 話の途中でマリナから差し出されたカップを一口飲んだイキモの目が心地よさそうに笑ったのを見て、マリナは「良かった」と笑い返す。
「イキモさんはアガルタは初めて?」
「いえ。2度目です。これからは何度も来るでしょうけど」
「もしかして……支店を作るさ?」
「はい。今回そのこともあってセレモニーに出ることになったんですよ」
「イキモさんのところの食品は質が高いから、アガルタに出来たらとっても助かるさ」
「ありがとうございます」
 笑いながら完全に商売人の目になっているマリナを横目に、ベルクは店内を駆け回っていた。
「マリナ姉の言ってた通りの大所帯だな。おら、レラ坊。さぼってねーで、さっさと運べ……っと、あぶね」
「マスター。クッキーとスコーンを……! あ、ありがとうございます」
 使い間に指示を出しながらたまった食器を洗っていると、フレンディスが見事に足を滑らせた。咄嗟に抱きとめる。フレンディスの頭に耳が生える。
「どうし……フレンディスっ? 大丈夫かい?」
「ご主人様? 何やってるです、エロ吸血鬼!」
「うっせーよ! 倒れそうになったのを支えただけだ。さっさと仕事にもどれ2人とも」
「その前にフレンディスに怪我がないのを確かめなければ。足をひねったりしていないか?」
「だ、大丈夫です」
 ほおっと息を吐き出せば、妹の危機を察した兄が駆け寄ってきて、ポチもその声に慌てて飛んできてベルクを攻め立て、
「……何かあったのか?」
「エンドロア。あちらにはベルクがいるから大丈夫だ……ん? ああ、そこはこことここを足して割るといい」
「ああ、なるほどー。これってコウだったのか」
 グラキエスも気になったので行こうとしたがウルディカに止められて仕事に戻り、ウルディカはホールを見回して仕事の手順を考えながらジヴォートの質問に答え、マリナレーゼはイキモと話をしながらその様子を眺め

「ウルちゃん随分とやるじゃないさ。
 これならあたしが不在時でも経営任せることができそうだし、副店主になって貰ってもいいさね?」

 借金が減ることをにおわせた提案をした。

 それをウルディカが拒否できるかは、分からない。

 とにかく、今回はベルクの胃は無事に守られたのだった。めでたしめでたし。

「めでたいけど、素直に喜べねーよ、チクショウ」


* * *


「知らないでしょうけど、このアガルタの支配者は、謎の闇の悪の宇宙からの侵略者土星くんなのよ!」
「まじかよ!」
「スゲー」
「違うからね! 彼女の言うことは話半分で聞いて。もうっセレンもいい加減に」
「ランディ……なんで信じるの」
 アガルトピア中央(A)区にジヴォートの驚きの声が響く。ついで女性のけらけらとした笑い声、と土星……じゃなく怒声。
 笑っているのはビキニ姿のセレンフィリティ・シャーレット(せれんふぃりてぃ・しゃーれっと)であり、怒っているのはパートナーでレオタードに身を包むセレアナ・ミアキス(せれあな・みあきす)だ。
 今一行は再びA区に戻ってきているのだが、セレンフィリティの適当な作り話に一々ジヴォートやランディなどが頷くのでセレアナは否定に追われている。
(シャンバラに帰ったばかりなのに……いくら誘われたからって、少しは遠慮というものを)
 一応声に出していってみたが、当然のごとく遠慮という言葉はスルーされて今に至る。

『だって他の区はよく回ったけど、あまりA地区は行ってなかったでしょ……ああ。アガルトピア中央区、だっけ?』
 
 なにがだってなのかは不明だが、パートナーの言動に一々反応していては身が持たない。とにかく、ノスキーダ親子に無礼を働かないように何か別のものに興味を向けなければ、とセレアナが周囲を見回すと、一枚のビラが飛んできた。
 そこには、なぜだかセレアナとセレンフィリティが載っていた。
「セレン。このこと言わなくていいの?」
「それでなんと土星くんは二段変化を……あら。そういえば……すっかり忘れてたわ」
 また何か言おうとしていたセレンフィリティの口が止まり、セレアナはひとまず安堵する。ジヴォートが首を傾けた。
「この区にあるプールの宣伝モデルになったのよ。そうね。ちょうど近くだし、ちょっと暑いし寄ってく?」
「次の予定まで時間もありますから良かったら……割引券たくさんもらったので」
「プールか。行ったことねーな」
「そうなの? じゃあなおさら行っとかないと人生の半分以上損したようものよ。かの有名な詩人。チョ・メイジンもプールには100回いくべしって言葉を残してるわ。この言葉は名言集112選にも載ってるのよ」
「ほおお。それは私も知りませんでした」
「イキモさん。違いますからね」
「ほんっとあんたたちって面白いわよね〜」
 プールは予定に入っていなかったのだが、たしかに少し暑くなってきていたので。涼んでいくこととなった。

 アガルタについて知っている面々の数名が、その暑い気温に首をかしげた。アガルタは年中涼しい気温のはずなのに、と。



「ふふふ。そうだ。そこにそのアンテナをつければ効率が上がる」
 電波塔にて、1つのパラポナアンテナがつけられた。提案をしたのはマネキであり、電波の効率が上がるのはたしかであったために強度に気をつけつつこうして取り付けられた。
 マネキは電波塔の展望台から街を見下ろし、ふふふふふと笑う。それは無事にアンテナ工事が済んだから、というより他の何か。これから起こる何かを待ち遠しく思っているかのような笑みだった。
 実は先ほどのアンテナには別の機能がついており、マネキが持っているリモコンで操作が出来る。その機能とは、紫外線照射機。

 そう。急激な気温上昇は、マネキが起こしていることだったのだ。

「プールに出店させた我の店からすかさず焼きアワビの匂いを漂わせる事によって人がホイホイと……あ、あれ? 壊れた?」



* * *


 マネキの持つリモコンから黒い煙が上がっていた頃、プールでは歓声が上がっていた。
「わーい! ひゃー!」
 勢いよくスライダーから飛び出して着水したのはヘル・ラージャ(へる・らーじゃ)早川 呼雪(はやかわ・こゆき)。それはそれは楽しい、と笑顔のヘルに対して呼雪は淡々とプールサイドに上がり、濡れたからだをタオルで拭いてからパーカーを羽織った。
 ヘルはそんな無反応さに頬を膨らませて不満を表す。
「俺がキャーキャー言うのもおかしいだろ」
「何言ってるの。こういうのはキャーキャー言うのが楽しいんじゃない」
 ぷくーっとしていたヘルだったが、プールからあがってきた時にはまたにこにこと笑っていた。
(わーい1年振りのプール!
 しかも呼雪と2人って事は、デートだよね♪ ふふふ、楽しみ)
 純粋に楽しんでいるヘルと呼雪の水着は派手な色合いのハイビスカス柄、青系の幾何学模様のグラデーション、と性格が現れたものでよく似合っていた。

(ヘルが楽しんでる通り、サービスは悪くなさそうなんだけど……赤字の原因は何かな)
 呼雪がここへやってきたのは、プールの赤字原因を探るためだ。とはいっても、ヘルに付き合っているのを見るに、遊びに来たのも理由なのかもしれないが。
「あ。温水プールまであるんだ。スライダーも楽しかったし、設備は整ってるよね」
「そうだな(従業員たちの態度も悪くない……欠点があるとすれば、平凡ってことかな)」
 いろいろと整っているが、いろいろありすぎて『目玉』と呼べるものがない。あとは、見渡す限りだと食べ物の種類が少ないことだろうか。……それにしても、やはり客が少ない。プールの知名度が低いのかもしれない。
「アガルタってこういう楽しい施設少ないから、いいと思うんだけどなー」
「土地が限られているからな。原因としてはやっぱり気候も関係あるか……でもちゃんと宣伝すれば……ん、あれは?」
 話の途中で呼雪の目線がそれる。その先には

「な、なんでファイまで」
 はわわっと慌てた様子で恥ずかしげにしている広瀬 ファイリア(ひろせ・ふぁいりあ)の横で、ウィルヘルミーナ・アイヴァンホー(うぃるへるみーな・あいばんほー)は必死にその姿を少しでも隠すために腕で自分を抱きしめていた。
 そんな2人に対して堂々と水着(黒のビキニ)を着用してそのプロポーションをおしげもなくさらしているウィノナ・ライプニッツ(うぃのな・らいぷにっつ)が、ちゃんとして、と2人に言う。
「仕事なんだから、恥ずかしくてもしっかりやらなくちゃダメだよー! とくにウィル」
「う、で、でも」
(こ、こんな水着で、しかも『ペネトレイト・ザ・ハート』のポーズですか!?す、すごく恥ずかしすぎますー)
 フリルの可愛らしい水着は、しかし胸元が大きく開いていた。これでポーズを決めるとなると、仕事とはいってもやっぱり恥ずかしいとウィルは思った。
 そう、彼女たちが水着を着ているのは仕事のため。このプールとひいては自分達(ウィノナ・ウィル)のアイドルユニット【Wi’z】の宣伝のため、CM撮影を行っているのだ。
 アイドルユニットとは関係ないはずのファイにしてみれば不運な話だが。
「はーい。ではスライダーが開いたので今のうちにファイリアさんから行きます。準備いいですか?」
「は、はい」
 今回のCMは3人それぞれにコンセプトがある。ファイリアはスタッフから土星くん型の浮き輪を渡されてソレを抱きしめる。そして一気に滑り降りる。
「きゃー!」
 明るい声が響き、そのときには硬い表情がほどけていた。
 ファイリアのコンセプトは『思いっきり遊びたい人も』。笑顔のファイリアの映像部分を使って、後々そのコンセプトが声とともにテロップで付け加えられる。
 そして恥ずかしがっていたウィルヘルミーナだが、撮影が始まればその目は真剣になり、華麗な背泳ぎを披露する。コンセプトは『きちんと泳ぎたい人も』。しかしカットが入る。
「え? 笑顔が硬いですか? が,頑張ります」
 駄目だしを受けてしまったウィルだが、それでも最後は自然と笑顔を浮かべることができた。

 最後はウィノナだ。彼女のは相手役が必要らしく、男性キャストがやってきて頭を下げる。

「よろしくお願いします。あ、彼女と一緒に歩く時の予行演習の気持ちでいれば大丈夫ですよ〜」
「よろしくお願いします……ええっと、こんな感じで?」
「ボクの事は気にしなくていいですからね? もっとしっかり肩を引き寄せてくれれば、彼女も安心しますよ?」
 肩を引き寄せられても嫌な顔1つしない。ソレに対して男性は、戸惑っているようだった。素人ではないのだが、まだ新人なのだろう。それでも意を決したように強く肩を抱く。
 2人のコンセプトは『愛するあの人と一緒にでも』。つまり恋人役だ。未だに少し硬い表情の相手役に、ウィノナは身体をくっつけながら会話をして緊張をほぐしていく。まるで本当に恋人同士かのような姿に、キャストも段々らしい顔を見せ始めた。
「はい! OKです!」
「ぷはーっ。どうなるかと思ったけど、ありがとうございました。おかげで何とかできたみたいです」
「いえいえこちらこそー」
 無事に終了してファイリアやウィルの元へ戻れば、「お疲れ様」「すっごく上手でした」とねぎらいを受ける。
「恥ずかしかったですけど、このCMでプールが賑わってくれるといいですねー」
「そうですね……あ。撮影の後は自由でしたよね。せっかくですし、遊んで行きましょう」
「ええ、いいわよ。じゃあ3人でスライダー行く?」


(CMか。一応宣伝の方はちゃんと力入れてるんだな)
「わぁっCM撮影、面白かったね。サインもらってこようかな。ね、呼雪。一緒に行こう?」
「分かった(なんか磯の匂いが……どこからだ?)」
 たっぷりとプールを見て回った呼雪たちは、後日ハーリーにレポートを提出した。

「悪いな。助かる」
「いや、アガルタの更なる活性化に繋がれば、住人としても嬉しいからな」
「そうか……ああ。絶対繋げるさ」

 赤字続きだったプールだが、宣伝やレポートのおかげもあり、徐々に赤字を解消しているらしい。黒字になる日も近いだろう。