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リアクション
■□■2■□■ 雪原で温泉
一方、そのころ、朝霧 垂(あさぎり・しづり)とライゼ・エンブ(らいぜ・えんぶ)は。
「戦うからには全力で行くぜ!
たしか、遠野 舞(とおの・まい)さんがグレートニャッツを引いていたはず……。
ヒプノシスとその身を蝕む妄執の相乗催眠効果を用いて、
戦う気が起きないくらい精神的なダメージを受けてもらい、その隙に奪う作戦で行くぞ!」
「垂、そのスキルの相乗催眠効果はないみたいだよ」
「なにっ!?」
「どこかでも似た感じの会話が繰り広げられている気がするけど、
これが噂のメタ発言だね」
「く、まあいい、じゃあ、その身を蝕む妄執を単独で使うぜ!」
こうして、遠野 舞(とおの・まい)を探し出した垂達であったが。
「ふう、極楽極楽。争いは何も生み出さんぞ。精米はホカホカごはんを生み出すが」」
スクール水着とバスタオルを身に着けた舞は、おにぎりを食べながら温泉に入っていた。
「ちょっと待て、なんで温泉があるんだ!?」
ツッコミを入れる垂に舞は平然と言う。
「風呂に入るなら裸かタオル一丁で来んか! マナー違反じゃぞ」
「いや、風呂には入らないし、おまえもスクール水着着てるじゃないか。
……って、そういうことじゃないだろう」
垂の発言に、舞に「お肌スベスベー」などと言ってベタベタしては
げしげしされていたカーズ・トゥエンティ(かーず・とぅえんてぃ)は、
いきなり立ち上がってバスタオルを広げて見せる。
「この僕の全裸を見ろ! この状態で風呂に入れない奴は男として認めないぞ!」
「俺は女だ!」
「このへんたいー!」
「ばかもん! 飯がまずくなるわ!」
「うわああああああああああああああああ」
カーズは、垂とライゼと舞により、同時にぶっ飛ばされ、お星様になった。
「「……」」
「さて」
垂とライゼと舞は見つめあう。
「しかたない、許せ!」
「ぎゃふううっ!?」
垂は槍で無防備な舞をホームランにしてお星様にした。
「垂、これ、濡れちゃってるよ」
「うわあああ、しまったあ!?」
ライゼが温泉につかってびしょ濡れになったグレートニャッツを発見し、
グレートニャッツは水に濡れると本来の力を発揮できないので、
しかたなく乾かすことにする垂であった。
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