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リアクション
★ ★ ★
「いよいよね、やっとここまで来たんだあ」
今日、やっとメイちゃんたちのマスターの復活を執り行うと聞きつけて、ジェットコースターこと、サイクロトロンの所まで見学に来た小鳥遊 美羽(たかなし・みわ)でした。
思えば、七不思議の一つとしてイルミンスールの森で御挨拶されてから、ずいぶんと経った気がします。ちょっと感慨深げです。
ちょうどそこへ、お菓子を買いに行かせたローゼンクライネが戻ってきました。
これで準備は完璧です。小鳥遊美羽は、先日結婚したばかりのコハク・ソーロッド(こはく・そーろっど)と共に、カウチポテト的に特等席に座りながら作業が始まるのを待ちました。
思えば、コハクとの出会いからもずいぶんと時が経ったと思えます。そして、やっと、一つの答えが出たのです。いえ、これは、また一つの始まりなのでしょう。
小鳥遊美羽がそんな感慨にふけっている間に、ローゼンクライネが買ってきたお菓子を使って何やら始めてしまいました。
どうやらリンちゃんホイホイをしかけているようです。
以前リンちゃんホイホイをしかけるように命令してから、なぜかそれが解除できなくなっていたのでした。
とはいえ、そうそう毎度リン・ダージもこんな罠にかかるはずが……。
「いったーい! 誰よ、こんな所にこんな変な物おいといたのは!」
引っ掛かりました。
頭の上から大きな笊を被せられて、尻餅をついたリン・ダージがジタバタとしています。
「大変、コハク、早く助けてあげて」
逸早く気づいた小鳥遊美羽がコハク・ソーロッドに言いました。
「もう、なんで毎回こんな罠に引っ掛かるかなあ」
いや、そんな罠を作った本人がそれを言っては、身も蓋もありません。
「もう、早く助けてよー」
コハク・ソーロッドが笊を取り去ると、リン・ダージが尻餅をついたままの姿でやっと安堵の息をつきました。後ろ手をついて足を投げ出したままなので、前の開いたいつものスカートからは黒いレースのショーツが丸見えです。これは、いけません、またコハク・ソーロッドが鼻血を噴いて倒れ……ません!?
「ふっ、僕も結婚して成長しましたから。慣れです」
いったい何に慣れたというのでしょうか。とまれ、弱点を克服して、また一回り大きくなったらしいコハク・ソーロッドでした。
★ ★ ★
「ここか。懐かしい。おお、もしかして、彼がそうなのか!?」
サイクロトロンの近くへとやってきたコア・ハーティオン(こあ・はーてぃおん)が、大神 御嶽(おおがみ・うたき)と天城 紗理華(あまぎ・さりか)たちにつきそわれている、メイちゃん、コンちゃん、ランちゃんたちと一緒にいる少年を見て言いました。きっと、あれがケンちゃんなのでしょう。
「誰ですか?」
声をかけられて、ケンちゃんがちょっと不思議そうにコア・ハーティオンを見ました。
「あのときはすまなかった」
膝をついて、コア・ハーティオンがケンちゃんに謝りました。かつて、巨大イコンと呼ばれていたヴィマーナ母艦が爆発の危機にあったときに、コア・ハーティオンはケンちゃんに請われて、彼の乗るヴィマーナをそのままアトラスの傷跡の火口に叩き落としたのでした。
「そうだったんですね。ボクは、それ以前にもともとのボクから切り離された欠片から生まれたので、そのへんは覚えていないんです。話にだけは聞いてはいましたが。だから、全然気にしなくてもいいんですよ」
そう言って、ケンちゃんがニッコリと微笑みました。
「おお。この私を許してくれるというのか。あの日、力足らず君を斬る事しかできなかったこの私を……。全力を尽くしなお無力だったゆえの決断を、私は決して忘れまいと誓った。その君に、今一度まみえることができるとは」
感無量でコア・ハーティオンが言いました。
「この上は、せめて、君たちのマスターが無事に復活するまで、この施設を守らせてほしい。いや、守りたいのだ」
「ありがとう」
「うんいいよ」
「頑張ってね」
「お願いねー」
コア・ハーティオンの言葉に、ケンちゃんたちが口々に言いました。
「よし、行くぞ、ドラゴランダー。龍心合体だ!!」
『ガオォォォォォン!!!!』
龍心機 ドラゴランダー(りゅうじんき・どらごらんだー)に声をかけると、コア・ハーティオンが駆け出していきました。人々から離れた所で、二人が龍心合体を行い龍心合体ドラゴ・ハーティオンが誕生します。
「今度こそ、この命に代えても守って見せる。何者が相手でも、この施設に傷一つつけさせるものか!」
サイクロトロンの前に守護神のように立ちながらコア・ハーティオンが誓いました。
「気合い入れすぎよ。まあ、ずっと気にしていたからね。たまにアトラスの傷跡をのぞきに行ったりしてたのよ」
コア・ハーティオンを見送りつつ、入れ替わりにやってきたラブ・リトル(らぶ・りとる)がケンちゃんたちに言いました。
「でも助かったんだから結果オーライね♪ よーし、あたしも幸せの歌で祝福しちゃうわよ!」
言うなり、ラブ・リトルが歌いだしました。どうやら、単に歌いたいだけのようにも見えます。
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