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リアクション

8.

「……以上が、今回の事件の顛末となります」
「うむ。紆余曲折あれど、結果として被害は抑えられたと言えるであろう」
 叶 白竜の報告を聞いて、金 鋭峰(じん・るいふぉん)は報告書に目を通す。
「犯人の取り調べは進んでいるか?」
「は、はいっ! 首謀者は口を割りませんが、協力的なメンバーから経緯や動機等の大枠は判明しました……です!」
 憧れの人を前にしてガチガチに緊張したルカルカを横目に、白竜は軽くため息を吐く。
 鋭峰はあまり気にした様子もなく話を続ける。
「今回は全員の働きによって早々に解決することが出来たのであろう。制圧に協力してくれた者たちにも感謝を伝えておけ」
「は。身に余る光栄であります」
 珍しく部下を慮る言葉をかけた鋭峰は、何事か考えるように沈黙して。
「……娘を思うあまり狂気に走った父親の悲劇、か。親の愛とは、それほどに深いものなのだろうか、な」
「はい?」
「独り言だ――以降も誇り高き教導団の者として恥ずかしくないよう、任務に励め」

 鋭峰は少しだけ苦い顔をしたように見えたが、その理由は本人以外にはわかるはずもないのだろう。
 今回の事件はこれで終了となる。
 しかし、人が罪を犯す限り、彼らの戦いは終わらないのだ――

担当マスターより

▼担当マスター

和式燐寸

▼マスターコメント

初めましての方は初めまして、そうでない方はご愛顧ありがとうございます、和式燐寸と申します。
今回のシナリオは一応、これで完結ということにさせていただきたいと思います。もしかしたら続く可能性も……?

私、これでシナリオを書くのは二本目ということになります。
拙い部分、ご期待に添えていない部分などあるかもしれません。どうか広い心で見守っていただけるとありがたいです。
リアクションにまとめるのってなかなか難しいですね;

少しでも楽しんでいただけたのならそれ以上の喜びはありません。
それではまたお会いできることを祈りつつ。