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「死の予言」を打ち砕け!

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「死の予言」を打ち砕け!

リアクション

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汝、新風 燕馬(にいかぜ・えんま)は、
寝ぼけて歩いていたら犯罪組織のアジトに入り込んでしまい、
見つかって殺されるであろう。
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「「死の予言」、ねぇ……なんだそれ、ビビればいいのか?」

医者の家に生まれた新風 燕馬(にいかぜ・えんま)にとって、
死の宣告はごく慣れ親しんだものであった。
(あぁ、俺の番かぁ……とは思うが、そこで物思いは終わりだなぁ)

しかし、
サツキ・シャルフリヒター(さつき・しゃるふりひたー)にとっては、そうでなかった。



拉致監禁したサツキに、
意識を取り戻した燕馬が言う。
「それで、なんで、俺は鎖でつながれてるの?」
「死の予言を防ぐためです」
「いや、何かがおかしいだろ根本的に!?」
「大丈夫ですよ、人の気配なんてここ数ヶ月無い廃墟ですから」

「水と食べ物はこちらに、トイレはこちらで」
「おまるの用意まで……長期戦の構えか、これ」

「さて、私はひとまずこの「死の予言」をどうにかすべく
イルミンスールの大図書室にでも行ってみますので……」

壊れた笑みを浮かべて、サツキは告げた。

「 お と な し く し て て く だ さ い ね ?」



鎖を破壊するのは、かなり困難なことだった。
もろくなった部分を硬い場所にこすりつける、気の遠くなる作業。

「やっと、解けた……」
不眠不休で疲労困憊した燕馬は、
少しでも回復しようと、用意された食事を食べた。

「睡眠薬入りかよ、畜生……」

猛烈な眠気が襲う。
しかし、この場所にとどまることは危険だ。

あるいは、もはや正常な判断ができていなかったのかもしれない。

燕馬は歩き出したが、
やがて、おかしな場所へと出てしまった。

「どこだここ……あいつら、なんなんだ!?」

「侵入者だ! 殺せ!」
そこは、犯罪組織のアジトだった。

猛毒の塗られたナイフで、燕馬は殺された。