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魅惑のタシガン一泊二日ツアー!

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魅惑のタシガン一泊二日ツアー!
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終章

 秋の日はつるべ落とし。
 薔薇の学舎に再び帰り着く頃には、すっかり日も暮れていた。
 陶芸教室に参加した生徒には、焼き上がった作品が配られた。皆その出来に、様々な歓声をあげる。おおよそは、イメージ通りに出来上がったようだ。
 お土産に膨らんだ鞄を持った参加者たちに、最後にルドルフが挨拶をした。
「今回は、タシガン旅行に参加してくれて、どうもありがとう。また、尽力をしてくれた薔薇の学舎の生徒諸君、本当に感謝しているよ。皆の協力のおかげで、大きなトラブルもなく、楽しい時間を過ごせたことを、心から嬉しく思うよ。この二日間で得た友情や想いを、これからも大切にしてくれ。そしてまた、皆でこうした時間を過ごせればと祈っているよ。では、解散。家に帰るまで、気をぬかないようにね。最後まで、美しい思い出を作ってくれ」
 ルドルフがそうしめると、参加者たちは拍手でもって、企画者であるルドルフに感謝とねぎらいを返したのだった。


「ただいま、アーヴィンさん」
「おお、少年!」
 どうにか熱は下がったものの、せっかくの薔薇空間を堪能しそびれた失意に沈んでいたアーヴィン・ヘイルブロナー(あーう゛ぃん・へいるぶろなー)に、レモは皆でお土産を届けた。
「しおり、とっても好評だったよ。次は一緒に行こうね」
「ああ、次のチャンスこそ……!」
 懲りないアーヴィンに、困った人だとマーカス・スタイネム(まーかす・すたいねむ)はため息をついた。

「結局また勝負はつかなかったな」
 悔しがるナガン ウェルロッド(ながん・うぇるろっど)には、「記念にね」と黒崎 天音(くろさき・あまね)が陶器のビーズと、馬のたてがみを手渡した。早川 呼雪(はやかわ・こゆき)鬼院 尋人(きいん・ひろと)に、それぞれ頼んでおいたものだ。
「勝負はまた、次の機会だね」
「ああ、坊主にもヨロシクな」
 どうやらナガンは、最後まであれがジェイダスだとは気づいていないままらしい。


 そんな風に、それぞれに。
 楽しい思い出とお土産を持って、参加者たちは帰路についたのだった――。








担当マスターより

▼担当マスター

篠原 まこと

▼マスターコメント

●ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
お待たせしてしまい、本当に、大変申し訳ございませんでした。

●久しぶりのシナリオでしたが、今回はあくまで軽い日常もので、楽しく書かせていただきました。とはいえ、何故コメディで登録してしまったのか……すみません、ただの学園生活でした。看板に偽りありましたことを、お詫びいたします。

●薔薇の学舎の生徒さんがただけでなく、今回初めてのタシガンという方にも参加していただけて、嬉しかったです。旅行を楽しんでいただけたのならば、なによりです。本当にありがとうございました。