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【学校紹介】イコンシミュレーター

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【学校紹介】イコンシミュレーター
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リアクション


プロローグ


 ――天御柱学院・特設イコンシミュレータルーム。

 その薄暗い部屋の中に、学院の生徒が2人。
 辻永 翔(つじなが・しょう)と、山葉 聡が、今日お披露目となるイコンシミュレータについて話をしている。
「よぉ翔、今日は1人か?」
「ああ。呼ばれてるのは俺だけだ。シミュレータのコントロール、時間切れの判定は、俺が1人でやる」
「なるほどねえ。あの可愛い子にも会いたかったが。――ところで、罰ゲームの話は聞いてるよな?」
「天沼矛の掃除、だろう」
「そいつだ。もし負けたら、俺たちも参加だっていう話だぜ」
 さすがの翔も、一瞬表情が固まるが、すぐにいつもの調子に戻る。
「――かといって、俺たちに何ができるわけでもない。直接参加する機会でもあれば別だが、パートナーもいないし」
「うーむ」
「……聡さん」
 そういって聡の背後に音もなく現れたのはサクラ・アーヴィング
「おわぁああっ! サクラ、どこにいたんだ」
「……ずっとここに。やっぱり、聡さんはアリサさんを口説くつもりなのね」
「誓いますッ! サクラだけをぉ! 生涯愛し続けますとぉおお!」
 後半は声がかすれて口をばくばくさせているだけである。
「……嬉しい。今の言葉、忘れないでね……」
 そう言って、サクラは再び音もなくどこかへ消えた。
「はぁはぁ……」
「……。生徒達が着いたようだな。じゃ、準備にかかろう」