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東西統一記念ロイヤルガード合コン

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東西統一記念ロイヤルガード合コン
東西統一記念ロイヤルガード合コン 東西統一記念ロイヤルガード合コン

リアクション

■□■4■□■ つぁんだと取引しよう

騒ぎの隙に逃げ出したつぁんだだが。
「つぁんださーん」
「ぎゃああああああああ」
エヴァルト・マルトリッツ(えう゛ぁると・まるとりっつ)が目の前に現れた。
「このような手段でまた金稼ぎとは……この悪徳商人めが!
他者の色恋を己が食い物にするなど、この俺が許さんッ!!
しかも、また口約束で他人を裏切ろうとしたな!?」
「うわあああああああああああああ」
エヴァルトはドラゴンアーツでアッパーをかましてつぁんだを空中高く放り投げると、
空飛ぶ魔法↑↑で追いかけて捕まえながら言う。
「さて……この高度からの自由落下と、
ここから地面に引き返してパイルドライバー食らうのと、どちらがお望みだ?
他にも、レッサーワイバーンで焼き尽くしてもらうか、餌になるコースもあるぞ?」
「超人プロレスか!?」
「どれも嫌だというのなら……、
今日の売上、全額渡してもらおうか!!」
「どっちが悪徳なんだよ!?
それにこれはシャンバラ政府にちゃんと認められていることで……」
「悪党の発言はこれを参照しない!
あ、俺の口座番号これな。
約束を違えたならば……地の果てまでも追いかけて追いたてるから、そのつもりで。
以前、合体パーツの件で騙された恨みも、忘れてないからな……?」
「そんな懐かしの【ざんすか内乱】ネタで脅迫されても!」
「値切りは多少は受付けよう。
地面に激突するのとどちらが早いか、チキンレースだな?」
「わかったよ、じゃあ……」
「口約束は認めないぞ!」
エヴァルトは一瞬でつぁんだの嘘を見抜いて船上に叩き落とした。

船上には、霧雨 透乃(きりさめ・とうの)と、
緋柱 陽子(ひばしら・ようこ)が待機していた。
「やっほー、つぁんだちゃん。
せっかくだから、つぁんだロイヤルガードとして活動させてもらうよ。
もし雇わなかったら……」
「雇わなかったら?」
「私は今までさんざん地祇をちぎってきたけど、
ちぎったのってキャラクエででたら【地祇A】とかそんな感じの名前がない奴ばかりなんだよね。
ここらで名前付き、
しかもNPC登録されていてキャラクエにも誘える奴をちぎるのもいいよね〜」
「じゃあ、ざんすかでいいじゃないか!
さっきちょっといたよ!」
「いやー、ここはサンプルアクションでもシメるのを推奨されていたつぁんだちゃんでしょう」
「透乃ちゃんを雇ってくれないのですか、なら、セオリー通りで行きますよ」
「って、皆、変なセオリー作らないで……ぎゃああああああああ」
陽子はアボミネーションを使い、
さらに、その身を蝕む妄執で、つぁんだの身体がちぎられる幻覚を見せる。
(最近は肉体を殺るより心を破壊するほうが何だか楽しく感じます。
私もすっかりSになりましたね。
Mな面がでるのは専ら透乃ちゃんに【蒼フロ倫】なことをされるときくらいになりました)
そんなことを考えながら、陽子はつぁんだの協力を取り付けたのだった。
「じゃあ、今後は、困ったことや透乃ちゃんが喜びそうなことがあったら呼んでもらって、
お金が必要になったらこちらから連絡しますね」
「うう……」
陽子はつぁんだと携帯アドレスを交換しながら言った。

「というわけで、つぁんだちゃんをちぎって攻撃するよー」
「って、結局このオチかああああああ」
透乃は、つぁんだをちぎって投げてエヴァルトを攻撃する。
「ぐほあ!?」
さらに、陽子が支援する。
「うわああああ、やめろ、俺のコレクションが!」
エヴァルトは、プラモデルの破壊される幻覚を見せられた。

そこに、ミーナ・リンドバーグ(みーな・りんどばーぐ)と、
フランカ・マキャフリー(ふらんか・まきゃふりー)が割って入る。
「けんかはよくないよ!
せっかく、つぁんだがパーティーに呼んでくれたおかげで、
美味しいご馳走がたくさん食べられたんだもん」
「けんかしたらだめなの。
みんななかよくあそぼうよ。
みんなにこにこがいちばんなの」
フランカは泣きそうになりながら言う。
「い、いや、これはだな……」
女性に優しく、をモットーにしているエヴァルトはうろたえる。
「というわけで、仲直りの歌を歌うよ」
ミーナは、いきなり歌を歌い始めた。

「ヴァイシャリーの湖の
お船の上でのパーティー
とってもおいしいお料理が
たくさんあるよー

みんななかよくしたほうが
ごはんもおいしくたべられる

みーんななかよくみんななかよく

てめーらみんなちゃんとめしくってっかあー!」

かくして、事態は収拾するかと思われたが。

「どうして団長は来ないんですかあー!」
皇甫 伽羅(こうほ・きゃら)が殴りこんできた。
「今後のロイヤルガードの命令系統はどうなってしまうのですかぁ、
きちんと部下に対して公表してくださいよぉ、ぷんすかぷぅ。
あ、べ、別にお目当ての団長がもともと参加しないからむくれてるとか
そ、そんなわけじゃないんですからねぇ」
「何言ってんの!?」
「そ、そもそも、命令系統といえば、つぁんだは誰にことわって
「1日ロイヤルガード権」なんか売ってるんですかぁ!
「ロイヤルガード(TM)」はシャンバラ王国の登録商標として
空京特許許可局にも登録されているのですよぉ!」
「なにそれ、ツンデレと見せかけたいつもの銭ゲバじゃないか!」
「つぁんだに銭ゲバと言われる筋合いはないのですぅ。
というわけで、つぁんだの収益は全額新王国への寄附として没収ですぅ!」
劉 協(りゅう・きょう)皇甫 嵩(こうほ・すう)も、後ろに控える。
「伽羅さん、団長が来ないので荒れてますねぇ。
それはともかく、
後漢霊帝の売官制の被害者の会会員その1です。
父が官職売買をしたせいで
後漢帝国の官吏はその元を取るために苛斂誅求を窮めた政治を行い
遂には張角の叛乱を招くまでに至った、と聞かされて育ちました。
実際に見たわけではありませんが。
ということで、ロイヤルガード権販売は
亡国の臭いがして、新王国の門出を祝う席にふさわしくないので
ここは一発つぁんだを〆ることに賛成です」
「後漢霊帝の売官制の被害者の会会員その2にござります。
恐れ多いことではござりますが。
陛下が官職売買をしたせいで
その任に堪えぬ臣下が輔弼の任につき
遂には張角の……あ、もうよろしいですかな。
ということでロイヤルガード権販売は
亡国の臭いがして新王国の門出を祝う席にふさわしくござりませぬので
ここはひとまず集団でつぁんだを膺懲(ようちょう)することに賛成にござります」
「膺懲って何!?
難しい言葉使ってるけど要はフルボッコってことだよね!?」
そこへさらに、
緋山 政敏(ひやま・まさとし)がやってきた。
リーン・リリィーシア(りーん・りりぃーしあ)とともに、チャリティー合コンの実現をしようというのだった。
「面白い事考えるよな。なあ、俺にも手伝わせろよ。その金も『守らないと』な。
それと、寄付金って事にしとけば、もっと金が取れるぜ?」
にやりと笑う政敏に、つぁんだがたじろぐ。
「な……」
「企画・統括者はラズィーヤさんとして、
合コン終了後に、寄付団体にお金と『参加署名』を一緒に提出すればいいんじゃないの?」
政敏は、ダミーの札束が入ったジェラルミンケースを差し出す。
「ということで、本物はこっちに預からせてくれよ」

つぁんだは、伽羅や政敏を見回して言う。
「うん、まあ、もとより戦災の復興に当てる気ではいるけど。
シャンバラ中の町や村に恩を売って、地祇の長になる布石にするんだ!」
パラミタジャンボの時と同じことをしようとする目論見である。
「つまりは、ODAを行って、
別の地域に政治的に介入するのと似たようなことですねぇ。
気に入りましたぁ!」
伽羅は、つぁんだと一緒に商売を始めることにした。
「というわけでぇ、つぁんださんには指一本触れさせないですぅ」
「ああ……」
「伽羅……」
劉協と皇甫嵩はパートナーに頭を抱える。

さらに、藤井 つばめ(ふじい・つばめ)も商売に加わる。
(リア充爆発しろ! つぁんだ強欲すぎです!)
という、本音は隠しつつ、つばめは、つぁんだと手を組んで、
1日ロイヤルガード権を売り、収益を稼ごうとしはじめた。
「まあ、やばそうになったらつぁんだに罪はなすりつけときましょう。
そうすれば何とかなるでしょうから」
「本音と建前が……」
つばめはつぁんだのツッコミは無視して、商売にいそしむ。

さらには、
ラムズ・シュリュズベリィ(らむず・しゅりゅずべりぃ)と、
クロ・ト・シロ(くろと・しろ)
ラヴィニア・ウェイトリー(らびにあ・うぇいとりー)が、
つぁんだの護衛を開始する。
「えっと……私がここにいる意味ってあるんでしょうか?」
「グルルルルルル……」
パートナー二人に言いくるめられて参加したラムズは、
人混みに興奮するパラミタ虎をなだめながら言う。
「いるに決まってんだろwwwwwwww面倒臭いヤツが現れたら頼むぜwwww」
クロ・ト・シロが、
独特のうざい口調で言う。
「はいはーいwwwwww
この『1日ロイヤルガード権』を持ってるだけで、
高嶺の花なアノ娘に急接近できるぜーwwwwww
上手くやりゃお持ち帰りだってOKだwwwwwwwさー買った買った!www」
「つぁんだはただ純粋に商売をしようと思ってるだけなんだよ?
ロイヤルガードと関係が無いから何? 商売人が飯の種嗅ぎ付けて、何が悪いって言うのさ?」
ラヴィニアは正論っぽいことを熱く語る。

しかし、つぁんだに隙ができたのを見計らい、
クロ・ト・シロ、
ラヴィニア、
ラムズは逃走する。
「臨時収入ありがとさん!!wwwwwwwwwwww」
「ありがたく貰ってくね〜……全額」
「ご、ごめんなさーい!」
「ぎゃああああああああああ!?」
つぁんだが悲鳴を上げるが、そのお金は、政敏のすり替えたダミー紙幣だった。
「って、新聞紙じゃねえかwwwwwwwww」
「ふざけないでよー!」
クロ・ト・シロとラヴィニアは、派手に空中でダミー紙幣をばらまき、
湖に捨てる。

「つぁんだロイヤルガード参上!」
「ガードしてないよね、絶対!?」
そこに、透乃がつぁんだをちぎってクロ・ト・シロやラヴィニアに投げつける。

「今こそ、撲殺の宴の始まりですぅ!」
「あらかじめご馳走を食べておいてよかった! いい腹ごなしになるよ」
「せっかくのロイヤルガードの服、
汚すのはもったいないですが、血染めの服も中々素敵ですから困ってしまいますわ」
メイベル・ポーター(めいべる・ぽーたー)
セシリア・ライト(せしりあ・らいと)と、
フィリッパ・アヴェーヌ(ふぃりっぱ・あべーぬ)が、つぁんだ達を撲殺に現れる。
「くっ、メイベル・ポーターあああああああああああ!」
鋭い音を立てて、メイベルの野球のバットが防がれる。
「なんですってぇ!?」
「ふっ、僕がいつも殴られてばかりだと思ったら大間違いだ!
野球のバットを2本も贈ったのが間違いだったな!」
「そんな、プレゼント参照技ですかぁ!?」
「でも、3対1だよね」
「つぁんださんとわたくし達の実力差は歴然としていますわ」
「え」
つぁんだが硬直した次の瞬間、野球のバットが降り注がれる。
「撲殺ですぅ」
「撲殺だよ」
「撲殺ですわ」
「みぎゃあああああああああああああああ」
かくして、
撲殺天使達により、
つぁんだと伽羅、つばめ、クロ・ト・シロとラヴィニアは撲殺されて、
冬のヴァイシャリー湖へと落下した。